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宏観事象と地震の予測 on 地震@2ch

宏観事象と地震の予測 on 地震@2ch

地震発生結果と次の予想

地震の発生結果と次の予想

データ更新 2011/8/12 事象件数一覧 事象間の相関例 先行事象指数の試み


結果&予測更新 2011/8/20

(これまでの記載で「暫定値」としてきたものは「速報値」、「確定値」と書いたものは「暫定値」のことだったため、「暫定値速報値」「暫定値確定値」などと訂正しました。今回からは「速報値」「暫定値」で記載。)

前回の予想に対する地震発生結果

[2011/8/12更新時の予想]=指数のピーク[H][I]に対する地震発生結果は以下の通り。

[H]8/13~15
 「8/15小笠原諸島東方沖M5.9」(速報値)が発生。暫定値では「硫黄島近海M5.9深さ169km」とのことで深発の地震、そのため最大震度は1で揺れはほとんどなく極めて軽微だったがM値は該当。

指数のピーク[H]の宏観事象の特徴については、

◇[H]携帯、諸機器誤動作(これら以外はむしろ極小に近い)

で「[H]で「携帯」系が顕著なのは、[G]と同様にまだ太陽風の擾乱があり地磁気などの変動があった期間であることも影響していただろうが、[G]では対応地震が起きていた。また、しかしピーク[H]は指数のトレンドが漸減の過程での小ピークで、6月における同様のピーク[P]に対しては仮説のM5.5以上の地震は明確でなかったことから、[H]に関してはこの仮説からの予想は無効となる可能性があった。これらを含めて仮説のテストとして予想するものとする」としていた。

 宏観事象の種類もこのように一部のものだけが顕著で他は極少の小さいピークであっても速報値でM5.5以上の地震が起きる場合がある、ということになり、今後もたとえ小さいピークであっても無視はできないということになる。

[I]8/17~19
 「8/17関東東方沖M5.9」および「8/19福島県沖M6.8」(いずれも速報値)が発生し該当となった。前者は暫定値ではM6.2とM6級が2つとなり、ピーク[I]が高さの高い顕著なピークであったことに対応していた可能性。ピーク[H]と対照的か。このピーク[I]の主な宏観事象は、ネット系、諸機器誤動作系、耳鳴り系だった。

 ちなみに8/18まででこの両期間に跨る、暫定値でM5以上の地震は以下の通り。8/19分は週明けか、全国M3以上の毎日の地震活動。グラフには該当したM5.5以上のものを赤丸でプロット。

 8/13 23:00 深さ 26km M5.0 福島県沖
 8/15 20:44 深さ169km M5.9 硫黄島近海
 8/16 21:42 深さ 36km M5.0 三陸沖
 8/17 04:35 深さ 35km M5.4 岩手県沖
 8 17 12:05 深さ 31km M5.1 宮城県沖
 8 17 20:44 深さ 52km M6.2 関東東方沖

[追記]8/20夜確認、8/19の分 が出ていた。それによると速報値で「8/19福島県沖M6.8」は暫定値ではM6.5となっていた。
 2011 8 19 14:36 31.6 37゜38.9'N 141゜47.8'E 51 6.5 福島県沖
この「M6.5」は後述の点で微妙な値も。

全群の件数推移と地震発生状況時系列比較
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先行事象指数の推移と地震の時系列比較
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先行事象指数の試み

・次の予想

 今回は小ピーク[J]が出来ていた。これは前回の[H]と似た宏観低調期間のあまり顕著でないピークで大きな地震の発生に結びつくかどうか疑問もあるものだが、[H]でも上記のように揺れは軽微だったが「遠方の深発M5.9」があった。そこで[J]も無視できないかもしれない。

 この小ピーク[J]が生まれたのは、実は「体感系」の極めて大きなピークのためで、それ以外には「機器誤動作」「ネット不調」がやや顕著なだけだった。この体感系のピークが無ければ指数には[J]のピークは出てこなかった。

 では「体感系」が顕著に急増した理由は何だったかというと、それは「眠気」の症状を訴えるものが66%と極めて顕著な傾向だったため。そこで、仮に、体感系から「眠気」の件数をカウントして全区間からそれを差し引いてしまうと、このピーク[J]は以下のように現れないことがわかる。これについては先行事象指数の試みも参照。

PrecursorsIndex-8-1.PNG

 では「眠気」といった「体調不良」などの体感などは「地震前兆としての宏観事象」ではないだろうとしてこのように件数から排除してしまって、それによる小さいピーク等は無視あるいはこのように最初から現れないようにしておくべきなのだろうか、という疑問が生まれる。そこで前回の当BLOG更新時には、実はこの問題の検討を試みていた。

 それが 「眠気」を訴える投稿が増加中!原因は?? で、日本の広域で多くの人がある時期に集中して訴える傾向があった「眠気」の原因は「地殻の歪みの蓄積過程が進行したときに地下から低周波で比較的高電圧の電磁パルスノイズが出て来ていた結果だったのではないか」という仮説を考えていた。この「眠気」は、やはり無視できない重要な地震発生へのサイン、前兆として見るべきなのではないか?

 それに基づくとこの小ピーク[J]は捨てられず、「実際には規模の大きな地震を示唆する可能性」が考えられた。「眠気, 頭痛, 耳鳴り」の意味と新指数の試みを参照。この結果から、次の期間に「暫定値でM6.5超の規模の地震」を想定する必要があるという結果となった。

 ・先行事象指数の小ピーク[J]8/14-15 → 8/21~23

 ・「耳鳴り」が少ない期間での、体感項目「耳鳴り」「眠気」「頭痛」の件数積分値指数の大ピークからの遅延時間3~5日 → 8/20~22

 この予想される地震の震源、場所を推測するための明確な根拠は、宏観事象の情報からは得られていない。その理由は、宏観事象の大半が関東首都圏に集中していて、東北や北海道、あるいは西日本での事象分布は比較すれば非常に少なかった。それら極少数の事象から深く考察して震源を割り出すことは難しく推測は不可能と思われる。

 ただ、およその予想をすれば、茨城県沖は周期的なM6級がそろそろあり得る可能性があることと、東北海域で地震学者が予測している最大余震の可能性は消えていなかったことなどがあった。今回検討した「眠気」や「頭痛」の急増に対応した過去の地震も東北海域でのM6.5超であったことはその可能性がある事を示唆するものかもしれない。

 しかしいずれにしても、ここでの特定の期間に予想される規模の大きめの地震の発生場所としてそれらを指定できる根拠にはできず、今回の予想はここまでとなる。

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結果&予測更新 2011/8/12

全群の件数推移と地震発生状況時系列比較
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先行事象指数の推移と地震の時系列比較
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先行事象指数の試み

前回までの予想に対する地震発生結果

[2011/8/5更新時までの予想]=指数のピーク[E][F][G]に対する地震発生結果。

[E]8/4~6
 8/6に千葉県東方沖M5.2が発生している(確定値でもM5.2)が、領海を含む国内でM5.5以上の地震はなし。  ただし8/4に日本列島の連なる弓状弧上の千島列島でM6.1が起きていて、これが先に起きてしまったことによって日本列島側に掛かっていた太平洋プレートの圧迫が弱まった可能性も考えられる。その逆の効果となる場合もあるのでなんとも言えないが、こういうケースがあったということで記憶しておき、将来同様のパターンが再現したとき再び考察する。

[F]8/7~9
 この間には領海を含む国内でのM5.5以上の地震はなく、千島列島方面でもなし。このピーク[F]はやや小さめのピークで本来は(6/31~7/3のピーク[Q]と同様に)[F]と[G]で一つのピークなのかもしれない。その場合、宏観事象の収集範囲として不特定多数からの自由な投稿に依存する環境でのデータの不安定性による揺動的誤差も考えられる。M5.5以上という規模は通常では数日おきに起こるような頻度ではなく、現在までのやや高頻度で起きている状況は、3/11の東日本大震災以降の特殊事情もあるため、それがない場合にはこうした指数のピークのたびにM5.5以上の発生を想定すること自体にはやや無理があるのだろうが、その特殊な状況でのデータの積み重ねとして後に再び要考察とする(また指数の組み方の変更で無結果であったピークを消すことも可能かなども後に検討)。

 台風の効果について: 8/4には台風9号(ムイファー)が沖縄に接近し8/9まで日本の南側から西を回って北朝鮮を越えたあたりまで北上、また東側からは台風10号(マールボック)が関東方面めがけて接近して太平洋上はるか沖を8/10までの間北上を続けた。 気象庁 台風経路図2011年 この2つの台風が列島を東西に挟む形で約1週間、元々日本列島を覆っていた高気圧によるプレート間圧力を弱めた可能性も想定し、この期間にスロー地震等が起きていなかったかなどは将来情報を調べることとする。(*1)

 連日の激しい雷雨について: 中部から関東甲信越地方および東北地方に掛けて、8/6~11の間、連日の激しい雷雨が襲ったことも特筆すべき状況か。この間は上記2つの台風が列島を挟む形で併進する中で南の海洋からの湿った空気の吹き込みと、北方からの高気圧の張り出しによる上空の寒気の二層構造のため山沿いでの積乱雲が発生しやすく雷雨になりやすい気象条件となったことが主原因との説明はあるも、雷発生と地震との関係については古くは戦前から寺田寅彦の「地震と雷雨との關係」などですでに指摘があった。実際「関東大震災」のあった大正12年には、地震発生の前月8月に雷雨の日が平年の2.5日を大きく上回り8日もあったとのこと。
 現在では、規模の大きな地震が起きるまでの地殻内の歪みの高まりが顕著となったとき、そこからの電荷の湧出が顕著となることが、地震の前に雷発生を誘起しやすいのではないかとする見方は、地震性の電磁気現象の研究者からはすでに提出されていたかもしれない。

[G]8/10~12
 M5.5以上の地震としては、8/12の未明に福島県沖M6.0が発生した。この他、M5以上のものとしては、8/11宮城県沖M5.3、および8/12遠州灘M5.2が起きた。

 予想の段階で「[G]はピークと呼ぶにはやや小さい印象があり、仮説の法則に則らないかもしれない」としていたが、実際にはピークの判定の後の8/5は指数の低下が大きく「極めて顕著なピーク」となり、該当のM6クラスの発生にも繋がったかもしれない。

 またやはり予想の段階で、「[F][G]で「携帯」系と「ネット不調」系が顕著なのは、大きめの太陽フレアが発生したことによる太陽風の擾乱が影響して」いたが、「その場合でも、太陽風の影響で電離層に顕著な異常が起きた場合にも、これまで規模の大きな地震発生となる場合があったと記憶しているため、ここでは構わず宏観事象の発生ピークとの対応から見る意味で、このままのピークで予想を行なってみる」としていた。実際は、そのような「携帯電話の異常」や「ネットの異常」がメインの指数のピークであったが、顕著な高さ、落差のピークであれば対応する地震の発生を予想できる、という結果かもしれない。

(*1) 前回の東伊豆奈良本の群発地震については、今回8/4からの記録を見逃してしまい、現在確認できているのは8/6からの状態のみだが、その範囲では目立った地殻変動や群発地震などはないもよう。尚、7/17~19の群発地震と地殻変動については気象庁のレポートが出ていた。これには7/17~19を含む期間に関東広域でのスロー地震などがあった等の記述はなくそうした事実は認められていないように思われる。ただし、この地殻変動、すなわち地殻内部の一種の変形が起きたことで関東東海近辺での歪みが緩和されたことは推測され、ここでは動的地震にならない理由となった可能性を考えておくこととする。

・次の予想

 今回もこれまでの「指数ピークから6~8日後にM5.5以上の発生」という仮説からの予測として次の期間にそれぞれ一回以上のM5.5以上を予想することとする。

・ピーク[H]の6~8日後の8/13~15
・ピーク[I]の6~8日後の8/17~19

宏観事象の傾向

 ピーク[H][I]の宏観事象の特徴は、傾向として次のものが優位。

◇[H]携帯、諸機器誤動作(これら以外はむしろ極小に近い)
◇[I]ネット、諸機器誤動作、耳鳴り

 [H]で「携帯」系が顕著なのは、[G]と同様にまだ太陽風の擾乱があり地磁気などの変動があった期間であることも影響していただろうが、[G]では対応地震が起きていた。また、しかしピーク[H]は指数のトレンドが漸減の過程での小ピークで、6月における同様のピーク[P]に対しては仮説のM5.5以上の地震は明確でなかったことから、[H]に関してはこの仮説からの予想は無効となる可能性があった。これらを含めて仮説のテストとして予想するものとする。

台風について

 現在のところ台風の接近はなく熱帯低気圧が1つだけ接近中のもよう。

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予測の追加 2011/8/5

 先行事象指数の試みにあるように、今回は「携帯系」を「携帯通信系+携帯誤動作系」として1つの項目としてまとめて指数に組み込むこととした。事象件数一覧の中のグラフに見られるように、地震への先行相関の様子は「通信系」と「誤動作系」を個別に見るよりも良く見える。やはり指摘のように原因系が同じものであることを示している可能性。指数においては実質的には従来のピークの高さやカーブをほとんど変化させることはなかっため、この扱いが妥当と考え今後はこれを用いるものとする。

全群の件数推移と地震発生状況時系列比較
全群の件数推移と地震発生状況時系列比較-0805

先行事象指数の推移と地震の時系列比較
先行事象指数の推移と地震の時系列比較-0805
先行事象指数の試み

・前回はピーク[E]に対する対応地震の予想として、その6~8日後に当たる該当期間8/4~6にM5.5以上の地震を予想した。ピーク高さがあるためやや大きめで再びM6級となる可能性、場所は明確な根拠はないが、周期的な当てはめで推測すると「茨城県沖」または「茨城県(陸域)」となるとなる可能性を考えた(発生場所の推定根拠については現状では仮説を形成できていない)。これに対しては8/6の終了を待って結果を判断する。

・今回は上のグラフに現れたその後のピーク[F]と[G]に対して同様に予想を追加。それぞれのピークに対する6~8日後の発生予想期間は[F]8/7~9[G]8/10~12で、これらの期間にM5.5以上の地震発生を予想するものとする。

・[G]はピークと呼ぶにはやや小さい印象があり、仮説の法則に則らないかもしれないが、ここではとりあえず機械的に予想しておき、事後該当地震の有無により検討する。

・この[E][F][G]3つの予想期間は密に接近していて間が開いていないが、それぞれの期間内に最低一つずつのM5.5以上の地震が起きれば該当となる。

・宏観事象の傾向

 ピーク[E][F][G]の宏観事象の特徴は、傾向として次のものが優位。

◇[E]諸機器誤動作、井戸、ラップ音、耳鳴り、匂い
◇[F]携帯、ネット不調、静電気、微震、耳鳴り、匂い
◇[G]携帯、ネット不調、ラップ音、匂い

[F][G]で「携帯」系と「ネット不調」系が顕著なのは、大きめの太陽フレアが発生したことによる太陽風の擾乱が影響していると見られる(今日の宇宙天気情報 宇宙天気情報センター(NICT))。その場合でも、太陽風の影響で電離層に顕著な異常が起きた場合にも、これまで規模の大きな地震発生となる場合があったと記憶しているため、ここでは構わず宏観事象の発生ピークとの対応から見る意味で、このままのピークで予想を行なってみる。

・台風の影響について

 現在のところ(台風第9号 (ムイファー)と台風第10号 (マールボック)の2つが接近中)で、上記該当期間8/4~12頃までに関東付近などにまで影響が及んで相当の歪みエネルギーがスロー地震で解放される可能性もあり、その場合は大きな規模の動的地震は回避される可能性あり。
 もし実質的に影響を与えなければ、台風6号(マーゴン)が太平洋側に大きく迂回して抜けて行った(ピーク[B]に対する予想期間=)7/23~25の時のM6級発生などのようになるかもしれない。

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結果&予測更新 2011/8/1

 更新は8/1の終了まで待って結果確認後に夜半を回って行なうべきだった。本来の正しい更新方法として今後はそうするべきと考える次第。

 8/1深夜23時過ぎに更新をアップした直後、グラフに反映していなかったM5.5以上の地震が同日内に2つも発生した。これらは予想期間内の発生となってすべて該当の地震となり、8/1更新時の結果判定の変更はない。ただし7/30~8/1の予想期間内でも複数の発生となったことから、該当地震の回数の限定が困難なことがまたしても確認された。

 M5.5以上の地震が予想された期間7/28~8/1内のM5以上の地震は、気象庁地震情報 および 日本気象協会 地震情報 により、すべて暫定値速報値のデータで

 発生日時  震央地名  M  最大震度
----------------------------------------------------------
 8/01 23:58 駿河湾   6.1 震度5弱
 8/01 22:44 岩手県沖  5.7 震度4
 8/01 02:36 浦河沖   5.4 震度4
 7/31 03:54 福島県沖  6.4 震度5強
 7/29 23:53 福島県沖  5.5 震度3
 7/28 18:01 三陸沖   5.6 震度2

となった。一つ前の予想期間7/23~25の後は、7/26~27には実際にM5以上の地震が起きておらず、今回の予想期間である7/28~8/1に入ってからこれらのM5以上の地震の発生となったことは、タイミング上やや際立った結果となった。この結果から8/1のM最大のものとして駿河湾M6.1を描いてグラフは以下に修正。

本日からは、次の予想期間の手前である8/3までの8/2~3の2日間に、すくなくともM5.5以上の地震は起こらず、予想期間8/4~6内に入ってからの発生となれば予測成功で、それがM5以上の地震でもそうなれば今回と同様の際立った結果となる。

ただしこれらの結果はMの暫定値速報値を用いていて、これらをすべて確定値暫定値で見るとMが0.1~0.3程度増減する場合があるためまた違った結果となる。それらの検討はあるところでまとめて全データに対して行うものとする。

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結果&予測更新 2011/8/1
2011年6月~8月

 先行事象指数の試みにあるように、今回は「諸機器誤動作故障系」は取り込みの重み計数を1/5から1/4へ上げ、かつA群-2の中から、「カーナビ携帯等のGPS系」と「携帯通信系」を組み込んだ。

 この変更でも従来のピーク対M5.5以上の地震とのタイミング相関は崩れず、むしろこれらの導入によってピーク高が増して鮮明になるものが現れた(6/10-11、6/12-13のピークなど)ことから当面可能という判断による。

全群の件数推移と地震発生状況時系列比較
全群の件数推移と地震発生状況時系列比較-0801_2

先行事象指数の推移と地震の時系列比較
先行事象指数の推移と地震の時系列比較-0801_2
先行事象指数の試み

前回までの予想に対する地震発生結果

[2011/7/25更新時予想]
 「先行事象指数」の小ピーク7/21-22(上グラフの[C])に対応する地震として、その6~8日後である7/28~30の頃にM5.5以上の発生を予測するものとする。ピークが小さいことから、規模はぎりぎりM5.5かもしくはそれ以下となる可能性もあり。

[2011/7/27更新時予想]
 「ラジオ・ノイズ系」を加えて新たに出来た7/23-24の小ピーク(上グラフの[D])に対してこれまでと同じ法則が成り立つと仮定すると、ピークの6~8日後の7/30~8/1の期間にM5.5以上の地震が予測される。この結果を確認して「ラジオ・ノイズ系」の組み込みの妥当性を検討する。

・上のグラフの通り、これらの予想の該当期間内に、M5.5以上の規模の地震の発生を確認。前者7/25予想のピーク[C]に対してはピーク高が低いため規模はM5.5付近の予想も該当。後者7/27予想のピーク[D]に対しては、規模はM6超となってやや大きめで指数のピークの高さがそれなりに高くなったことに対応する可能性あり。

・ピーク[B]の場合に続き、ピーク[C]に対しても該当期間にM5.6とM5.5の二つが発生し、地震の個数までは予測できないことを再認識。ピーク[D]に対しては、海外ではニューギニア北部沿岸で該当期間内に暫定値速報値M6.8が起きたもよう。(M値は後日確定値暫定値で変化あり)

・ピーク[D]は前回「ラジオノイズ系」を導入した結果鮮明になったピークで、そこからの予想に対する該当の地震が得られたことから、上記予想時記載の通り今後もこの事象を指数化に利用する。

次の予想

・今回新たに「カーナビ携帯等のGPS系」と「携帯通信系」を組み込んだ結果、6/10-11、6/12-13のピークが鮮明になったが、今回の新たな7/28-29のピーク[E]の鮮明度は影響されず、元のピーク高さをほぼ維持することが確認された。

 この新たなピーク[E]に対しては、その6~8日後に当たる該当期間8/4~6にM5.5以上の地震を予想することとする。ピーク高さがそれなりにあるため、やや大きめで再びM6級となる可能性も。

 場所は明確な根拠はないが、周期的な当てはめで推測すると「茨城県沖」または「茨城県(陸域)」となるかもしれない。発生場所の推定根拠については現状では仮説を形成できていない。事象ごとにその場所の情報を分類したり、あるいは他の観測パラメータが必要となるかもしれない。

・台風の影響について

 ピーク[A]からの予想と結果については、事象件数推移と地震の時系列比較では7/10-11をまとめて数えてそこから下落した7/12を遅延日数の原点としていて、そこからの6~8日後として7/18~20を地震発生の該当期間とした。その間およびその前後でもM5.5以上の発生はなかったため、台風第6号(マーゴン)の接近によってスロー地震(あるいはサイレント地震)として終わったと解釈し、後日気象庁でのスロー地震の発表を待つこととした。

 「台風第6号」の軌跡は、気象庁台風経路図2011年で閲覧可能。この台風接近により、南海~東南海、あるいは東海~関東南部付近でも地殻の高い歪み蓄積がスロー地震として一部解放された可能性がある。

 今回は、現在のところ台風第9号 (ムイファー)と台風第10号 (マールボック)が接近中、(気象庁台風情報)。上記該当期間8/4~6頃までに関東付近にまで影響を及ぼす形で動的地震を回避して再びスロー地震としてエネルギー解放してくれる可能性もあり。現時点ではその影響の有無については不明。

・ピークの見分け方について

 7/18~20の期間にスロー地震となった可能性については、事象件数推移と地震の時系列比較の通り、東伊豆奈良本観測点での体積歪み計の変化と微小地震の群発が3日間継続した7/17~19の期間と一部重なることを根拠とした。その場合、地震発生予想の該当期間7/18~20とそれとは、一日ずれていた。

東伊豆奈良本体積歪み計データ

 遅延日数開始の原点とした指数のピーク[A]は、7/11-12の指数の下落を持ってピークの決定として青線で結んで、その下落日7/12から6~8日後と数えていた。

 [A]以外の他のピークを見てみると、全て高さ極大をつけたポイントから下落したことを持って「ピーク」としていて[A]についてだけはそれに則っていなかった。前回までのグラフでは、[A]の7/10~11の下落はピーク高さの割りには顕著でなく不鮮明だったこともあり、下落幅の大きい7/11~12の下落でピークを7/11-12と決定していた。

 今回の上記した指数の構成改変(「諸機器誤動作故障系」の重み付け計数1/5から1/4への変更と「カーナビ携帯等のGPS系」「携帯通信系」の新規組み込み)後は、上のグラフで見ると[A]は7/10~11での高さの下落が顕著となっていて、他の場合と同じ仕方(極大からの下落)でピーク[A]を7/10-11と決定して、7/11から6~8日後と数えることができるとすると、予想該当期間が7/17~19となって、ちょうど東伊豆奈良本観測点での体積歪み計の変化と微小地震の群発開始日7/17からの3日間7/17~19とちょうど重なった。

宏観事象件数のピークから一定時間遅延する地震という対応を、地震発生過程との関係で解釈

 これまで見られた多くのケースに関して、ピーク時またはその直後での地震発生とはならず、必ず一定の遅延時間経過後、動的な地震発生となるという点にはいささか疑問があるところかもしれない。そこで試論として以下考察してみる。

 この一連の過程が地殻内での現実の物理的変化の過程と対応する変化であるとして解釈すると、多くの宏観事象を頻発させているだろうところの原因となり得ただろう「地殻歪みの高まり」は、そのピークを打ったときには、実際には地殻のどこかの断層なりで、その歪みの漸次的あるいは準静的な破壊がすでに開始していて、順次歪みを吸収する過程に入っている、ということかもしれない。その吸収過程が優位になると蓄積は頭打ちになりそこで宏観事象の発生件数もおそらくピークを形成するものと考えられる。

 それが動的ズレ破壊の準備過程で、決定的な動的破壊(地震)以前の、アスペリティの準備的破壊が進んでそれがスロー地震等で主要なアスペリティが全部破壊されてしまったり、多数の別の小さな断層での小規模地震などで駆動力としての歪みが解消されてしまうような場合、本震として起き得たかもしれない大きな動的ズレ破壊が起きずに終わってしまうということと考えられる。

 通常の動的破壊に至る場合であっても、歪みのピークを打った時点で、やがて動的破壊に至ることになるかもしれないどこかの大きい断層を含めて、多くの踏ん張りどころの他の別の断層やその他の塑性変形可能な場所で少しずつ歪みを引き受けていくだろうが、それが一定の範囲までしか吸収できない場合に、最終的に「予定されていたかもしれない」大きめの断層の残りのアスペリティで全部吸収しなければならなくなり、歪みの集中が起きてやがてそこでの動的ズレ破壊が起きて「地震」に至る。こういうことだと考えられる。

 台風が来て陸側プレートへの大気圧による圧力が下がってスロー地震になり、主要なアスペリティの動的破壊確率が下がるというのは、元の歪みの高まり分の相当の部分が、この通常の準備的吸収過程だけで解消されてしまって終わってしまうからだろう。この過程は通常の地震の前段階でも必ず起きていることで、それが歪みの高まりがピークを打つ理由、そしてそこから減衰してそれなりの緩和時間を経た後に動的破壊に至るというパターンが起きる理由になっていると考えられる。最後に残った歪みの残量だけで、残った主要なアスペリティが動的に破壊されてしまう場合に動的ズレ破壊、つまり通常の地震として結果することになると。

 これで地震発生の準備過程と、その一連の開始から終了までの間で起こる、宏観事象発生件数の高まりと減少の過程が、いつも一定の時系列的繋がりで接続することの説明になっているものと思われる。

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結果&予測更新 2011/7/27
2011年6月~8月

「先行事象指数」に新たにA群-2から「ラジオ・ノイズ系」を組み込み時系列比較グラフ更新した。この範囲で前回結果確認までの指数のピークに変化はなくこれまでの予測と結果には影響ないもよう。ここで「ラジオ・ノイズ系」は件数の伸びが見込めそうな状況と見て試験的に組み込むこととする。

全群の件数推移と地震発生状況時系列比較
全群の件数推移と地震発生状況時系列比較-0726

先行事象指数の推移と地震の時系列比較
先行事象指数の推移と地震の時系列比較-0726
先行事象指数の試み

 こうすると、7/23-24にも小さなピークが生まれてしまったが、「ラジオ・ノイズ系」を組み込まないとこれは現れない。

 このような小さいピークが6/9~13にも2つ生じていて、これらに対しても遅延日数が7日と8日でそれぞれ6/18福島県沖M5.9と6/21茨城県沖M5.5が対応して結果を出していた。これは前回までに地震の●マークを赤くしてはあって、青線と矢印で明示はしなかったものの確認してはいた。法則としては、このような小さなピークでも、6/28-29のものと同様にM5.5以上の地震に関係している可能性あり。

 「ラジオ・ノイズ系」を加える前と変わっていないので、この6/9~13間の2つの小ピークは「ラジオ・ノイズ系」の寄与によるものではないが、今回「ラジオ・ノイズ系」を加えて新たに出来た7/23-24の小ピークに対しても同様の予想を立ててみる。

 これまでと同じ法則が成り立つと仮定すると、ピークの6~8日後の7/30~8/1の期間にM5.5以上の地震が予測される。この結果を確認して「ラジオ・ノイズ系」の組み込みの妥当性を検討する。

 発生する場所、震源位置については明確な根拠はないが、これまでの傾向からは再び福島県沖や茨城県沖となる可能性が考えられる。またこれまでの仮定の法則に合致しないM5.5以上の地震として6/30長野県北部M5.5があり、これはそれ以前の指数の小ピークとの対応が明確ではない。現在仮定している指数ピークとM5.5以上の地震のタイミング相関則は仮のもので全くの間違いの可能性もあり、また震源の位置によって限定的に成立する可能性もある。それらは今後の地震との対応で考えていく。

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結果&予測更新 2011/7/25
2011年6月~8月

全群の件数推移と地震発生状況時系列比較
全群の件数推移と地震発生状況時系列比較

先行事象指数の推移と地震の時系列比較
先行事象指数の推移と地震の時系列比較
先行事象指数の試み

・7/23~25の結果

 事象件数推移と地震の時系列比較で7/24までの地震発生結果を盛り込み、そこまでの指数との対応関係を解釈し、結果として当初の予測方法を継続可能とした。

 その後、7/25まで含めてみると「先行事象指数」の大きなピークである7/15~16に対応する地震発生予測期間(ピーク終了後から6~8日後)の7/23~25にはM5級以上の地震が多数発生。

気象庁地震情報

発生日時     震央地名   マグニチュード  最大震度
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7/25 20時55分頃 千葉県東方沖  M5.7    震度3
7/25 20時04分頃 宮城県沖    M5.1    震度3
7/25 03時51分頃 福島県沖    M6.2    震度5弱
7/25 00時07分頃 宮城県沖    M5.2    震度3
7/24 23時32分頃 三重県南部   M4.7    震度4
7/23 13時34分頃 宮城県沖    M6.5    震度5強

 7/25にはM5級以上の地震が4回も発生した。それらもエネルギー計算に組み入れて盛り込んだ。地震の○印は最大Mのもののみ表示。三重県のM4級も東南海地震に関係する場所で重要な地震だったが、これらがすべて「宏観事象が増加して指数に大きなピークを形成した」後の「一定日数後の地震発生が予測されると推測された期間(7/23~25)」に集中的に起きた。

 元々7/15~16の指数のピークはかなり高いもので大変目立つものとなっていた。そのピークを形成した個別の項目を先行事象指数の試みで確認すると次のものが顕著。

 ◇ A群:テレビノイズ系、ネット不調系、携帯誤動作系(電池異常消耗含む)
 ◇ B群:ラップ音系、微震系、井戸水系
 ◇ C群:耳鳴り系、匂い系
 ◇「匂い系」では「硫黄臭」が顕著で件数が極めて多かった

 このような事象構成で件数が増加して、その一定日数後の数日間内にM5以上の地震が関東付近に限らず多発した。これは事象群と地震との対応が良い事例となったかもしれない。

 今後も大きなピークができる場合には、地殻内の歪みが広域で増大している可能性を考える必要があるかもしれない。

・次の地震発生の予測

 現在までに新たに生まれている「先行事象指数」の小ピーク7/21-22に対応する地震として、その6~8日後である7/28~30の頃にM5.5以上の発生を予測するものとする。ピークが小さいことから、規模はぎりぎりM5.5かもしくはそれ以下となる可能性もあり。

 7/26現在「熱帯低気圧」がフィリピン付近に近づいているもよう(台風情報 )で、これなどが台風となって再びスロー地震となってしまう場合もあり得る。

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