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宏観事象と地震の予測 on 地震@2ch

宏観事象と地震の予測 on 地震@2ch

「眠気,頭痛,耳鳴り」の意味と新指数の試み

「眠気, 頭痛, 耳鳴り」の意味と新しい指数の試み
 -そのピークから地震までの遅延時間の考察


 8/14には「体感系」の大きなピークが出来、「先行事象指数」にも小さなピークを形成する要因となった。この「体感系」のピークの原因は「眠気」を訴える投稿が多かったためであった。

 多くの人が、なぜか大地震の前に非常に「眠気」を感じている場合が多いこととその謎について、すでに 「眠気」を訴える投稿が増加中!原因は?? で説明を試みた(8/15更新時)。その結論において、地震の前兆として多くの人の「眠気」を促進する電磁気的影響があるであろうことが推測されるも、この「眠気」が増加してピークを作ったときには、そこからそれなりの規模の地震の発生まで、どの程度の遅延時間を想定すべきなのかについては未だ不明で将来要検討とした。

 今回この「眠気」が急増したことで「先行事象指数」に小さなピークが現れた。地震の発生結果と次の予想 の[結果&予測更新 2011/8/20]を参照。そこでピーク[H]に対して確認されたように、「たとえ小ピークであっても対応するM5.5以上の地震発生があり得る」ということがわかり、その扱いに際しても判断を迫られた。

 そこで以下急ぎ検討した。

8/14の指数の小ピークは「眠気」の急増によるもの

 日付ごとの「体感系」の件数から「眠気」の件数だけを単純に差し引くと 先行事象指数の試みの「8/20更新時」にあるように、体感系のピークのいくつかが消えることがわかり、またその結果として「先行事象指数」にあった8/14の小ピークも以下のように消えてしまうことが確認できた。

PrecursorsIndex-8-1.PNG

 8/14に急増した「眠気」症状という大きな一群の宏観事象を無視してしまうと「先行事象指数」から見る限りは、そこから一週間前後のちには、規模のそれなりに大きい地震は想定されないことになる。

 しかし上記したように、『多くの人が大地震の前に非常に「眠気」を感じている場合が多い』ことは、それが地震の前の地殻内の歪みの高まりに応じた電磁気的影響によって生じている状況である(「眠気」を訴える投稿が増加中!原因は??参照)とすれば、この症状の訴えの増加は、地震の「前兆現象」としての意味が大きいと考えなければならないことになる。

 とすれば、その「眠気」の訴えの急増となった後「いくらかの遅延時間の後に」それなりの規模の地震を想定するべきということになる。だとすると、上記のように「小さい」ピークだから「先行事象指数」から「眠気」の件数を差し引いて「ピークを消してしまえばよい」とするのは、たぶん正しくあるまい。

「眠気」や「頭痛」の急増と規模の大きな地震

 では「体感」すなわち「体調不良」が多くなると、本当に規模の大きな地震が起きるのか?それを見てみた。

 これまでの体感情報の中から、主に前兆として語られていた「眠気」と「頭痛」を訴える投稿を計数してみたところ、以下のように本BLOGで計数している期間内においてなんと以下のように顕著な実例が見つかった。

HeadakeSleepytoQk.PNG

 この間で規模値(M)1位と2位である「6/23岩手県沖M6.7および7/10三陸沖M7.1(いずれも速報値。暫定値では各M6.9,M7.3とやや大きい)」の前には、それぞれ「眠気」、「頭痛」の顕著な大ピークがあった。これはとても顕著な事実で、規模の大きな地震の前には「確たる体感前兆として体調不良が顕著になる」という事が言えそうであるからだ! このことからしても、これらは迷信ではなかったと考えるべきではないか??

 さてこのときに、今回の8/14の「眠気」のピークについても同様に見てみると、果たしてその前兆に対応する結果として規模が大きめの地震が起きているだろうかと見てみると、昨日の「8/19福島県沖M6.8(速報値。暫定値は8/20の朝6時時点で未掲載)」が対応して発生している可能性があった。

 ただし USGSの速報値 では、M6.3と気象庁の発表よりもかなり小さかった。今後これが暫定値でM6.8よりも小さくなってM6.5以下になると、上記の2例のケースとは異なる事例になる可能性もある。仮にそうなった場合、本当にその対応でよいのかという疑問も生まれるだろう。

 上の時系列図で見る限りはそのような対応でも良いとも考えられるが、速報値は基本的に誤差が大きいため「真実」に気づけない場合もあった。果たしてその「真実」とは何なのか??

 また上の時系列図にも表れていた「頭痛」と「眠気」の小さなピークたちは何か「連動的あるいは同期的に現れている」ようにも見える。これらの、大きなピーク以外の「頭痛」と「眠気」症状の件数推移における、小さな波のパターンには、地震前兆としての意味は無いのだろうか?しかしそれらがいつも同期的に増減していることは、すべて背後で連関した原因が潜んでいるからなのではないだろうか?

 地震前の「眠気」の症状については、低周波の高電圧パルスなどが頻発しているような可能性を 「眠気」を訴える投稿が増加中!原因は?? で考えた。実は「頭痛」も同じような原因があるからなのではないか??こうした事実を見ると、当然ながらそのような可能性を考えてみたくなる。

 BLOG主もときどき体験して投稿もしていた「耳鳴り」もあった。あれも実際には地下からのなんらかの物理的な影響力が人体の聴覚に絡む症状を引き起こしていた結果ではないのか??とすれば「耳鳴り」の件数も盛り込んでいっしょに見てみれば、それらも何らかの同期的あるいは連動的な現れ方をしているのではないだろうか??

 こうした疑問や推理が湧いてくる。

「耳鳴り」「眠気」「頭痛」の件数は、地下の状態を反映するセンサーの値か

 「眠気」「頭痛」「耳鳴り」の件数を重ねてグラフにしてみるとこのようになった。 TinnitusHeadakeSleepyData.PNG  実は、BLOG主は毎回計数してはグラフにしているうちに、先月7月に入ってまもなく「耳鳴り」の情報が多くなっていると知っていた。「耳鳴り」の症状を訴える人がどうも増えている・・・それはこのグラフでも示されているが、耳鳴りの増加は何か意味があるのだろうか??疑問は消えずに残っていた。

 さてこのグラフをよく見てみると、「耳鳴り」症状の多い期間内には「眠気」と「頭痛」の大きなピークが現れておらず、それを挟むようにして現れているのがわかる。つまり、先の「眠気」と「頭痛」の小さな波の山が同期的に現れていたのは、この「耳鳴り」が多くなっていた期間においてであったのだ!これは、これらのそれぞれの症状の原因間で互いに何かの物理的な相関があるからではないかと考えることができそうなのではないか??

 この「耳鳴り」が多い期間では、「眠気」の症状も「頭痛」の症状もやはり多いのがわかる。それらは原因系が互いに関係しつつ、一つが増大すると他も増大するような性質のものだろう。すでに推測していたように、仮に「眠気」が低周波で高電圧のパルスノイズだとすると、「頭痛」にはそれと連動して出るような他の帯域の電磁ノイズや、あるいは「耳鳴り」に関連するものとしては「超音波」のようなものが関連しているのだろうか??それらがセットで地下からいっしょに連動的、あるいは同期的に出ていて、それらの強度が増大している結果として、これらの「耳鳴り」「頭痛」「眠気」がいっしょになって同期的に現れていたのではないか。

 7/20~8/2頃には「耳鳴り」「頭痛」「眠気」とも3ステップを踏んで同期的に増減しつつ、トレンドとしては増加しているような推移にも見える。これらはいかにも同期的であり、何か背後の物理的な原因がそうした動きをしているからだと考えれば、いかにも説明できそうではないか。

 「地殻内での歪み蓄積増大過程が人間という地上の生物センサーに検知された結果」と考えることができるかもしれない。そこから我々は地下の歪み蓄積増大状況に関するの情報を得ることができるとしたら・・・!!

 いくつかの疑問点があった。以前に起きた事象とも関連している可能性がある。「耳鳴り」の件数が増加した期間の特徴は以下の通り。上のグラフと見比べてみると非常に興味深い。

[1]「眠気」と「頭痛」の大きなピークが現れず3つとも連動的または同期的に増減推移。
[2]7/17~19頃には、東伊豆奈良本観測点で微小地震の群発と共に地殻変動が示された。
[3]7/16~21頃([2]と同期)と8/4~10頃には大きめの台風が襲来も各「症状」とも沈静化。
[4]7月8月は関東で激しい雷雨日多く[3]の頃には断層端部と直上への集中的な落雷が多発。
[5]この期間は国内でM6.5(暫定値で)を越える地震が起きていない。

 これらを総合する統一的解釈を試みると、

(1)「耳鳴り」は基本的にアコースティックエミッション(音波)の影響が主で地下で微小破壊していて音波が出ている。それは断層内のアスペリティの準静的な破壊によるもので、歪み応力の準静的解放に匹敵し、歪みの蓄積と同時に解放が並行して進行し、臨界に至る前の地震準備過程が進んでいる可能性を示唆している。

(2)その結果として地下では、主に断層の端部で電荷が解放される過程と吸着される過程が同時に進行し、その間は低周波帯を含む帯域での高電圧パルスノイズは地表面までは出にくくなるのかもしれないが、断層間での電荷の相互相殺が進んで結果として遠方の断層間で余った電荷が残り、それが高電圧を生んで遠方から逆極性の大気塊を招来し、それが寒気を呼び込むなどして夏には雷を発生させやすくなるのかもしれない。

(3)歪みは蓄積と同時に解放も進むのでトータルで歪み応力の高まるスピードは遅く、ズレ破壊時に応力降下量の大きい強い断層は破壊されにくくなる。その結果、規模の大きな動的な地震は減り、しかしアスペリティの破壊は進むので中規模以下の地震は増えて細切れに地震が頻発しやすくなると考えられる。

(3)アスペリティの準静的な破壊に至らない間は、歪みの蓄積が優位で解放はわずかとなり、その間は断層端部などで歪みが集中的に増加し、その分だけピエゾ圧電効果が高まり、分極補償電荷の吸収過程が卓越し、その間は低周波帯を含む帯域で高電圧のパルスノイズが地表面にまで出やすくなるのかもしれない。それが人間の副交感神経を刺激して眠くさせたり、生体活動を鈍化させて場合によっては「頭痛」などを引き起こしやすくして、短い時間にそれらの件数が急増して件数の大きなピークを作ることになるのではないか?

(4)歪みが準静的に解放されていかないので歪みが短い時間で高まりやすくなり、その結果強い断層への応力集中が持続しやすくなり、比較的規模の大きな地震が増えてしまうこととなるのではないか。

と言った一連のメカニズム、地震発生までの準備過程の進行との絡みで2つのモード(「耳鳴り」が多い期間のモードと少ない期間のモード)が存在するのではないか?

 こうした説明が仮に成立するのだとすれば、「頭痛」「眠気」および「耳鳴り」の件数は、そのまま地殻歪みの「高まり」と「準静的な解放」の過程を検知するセンサーの測定値になっているのかもしれない。「頭痛」「眠気」は歪みの「蓄積」に対応し、「耳鳴り」は「準静的な解放」に対応しているのかもしれない。

 その場合、「蓄積」が進めば進むほど確かに地震はおきやすくなるが、「準静的な解放」が進んでも地震はその発震までの時間は短くなるだろう。

 それは準備過程の意味として説明されている通りで、当BLOGでも、以前 地震の発生結果と次の予想 で「結果&予測更新 2011/8/1」のところで「宏観事象件数のピークから一定時間遅延する地震という対応を、地震発生過程との関係で解釈」として述べていた。  従ってこれらは皆、地殻内の歪みの「蓄積」と「準静的な解放」の過程が進んでいることを表すパラメータと考えられ、3つとも地震発生までの残り時間に同じように寄与していると考えることができて、それらの件数が増加してピークを作るとそこから地震発生までの遅延時間(タイムラグ)は、2つのモード(=耳鳴りが多い期間か、少ない期間かで分けられる2つのモード)に固有の遅延時間で発震に至る、というようなことがあり得るのかもしれない・・・

「耳鳴り」「眠気」「頭痛」の件数から地殻内の歪み指数を作成する

 歪みの「蓄積」と「準静的解放」の過程が「眠気」「頭痛」と「耳鳴り」の件数に現れるとしても、実際にはそれによるうまい指数化ができるかどうかはわからない。  ここでは暫定的に、これらの3つの症状のカウントを一つにまとめて合算し、それらの移動合計という積分値を考えて、それらが「極大(ピーク)」を形成してから地震発生までの遅延時間をモード別に分離できるかもしれないとして地震との対応を、速報値ではなくより正確な暫定値で見てみた。

 すると面白いことに、暫定値でM6以上の地震に対応する有効な「極大(ピーク)」を持つ以下のグラフのようなカーブが得られた。ここで積分は「3日移動合計」で行い、「極大(ピーク)」の判定は「増加」してから「その4日移動平均」を下に貫くか明瞭にバウンドする「下降」を示したときとした。

TinnitusHeadakeSleepytoQk.PNG

 これで見て地震発生までの遅延時間は、「耳鳴り」が少ない期間の事例が2つと少ないが

(1)「耳鳴り」が少ないモードでは、[A][B]3~5日
(2)「耳鳴り」が多いモードでは、[M1]~[M6]の極大(ピーク)で5~10日
(3)「耳鳴り」が多いモードでも、[S1]だけは8/1駿河湾M6.2まで2日と短く例外、    とりあえず今回は震源域による違いがあるのかもしれないとしておく

上記のように物理的な推察によって推測された傾向の「遅延時間」の差が出る結果とはなった。  今回の昨日8/19の福島県沖のM6.8(速報値)はあくまで速報値で、暫定値では変わる可能性があり、この指数での遅延時間が6日と長いことから「耳鳴り」ありモードと仮定した[M6]。今後このMの暫定値がM6.5以下に落ちた場合は「耳鳴り」ありのモードの期間ではM6.5を越える規模の地震は起こりにくい」という先の[5]の特徴に合致することになり、遅延時間と規模の特徴が整合することになる。気象庁の週明けのデータ更新でそうなるかどうか確認する。

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 [追記]8/20夜確認、8/19の分が出ていた。それによると速報値で「8/19福島県沖M6.8」は暫定値ではM6.5となっていた。
  2011 8 19 14:36 31.6 37゜38.9'N 141゜47.8'E 51 6.5 福島県沖
 M6.5という値は「耳鳴り」が多い期間での地震の規模上限に等しく、仮説の法則は破られていないものと判断できる。
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 そうなると昨日8/19の福島県沖のM6.8(速報値。暫定値はM6.5)は、最初に見たような8/14の「眠気」の急増に対応したものではなく、このようにその前の、主に「頭痛」件数の極大による積分値指数の小ピーク[M6]に対応したものである可能性が出て来る。それが「耳鳴り」が多い期間での、規模が暫定値M6.5以下の地震となれば、8/14の「眠気」の急増に対応するであろう暫定値M6.5超の地震は未発生ということになる。それはこれから起きるのだろうか?

 それについては、実際には明確に述べることはできない。それはこの「耳鳴り」「眠気」「頭痛」の件数積分値指数の試みが「間違い」であれば根拠にそれを挙げて予測することはできないため。「仮にこの見方が正しいとした場合には、この最後の大ピークに対応する地震はまだ起きていないことになる」とのみ言い得るだけである。逆にそれが今後もし予想された範囲で現実となった場合には、ここで検討した見方、考え方が必ずしも根拠のないものではないと認識すべき根拠となるかもしれない。

8/14の「眠気」急増によるピークからやや大きめの地震を予想

 今回の、8/14の「眠気」の急増による、ここでの指数のピーク[D]が上記に推測したような「耳鳴り」が少ないモードでの「歪みの蓄積が卓越した地震準備過程」に対応している場合には、[D]からの遅延時間3~5日を見て、8/17+(3~5)→8/20~22、もしくは[M6]が「耳鳴り」が少ないモードで8/19福島県沖M6.8の暫定値がM6.5超となった場合には、遅延時間3~6日として8/17+(3~6)→8/20~23として、この間に対応するM6.5超の地震が発生する可能性を想定することとなる。([追記]暫定値ではM6.5となっていた)

 この 8/20~23 の間は半月の期間で巷間言われているトリガーとなる場合もあるかもしれない。

 一方、この特定の体感項目「耳鳴り」「眠気」「頭痛」の件数積分値指数のピークからの遅延時間の仮説による予想と、これまでの「先行事象指数」からの予想とが整合するかも疑問となる。  しかしそれはここまでの範囲で見る限りにおいては実は整合している。というのは、上記した(1)~(3)の結果は「先行事象指数」とは無関係に求められたもので、それと地震との対応関係を破壊して求めたものではなかったから。そしてすでに(2)の場合には、遅延時間は5~10日と幅が大きく、「先行事象指数」の場合の6~8日(7±1日)の幅3日よりも2日広く、それによって整合が保たれるということになるだろう。

 そうすると、昨日8/19の福島県沖M6.8(速報値)はすでに前回の指数ピークからの予測期間であった8/17~19に該当するため、それは今回の新しい予測期間とは重ならず、別ものとして予想されるべきということになる。「先行事象指数」の方はすでに実績的にはかなりよい一致該当結果を得ていたため、そこから考えると今回の「眠気」の件数急増に該当する地震は、「先行事象指数」の新しいピークに対応するものでなければならないということになる。  実はその指数の「新しいピーク」とは、単にこの8/14に「眠気」が急増した結果できた非常に小さいピーク[J]であった。そこに従来からの仮説法則を適用すると、ピークの下降端から6~8日目として 8/15+(6~8)=8/21~23 として上記に重なるほぼ同じ結果が現れることになるのだった。ここまでは確かに整合している。

 ・先行事象指数の小ピーク[J]8/14-15からの遅延時間6~8日 → 8/21~23
 ・「耳鳴り」が少ない期間の件数積分値指数の大ピークからの遅延時間3~5日 → 8/20~22

 この間に暫定値でM6.5超の規模の地震を想定する必要があるという結果となった。

 この予測がもしも現実になれば、今回の『暫定値でM6.5超の大きめの規模の地震』の発生が『特定の体感項目「耳鳴り」「眠気」「頭痛」の件数積分値指数のピークからの一定遅延時間法則に則る』という仮説とともに、「先行事象指数」のピークからの遅延法則の仮説もまた一定の根拠を得ることとなるかもしれない。その結果を見て再び評価、判断する。また今後もそうした整合が取れるかどうかはまた別途見て行かなければならない。

 震源の場所の予想とともに地震の規模の上側限界の予測も、これらだけからでは判断するには無理があってなんとも言うことはできそうにない。ひとまず、できるだけの準備はしておくに越したことはないが、現状は宏観事象だけからの推測では多々困難があり、やはり他の情報源からの情報とも突き合せ、各自で判断するしかない。

直前前兆の有無について

 被害地震になるような場合には、基本的には直前前兆が顕著となる可能性が高いので、それに注意することで安全を確保することはできるかもしれないが、中国の宏観事象収集による予測成功事例では、40年も昔のことで今のような電気製品があふれていなかったこともあってか、最初のM7級の発震に対しては1週間前兆はあったのに直前前兆はなく、宏観事象がほぼ静穏化した時点での発震となっていた。これについては 「眠気」を訴える投稿が増加中!原因は?? でも触れた 「-群湖群随-中国の地震対策」 この資料のp.44-45とそこのグラフを参照。

 今回の上記 8/20~22(または23)に対する直前前兆は、件数的には有る程度出るかもしれないが、こうした事例もあるので顕著にはならない可能性もある。それは、すでに歪みの蓄積増大過程ではなく、残ったアスペリティのすべりに必要な歪みがあればよいだけであるから、直前には件数が顕著にはならないかもしれない。

 例えば、上記した6/23岩手県沖M6.9(暫定値)は「先行事象指数」が低調な時期に起きていたので、宏観の件数は必ずしも多くないときに起きていた。規模の大きな地震はこのように宏観事象もほとんど治まって静穏な状態になって起きることがあることを知っておくべきなのかもしれない。

 これらのすべての勝手な予測推測が、実際にはただの杞憂や取り越し苦労で終わることもあることは当然考慮に入れて、すべて自己責任にてご対応のほどをよろしくです。

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