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おもいつくまま きのむくまま(経済指標グラフからみえるもの)

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2009年07月11日
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カテゴリ:米国経済(貿易)

米国の貿易額の縮小は止まり始めたようである。更に大幅縮小する可能性は低いと思われるが拡大に向かうにはまだかなり時間がかかりそうである。

『[ワシントン 10日 ロイター]米商務省が発表した5月貿易統計は、貿易赤字が259億6000万ドルに縮小し、1999年11月以来の低水準となった。輸出が増加する一方、外国製品への需要も低迷した。ロイターが集計したアナリスト予想は302億ドルの赤字だった。4月は287億9000万ドルに修正された。輸出は1.6%増加、輸入は0.6%減少した。』(2009年 07月 11日 03:16 JST ロイター)

これをグラフ化すると下図のようになる。
20090711_米国国際収支_短期.jpg

輸出・輸入の前年同月比は、マイナス圏で推移しているものの、下げ幅を縮め上昇に転じるかもしれないところまで来ている。輸出・輸入が5月のレベルで横ばいをはじめるなら米国景気の底割れはなさそうである。

現在の貿易額のレベルをみる為に長期の推移をグラフ化すると下図のようになる。
20090711_米国国際収支_長期.jpg

バブルの影響のない1992-1997年末迄の収支合計の一次回帰直線をとるとy=-87.614x-3978.9となる。現在の収支合計との乖離幅は、かなり縮小していることがわかる。収支合計が現状レベルで横ばいに推移するなら今年の年末にトレンドラインに復帰する。貿易収支はソフトランディングすることになり、ドルが危機的状況に陥ることは避けられそうである。

貿易収支の改善の主因は、輸入額減少。今後も輸入額は緩やかに減少することが予想される。輸出額については、横ばいで推移すると思われる。財の収支は小康状態、輸出額の減少がとまった為。サービスの収支は下降傾向、輸出・輸入共に減少の為。財の輸出額の伸びがサービス収支の輸出の減少幅を上回ている。

米国の内需は相当弱く、順調にことが進展したとしても輸入が回復基調に復帰するのは、来年第1四半期当たりになりそうである。

気にかかるのは、貿易収支の長期推移グラフにみる貿易収支の縮小の仕方である。昨年11月からの急激な縮小が今年2月にトレンドラインの手前で止り、横ばいに推移している。あまりにも上出来すぎる。トレンドラインを大きく割り込むまで縮小しなかったことは、V字回復が起きる可能性が低いことを意味し、実際に起きなかった。ここ2-3か月で上がり過ぎたリスク資産がどの程度で下げ止まるかである。

各国金融当局の金融緩和による過剰流動性が商品・為替相場を不安定にさせている。振れ幅が増幅されているので、貿易を停滞させる可能性がある。影響がなければいいのだが・・・・どんなもんか?。

参照資料:
米国際収支 

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最終更新日  2009年10月11日 10時33分14秒
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