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放課後
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校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将―犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。乱歩賞受賞の青春推理。 |
デビュー作。この頃は物理的なトリックものが多いですが、それだけではなく人物描写も優れています。
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卒業
-雪月花殺人ゲーム-
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大学4年の秋。就職、恋愛に楽しく忙しい仲よし7人組・その中の一人、祥子がアパートの自室で死んだ。部屋は密室。自殺か、他殺か!?残された赤い日記帳を手掛りに、死の謎を追及する友人たち。だが、第二の全く異常な事件が起って…。錯綜する謎に挑戦する、心やさしき大学生・加賀恭一郎。卓抜な着想と緊密な構成で、現代学生のフィーリングを見事に描いた、長篇ミステリーの傑作。
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後にいろんな作品に登場して大活躍する加賀刑事の学生時代のお話。
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白馬山荘殺人事件
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1年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一の死に疑問を抱く女子大生ナオコは、新友のマコトと兄の死んだ信州白馬のペンション『まざあ・ぐうす』を訪ねた。マザー・グースの唄に秘められた謎。ペンションに隠された過去とは?暗号と密室トリックの謎に挑む、気鋭の本格推理力作。
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マザー・グースをモチーフにした、
アガサ・クリスティへのオマージュ(?)的作品。暗号&密室トリックという正統派ミステリーです。
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11文字の殺人
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「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。あたしの恋人が殺された。彼は最近「狙われている」と怯えていた。そして、彼の遺品の中から、大切な資料が盗まれた。女流推理作家のあたしは、編集者の冬子とともに真相を追う。しかし彼を接点に、次々と人が殺されて…。サスペンス溢れる本格推理力作。
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過去の海難事故を発端にして起こる連続殺人事件。
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十字屋敷のピエロ
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ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。
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ピエロの一人称で語られる物語。
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ブルータスの心臓
-完全犯罪殺人リレー-
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産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ…。大阪・名古屋・東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした。傑作長編推理。
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計画殺人を企てた殺人犯の視点で語られるが、その計画が思わぬ方向に進展していく。。。
それにしても東野さんは悪い男書くのが好きですねw。
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探偵倶楽部
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「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリバイがあった。しかしその言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査機関“探偵倶楽部”に調査を依頼する。探偵の捜査の結果、明らかになった意外な真相とは?冷静かつ迅速。会員制調査機関“探偵倶楽部”が難事件を鮮やかに解決。
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単行本『依頼人の娘』より改題の連作短編集です。犯人たちの予想外のアリバイ作りやトリックが見事。
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宿命
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高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。
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東野さんの第一次転換期とも言える作品です。これまでの物理的トリックに重きを置いた本格推理ものから、人間の心理やそこに至る人生までを深く描いた作品です。
そして運命というよりまさしく『宿命』たるタイトルに至る見事なラスト!これもかなりオススメな一冊。
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犯人のいない殺人の夜
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親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。
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これは短編集ながら、かなりオススメの一冊です。
トリックよりも犯人だったり被害者だったりそれぞれの人間の心理が巧く描かれていて、どの作品も完成度が高いです!
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変身
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脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。全編にみなぎるサスペンス。
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ここで東野さんの新ジャンル、SF(?)ものが完成します。
脳移植という未知の医療技術を題材に、精神を侵食されていく主人公の恐怖。
科学の進歩が果たして人間の幸福に繋がるのか、警鐘をならす作品です。
これもかなりオススメな1冊。
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天使の耳
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深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か。死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべき方法で兄の正当性を証明した。日常起こりうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。
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単行本『交通警察の夜』より改題の短編集。その名の通り、全て交通事故や車に関わるトラブルがテーマになっています。
普段から身近な出来事なだけに、ぞっとくるものがあります。
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ある閉ざされた雪の山荘で
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早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した若き男女七名。これから舞台稽古が始まるのだ。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇である。だが一人また一人、現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの中に疑惑が生じる。果してこれは本当に芝居なのか、と。一度限りの大技、読者を直撃。
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アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」を想起させます。
ミステリで使われる手法の一つ、外界と遮断された空間を舞台に起こる殺人事件です。
東野さん的な巧さが光る作品です。
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分身
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私にそっくりな人がもう一人いる。あたしにそっくりな人が、もうひとり。札幌で育った女子大生・氏家鞠子。東京で育った女子大生・小林双葉。宿命の二人を祝福するのは、誰か。
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「変身」に続き、クローン技術という最先端医療を題材にした作品。やはり科学の進歩と人間の尊厳について考えさせられる一冊です。
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むかし僕が死んだ家
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「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。
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★レビュー★(再読予定)
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怪笑小説
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年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。
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こんな面白い小説も書けるんだ!と東野さんの才能の幅広さに驚かされました。またまた新ジャンルです。
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名探偵の掟
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完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
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これはミステリ好きの人には、是非オススメしたい1冊です!
ミステリ界の常識や暗黙の了解事項を、一つ一つ、鋭く、しかし楽しく皮肉るブラックな作品です。
名(迷)探偵・天下一(←この名前からして金田一のパロ)と大河原警部の掛け合い漫才みたいなやりとりが楽しい。
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毒笑小説
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塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。「笑い」追求の同志、京極夏彦との特別対談つき。
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「怪笑小説」に引き続きこちらも大変面白い短編集。
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悪意
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「衝撃のたくらみ」加賀刑事執念の捜査。翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末。
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紹介文がシンプル(汗)。犯人は冒頭に明示され、前半は犯人の独白により犯行に至る動機や被害者の悪質な人間性が語られます。
後半は加賀刑事の捜査メモのような作りで、犯人も動機も明白な事件の真実が明かされます。
この作品では人間の心に潜む『悪』を浮き彫りにし、以降の
「白夜行」などに繋がる第二次転換期の兆しがみえます。
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探偵ガリレオ
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突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。
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理系ミステリ作家の真骨頂、難事件を科学的アプローチで解決するシリーズ第一作です。
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秘密
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妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。
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オカルトというかファンタジーというか、
『パラレル~』、
『変身』より連なる系譜にある作品です。
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私が彼を殺した
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婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。
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『どちらかが彼女を殺した』の第二弾。読者参加型推理小説です。容疑者は3人に増え、前回にも増して難易度の高い推理を必要とします。
ヒントを逃さないよう注意深く読むこと!
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