カテゴリ:中国経済
今更の中国貿易統計。拡大基調を辛うじて維持。輸出・輸入共に頭打ちぎみに見える。気になるのは輸入の戻りが相変わらずきついこと。卸売物価指数・消費者物価の推移は、需給ギャップが依然解消されていないことを示し、鉱工業生産および小売売上高は順調な拡大と整合しない。消費者物価指数と貿易統計は鉱工業生産拡大が継続不可能であることを示していると考えている。中国経済は、構造上の大きな歪みを抱え込んでいると見られる。
中国の輸出、11月もマイナス成長…1.2%減1136.5億ドル(2009年 12月11日17時34分配信 サーチナ)中国貿易統計をグラフ化すると下図のようになる。 ![]() 輸出額は増加基調を辛うじて維持、直近は増加。対前年同月比はマイナス圏で推移し上昇基調、直近は上昇。輸出の伸び悩みが鮮明化している。米中の貿易紛争が影を落とし始めている。中国を生産拠点にして米国・欧州へ輸出している国内企業はつらい展開になってきた。 輸入額は横ばい?。直近は増加。増加率が低下し始めている。対前年同月比はプラスに突入し、上昇基調。直近は増加。加工貿易の活発化がないと輸入額のさらなる増加は期待薄。輸出が増えないことには輸入も増えないのだから。 収支学はプラス圏で推移し、増加基調。直近は減少。 固定資産投資の増加額は中国経済がバブル経済に突っ込んでいることを示しており、現状を継続することが不可能なことを表していると考えている。もう、政府及び金融当局にはコントロール出来ないだろう。バブル崩壊は来夏ぐらいになるのかもしれない。
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最終更新日
2010年01月11日 20時18分17秒
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