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Mashaの中国生活日記。

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Masha1977

Masha1977

2007/10/22
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カテゴリ:電験_二次_機械
問1
三相誘導電動機があり、星型一次換算1相分のL形等価回路の諸量は次のとおりである。

一次抵抗r:0.1(Ω)
一次漏れリアクタンスx:0.5(Ω)
二次抵抗(一次換算値)r’:0.19(Ω)
二次漏れリアクタンス(一次換算値)x’:0.5(Ω)
励磁コンダクタンスg:0.02(S)
励磁サセプタンスb:0.1(S)

この電動機が電源電圧(線間)220(V)、電源周波数60(Hz)、滑り4(%)で運転されているとき、次の値を求めよ。

ただし、漂遊負荷損は無視するものとする。

(1)一次負荷電流I’(A)
(2)鉄損P(W)
(3)一次銅損Pc1(W)
(4)二次入力P(W)
(5)二次銅損Pc2(W)
(6)出力P(kW)
(7)電動機の効率η(%)

【解答】
三相誘導電動機の1相分のL形等価回路を第1図(補足添付)に示す。この図を参照しながら問題を解答する。

(1)一次負荷電流I
電源電圧(線間)をV、滑りをsとすれば、

’=(V/√3)/√{(r+r’/s)^2+(x+x’)^2}
 =25.649≒25.6(A)

(2)鉄損P
励磁コンダクタンスに流れる電流Iは、

=V/√3 ・g(A)

である。したがって一相分の鉄損pは、

=I^2/g=(V/√3・g)^2・1/g
 =V^2/3・g (W)

よって三相分の鉄損Pは、

=3p=V^2g=968(W)

(3)一次銅損Pc1
一次銅損は一次抵抗rに一次負荷電流I’が流れることによって発生する損失である。一相分の一次銅損pc1は、

c1=(I’)^2・r

であるから、三相分の一次銅損Pc1は、

c1=3pc1=197.3≒197(W)

(4)二次入力P
二次入力は二次抵抗r’で消費される電力に等しい。よって、一相分の二次入力pは、

=(I’)^2・r/s

である。よって、三相分の二次入力Pは、

=3p=9374.7(W)≒9.37(kW)

(5)二次銅損Pc2
二次抵抗から等価負荷抵抗を分離して描いた二次回路を分離して描いた二次回路は第2図(補足添付)に示すようになる。この図のr’で消費される電力が二次銅損に相当する。よって、一相分の二次銅損pc2は、

c2=(I’)^2・r

である。よって、三相分の二次銅損Pc2は、

c2=3pc2=374.9≒375(W)

(6)出力P
出力は等価負荷抵抗で消費される電力に等しい。よって、一相分の出力pは、

=(I’)^2・(1-s)/s・r

である。よって、三相分の出力Pは、

=3p=9000(W)≒9.00(kW)

(7)効率η
効率は電動機の出力を電動機の入力で割ったものとして定義される。

誘導電動機の入力Pinは、

in=P+P+Pc1+Pc2=10540(W)

よって、電動機の効率ηは、

η=P/Pin ×100=85.38≒85.4(%)

問2
定格容量100(kVA)、定格一時電圧6.6(kV)、定格周波数60(Hz)の単相変圧器があり、その特性は次のとおりである。

定格容量、力率1における効率:98.0(%)
定格容量、力率1における電圧変動率:1.6(%)
無負荷電流:5.0(%)

この変圧器について次の問に答えよ。

ただし、リアクタンス降下は抵抗降下の1.5倍とし、鉄心の飽和は無視するものとする。また、図の等価回路のように励磁回路を励磁インピーダンスで表現するものとし、鉄損抵抗rは周波数にかかわらず一定とする。

(1)定格電圧、周波数60(Hz)で運転したときの次の値を求めよ。
a.無負荷損(W)
b.力率0.8における電圧変動率(%)
c.励磁電流(A)及び鉄損抵抗(Ω)

(2)定格電圧、周波数50(Hz)で運転したときの無負荷損(W)を求めよ。ただし、励磁電流の計算では、鉄損抵抗は励磁リアクタンスに比べて十分小さいものとしてよい。

(3)周波数50(Hz)で運転したときの全損失を、周波数60(Hz)で運転したときの全損失と同一にするためには、負荷容量(kVA)がいくらになるかを求めよ。ただし、いずれの場合も電圧は定格値とする。

【解答】
(1)定格電圧、周波数60(Hz)で運転したとき
a.変圧器の出力をP、入力をP、全損失をPとすると変圧器の効率ηは、

η=P/P ×100=P/(P+P) ×100(%)

として定義されている。この式を変形して損失Pは、

=(100/ηー1)×P=2.0408≒2.041(kW)

次に変圧器の百分率抵抗降下(パーセント抵抗降下)をp(%)、百分率リアクタンス降下(パーセントリアクタンス降下)をq(%)、力率角をθとすれば、変圧器の電圧変動率εは、

ε=pcosθ+qsinθ(%)

となる。この式に、与えられた力率1のときの電圧変動率1.6(%)を代入して変形すると、

1.6=p×1+q×0
∴p=1.6(%)

百分率抵抗降下(パーセント抵抗降下)p(%)は、定格電圧をV、定格電流をI、定格容量をP、変圧器の巻線抵抗をRとすれば、

p=IR/V ×100=PR/V^2 ×100(%)

である。この式を変形すると変圧器の巻線抵抗Rha,

R=p/100×V^2/P(Ω)

となる。次に変圧器が定格負荷を取ったときに巻線抵抗Rに生ずる銅損Pは、

=I^2R=(P/V)^2・R(W)

これらより、

=(P/V)^2・p/100・V^2/P
 =P×p/100=1600(W)

よって、無負荷損すなわち鉄損Pは全損失Pから銅損Pを引いて、
=P-P=440.8≒441(W)

b.題意からリアクタンス降下qは抵抗降下の1.5倍であるから、力率0.8のときの電圧変動率は、

ε=pcosθ+qsinθ
 =p{cosθ+1.5√(1-cosθ)^2}
=2.72(%)

c.題意から無負荷電流が5(%)であるので、励磁電流すなわち無負荷電流Iは、

=I×0.05=P/V×0.05=0.7576≒0.758(A)

無負荷損Pは、鉄損抵抗に励磁電流が流れるころによって生じる。この関係を式に表せば、

=I^2r

となるので、これを変形して数値を代入する
=P/I^2=768.0≒768(Ω)

(2)電源の周波数をf、励磁回路のインダクタンスをLとすれば励磁リアクタンスxは、

=2πfL

となり、励磁リアクタンスは周波数に比例することがわかる。したがって、周波数を60(Hz)から50(Hz)にして運転したとき、励磁リアクタンスは1/1.12倍に減少する。

また、題意から鉄損抵抗は励磁リアクタンスによって定まることになる。したがって、励磁リアクタンスが1/1.12倍に減少したことによって、励磁電流は1.2倍に増加する。よって、定格電圧、周波数50(Hz)で運転したときの無負荷損P’は、

’=(1.2I)^2・r=634.8≒635(W)

(3)60Hzで運転したときの全損失は2040.8(W)であり、50(Hz)で運転したときの無負荷損は634.8(W)である。よって、50(Hz)で運転したときの全損失を60(Hz)で運転したときと同一にするには、50(Hz)運転時の銅損P’を、

’=P-P’=1406(W)

とすればよい。

銅損P’は巻線抵抗Rに負荷電流が流れることによって生じる。巻線抵抗Rの値は

R=1.6/100×6600^2/(100×10^3)

である。したがって負荷電流をI’とすれば銅損P’は、

’=(I’)^2・R(W)
∴I’=√(P’/R)=14.20(A)

よって、このときの負荷容量P’は、

P’=I’V=14.20×6600=93720(VA)
 ≒93.7(kVA)

以上、です。

補足はこちら





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Last updated  2007/10/22 10:50:48 PM
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