[ベンチャー/中小企業的！？NGO組織運営論]の記事一覧 | 児童労働のない未来へ～NPO法人ＡＣＥ代表　岩附由香のブログ～

ライフとワークをインテグレート！する人事システムMCCと講演者養成講座

11月に、ewomanの表参道カレッジに参加してきたら、写真とコメントが掲載されました！！！http://omokare.jp/lecture/26そして、いますごく興味を持っているのはこちらの講演者養成講座http://omokare.jp/lecture/28先日説明会にも参加して、本気でやろうかなーと思っています。さて、11月に参加した人事システムのお話も、すごーく面白い内容だったので、かいつまんで、レポートします！今回の講師Anne C Weosbergさんが作った新しい人事システム、ＭＣＣ（Mass Career Customization）のお話ききました。少し内容の説明と学びを交えながら書きたいと思います。まず、この新しいシステムはこれまでの反省からスタートしているという点に興味を持ちました。アメリカではFlex Work Arrangements（時短、自宅勤務、など）が社員のリテンション（継続率、アメリカは転職が多いため有能な社員をいかに引き止めるかが重要）を高めると考えられてきたのですが、実際はそうでもないことがわかりました。調査をしていくと、問題点は意外なところにありました。このような働き方の措置は「例外」と思われていて、すべての人が享受できるシステムではなかったため、使っていない人たちが不公平感を持つこともあったそうです。つまり、そのようなアレンジメントを「例外」と考えてしまうことが、通常の勤務形態を結果的に正当化し、強化することになってしまっていた、ということです。アメリカは様々な働き方が認められていていいな、と思っていましたが、実にこれは目からウロコでした。この新しいシステム、ＭＣＣはライフとワークを別々に考えるのではなく、それが統合された一つの円としてみなすことから始まります。肝は、特別な配慮が必要な人だけではなく、社員全員にインタビューを行い、よく話して、どうしたいかを聞いて、会社の方針も伝えて、それぞれがお互いにハッピーになるように調整することです。私が重要だと考えたポイントは・個々人が何を優先したいかは聞いてみないとわからない。・全員に聞く。キャリアについての会話をシステムに組み込む。・事前に情報を持っておくことでより計画を精密にすることができる。・エンゲージメントが強化される。（retention率アップ、効率アップなどにつながる）各自の面談では以下４つの側面について、各自が通常通りか、それ以上か、それ以下か、などを話し合って決めるそうです。１．PACE昇進のペース２．WORKLOAD仕事量（＝給与と直結、量が減れば給与も減る）３．LOCATION/SCHEDULE 働く場所とスケジュール４．ROLE　職位と責任このシステムは、個々人の成果に結びついた年俸システムをとっている場合は比較的あてはめやすそう（実際実施例もコンサルティング業でした）ですが、硬直的な給与体系・昇進システムを持つ日本の大企業にあてはめるには少し工夫が必要そうだと感じました。しかし、この４つの側面の切り口はどの個人や組織にも考え方を活用することができるのではないかと考えました。例えばパートタイム・スタッフ・私を含めて7人（女性６、男性１）の私の組織でも、これから行う面談で、４つの側面から何を調整したいか、というのを話し合うことは出来そうです。実はスライドの中にグラフが引用されていた”On ramps and off ramps”（女性のキャリアはストレートではなく曲線で昇進していくということを書いた本）も、たまたまロンドンの本屋で見かけて購入したまま、本棚に眠っているので、これを期に女性のキャリアのあり方についてもっと考えを深めたいと思いました。自分のためにも、他のスタッフのためにも。

2009.12.08

戦略ＭＴＧ終了！

3日間の戦略ミーティング「ＡＣＥの未来をみんなで考える会」が昨日無事終了いたしました。今回3日間みっちり、スタッフ＆理事で議論をしました。1日目のテーマはチームビルディング。2日目のテーマは上半期を振り返る。3日目のテーマはこれからを考える。以下簡単な流れをご紹介します。1日目はアサーティブトレーニングを受けました。それぞれに学びがあり、組織としても円滑なコミュニケーションを行うために、とてもよかったです。その後、「上半期感動ストーリー」を各自ワールドカフェスタイルで発表。ガーナ出張から戻ったばかりの白木から、現地のカウンターパートＮＧＯの事務所に私が書いたＥｍａｉｌが貼ってあったと聞いて嬉し泣きしてしまいました。すごく忙しい時だったけれど心を込めて書いたメールだったので、それが通じたのがとても嬉しかったです。この日は18時前に終わって、そこから次の日の資料の準備。ついついいろいろと考え始めてしまい、朝5時までかかりました。2日目は午前中にＡＣＥのミッション・バリュー・ビジョンを確認しました。ミッション（ＡＣＥの目指す社会と使命）は昨年の戦略合宿で、みんなで議論してそれを元に決めた文章です。そこで、それぞれ何も見ないでも書けるか、抜き打ちテスト！とまではやりませんでしたが、各自で書いてもらいました。きちんと前の日に復習してきたスタッフがいて感心（笑）。またここで、ＡＣＥのビジョンについて議論しました。今後３年間、2012年までにどんなことを実現したいかという議論です。今あるものをベースに、目標値と内容を議論しました。この組織ビジョンＡＣＥ１１１（エーストリプルワン）についてはまたどこかできちんと紹介したいと思います。2日目の午後は、各事業ごとの上半期の振り返りと評価をしました。この日の夜は飲み会。ここで最後の一杯が余計だったため、私は電車を乗り過ごし、記憶がない部分が。。3日目の朝は、私は早く行って引越しの見積もりに業者の方に来ていただきました。営業の人がサクサクを話を進めてかなり安い値段でいけることになりました。寝不足で飲みすぎたため珍しくかなりの二日酔いで、かなり気分が悪い状態でしたが、なんとかもちなおし、バランススコアカード/ＳＷＯＴ分析にチャレンジしました。通常のバランススコアカード分析はビジネス向けなのですが、非営利組織向けに書かれた本もあり、それを参考にしました。バランススコアカード（ＢＳＣ）は顧客、財務、人材、業務プロセス（呼び名は本によって違いますが）の４つの視点から分析するものですが、非営利組織の場合はそこにミッションを足すべきということが本に書いてあり、実践。業務プロセスの弱みが1番多く出ました。（写真を参考に）その後戦略を作るのが難しく、進行も迷走してしまいましたが、最後に評議員の新谷さんに来ていただきコメントをもらって、またあたらしい視野が開けました。自分たちだけではなく、少し離れたところからの視点も、とても大事ですね。個人的には、頭も使ったし、心も泣いたり笑ったり、体も寝不足や二日酔いでとても忙しい、けれど充実した3日間でした。SWOT/バランススコアカード分析に、私はあえてたくさん出しませんでしたが、みんなが書いてくれたもので壁がいっぱいになったのを見て、素晴らしいと思いました。そしてビジョンの議論も、もうちょっと丁寧に出来たほうがよかったかもしれないと思いながらも、現時点で一度結論が出せたことがとても嬉しいです。とにかくこうしてみんなで目指す方向を決める、という意思決定をすることが、とても大事だと感じているからです。決めたことを「やっぱり違う」と思ったら、その時点で変えることも可能です。1番良くないのはいつまでも決めないことだと思います。そういう意味で今回の組織ビジョンＡＣＥ１１１が、「未来」に向けて「今」決める必要があったことで、これからそれを目指して前に進むことが出来るようになったことは、とてもよかったと思います。そもそもの会議の目的である「意思決定」がＡＣＥのビジョンという大変重要な部分で出来たことは、戦略ＭＴＧとして生産的な会議だったと言えると思います。

2009.07.21

組織デザインについて語る

昨晩はパブリックリソースセンターの岸本さんのご依頼で、立教大学大学院でACEの組織デザインについて講演をしてきました。NPO全体の収入規模分布や財源の種類など一般論と、ACEが過去5年で収入が10倍になった理由などをお話しました。質問もたくさん出たので、関心を持っていただけたようでした。11枚持っていったコットンボールOCハンカチも、11枚売れました！参加者のほとんどが買ってくださり、お子さん用にと二枚買ってくださる方もいらっしゃいました。パブリックリソースセンターさんとのご縁は実は、以下の入門講座の受講がきっかけでした。組織運営は少ない経験と独学でこなしていたので、この講座で知識強化をしたいという想いがあり参加しました。通信講座の課題をこなすのが大変でしたが、実際に組織診断をしてみる際のグループワークの学びがとても深かったです。当時この講座を同じ時期に受けた人の中には、JICAからNGOに転職した人、企業からNPOに転職した人など、やはりNPO業界に関心が高いNPOセクター以外の方もいらっしゃいました。おすすめの講座です！┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓　　　　ＮＰＯマネジメント支援コンサルタント養成　入門講座　　　　＝ＮＰＯの組織診断の方法論をe-ラーニングと実習で学ぶ＝　　　　　　　　　　　第1次募集締切「７月１０日」！！　　　　主催：パブリックリソースセンター　協力：パナソニック株式会社┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛今、ＮＰＯでは、継続的に事業を遂行し、効果的な社会サービスを供給するためのマネジメント能力の強化が求められています。ＮＰＯの組織診断、マネジメント支援専門家として、社会創造の担い手となる「ＮＰＯマネジメント支援コンサルタント」を目指しませんか？ＮＰＯや社会的企業のマネジメント従事者ならびに支援者の方にとって、マネジメントを体系的かつ実践的に学べる講座になっています。ぜひとも、ご活用ください！！【講座概要】※講座の詳細はこちら・・・http://www.public.or.jp/products/lecture.html本講座は、基礎編と実践編の２部構成となっています。○基礎編：通信講座書籍「ＮＰＯ実践マネジメント入門」をテキストとし、科目別の２種類の課題に取り組み、ＮＰＯマネジメント全般の知識を身に付けます。インターネットを介したeラーニングシステムで学習します。任意選択した４科目について課題提出が必須。＜カリキュラム（予定）＞ミッション・ベースト・マネジメント、ガバナンス、中期計画、ファンドレイジング、人材開発、財務会計等を予定）○実践編：教室学習と実習オリエンテーション、ケーススタディによる組織診断の演習、ファシリテーション講座、NPO/NGOでのヒアリングと組織診断の実習【2009年度応募要項】※2009年度応募要項の詳細はこちら・・・http://www.public.or.jp/products/lectureDetail.html◆講座期間○基礎編：８月１日～１０月１９日○実践編：１０月２４日～１２月５日★☆　講座開講にあたり『８月１日（土）14：00～17：00』に受講生を対象としたオリエンテーション（任意参加）も行います。★☆◆費用○全コース：５万円（基礎編、実践編全ての受講料、テキスト代、税込）　※テキストとなる書籍「ＮＰＯ実践マネジメント入門」を事前にご購入頂いている場合には、2,500円値引きします。　※受講生を対象にした「パナソニック株式会社奨学金制度」（1人あたり１万円の補助）あり。◆申し込み方法所定申込書に記入の上、eメール（ course@public.or.jp ）に添付して送付。申込用紙はこちらからダウンロードできます。→　http://www.public.or.jp/products/lectureDetail.html◆申込み締切【第１次締切】「７月10日（金）」【第２次締切】「7月21日（月）」（第１次募集で定員に達しなかった場合のみ）◆選考について送付頂いた申込書の内容に基づいて選考を行います。選考結果は「7月28日」までに全ての方にメールにて結果をご連絡致します。【お申込み・お問い合わせ先】特定非営利活動法人　パブリックリソースセンター事務局　担当：田島○電話：03-5540-6256 ＦＡＸ：03-5540-1030　eメール: course@public.or.jp○ホームページ：http://www.public.or.jpHelp URL : http://help.yahoo.co.jp/help/jp/groups/ Group URL : http://www.egroups.co.jp/group/cgp-fellow/ Group Owner: mailto:cgp-fellow-owner@egroups.co.jp ・モバイル: http://rd.yahoo.co.jp/egroups/050616info/1.html・移行手続: http://rd.yahoo.co.jp/egroups/050616info/2.html・ガイドライン: http://rd.yahoo.co.jp/egroups/050616info/3.html　

2009.07.09

アメリカン・エキスプレス・アカデミー NPOリーダーのためのリーダーシップ養成プログラム

アメリカン・エキスプレス・アカデミーNPOリーダーのためのリーダーシップ養成プログラムに参加してきた。一橋大学イノベーション研究センター長・教授の米倉誠一郎さんがプロデュースしたこのプログラムは、主催が社団法人日本フィランソロピー協会、共催がアメリカン・エキスプレス財団。二泊三日のこのプログラムを終えて帰宅した直後、興奮さめやらないままこれを書いている。あげれば切りが無いが感動したことを３つあげるとしたら、第一に一流の経営者・ビジネスパーソンの話を生で聞き、かつインタラクトしてその態度・スタイル・プロ意識に触れられたこと、第二に最も欲していたビジネス思考や営業ステップについて咀嚼しきれない程のインプットを短時間で受けられたこと、第三にそれを活かしたアウトプットとしてのグループ・プレゼン・コンペで、私がリーダーを務めたYY5（わいわいふぁいぶ）が最優秀賞をいただいたことだ。感動１　一流の講師様々な研修は受けてきたが、今回は「一流」に触れられたことが本当に貴重だった。講師は、米倉先生のほかにファシリテートをして下さった教育と探求社の宮地勘司さん、オイシックス株式会社代表取締役社長の高島宏平さん、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル、Inc.(日本）社長のロバート・サイデルさん、株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役会長兼CEO福武總一郎さん、特定非営利活動法人フローレンスの創設者／代表理事の駒崎弘樹さん、株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ　ジェネラルマネージャーの藤原泰輔さん、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル、Inc.(日本）の副社長、個人事業部門新規カード営業／企画の山中秀樹さんであった。この人たちの話を三日間で聞いたことがある人なんて、きっと今まで1人もいないだろう。しかも自分がひとりひとりの講演に行ったり会いに行ったら大変な時間とコストがかかるが、あちらから来てくださるのである。第一期生として、本当にラッキーであり、これは今回のプログラムディレクターを務めた米倉先生、日本フィランソロピー協会、アメリカン・エキスプレス財団がコラボしたことによって初めて実現可能となった結果であり、大変大変ありがたいことである。こうして並べてみて今初めて気付いたが、講師が全員男性で、女性がいないというのがあえて挙げれば少し気になるところである。NPO業界は女性が多いので、女性のロールモデルも必要だ。そういう意味では今回三日間の研修にずっとおつきあいいただいたアメリカン・エキスプレス・インターナショナル、Inc.(日本）の広報室室長、エディ操さんや、日本フィランソロピー協会の理事長高橋さん、同協会の加勢川さん、がロールモデルとなりうるのかもしれない。感動２　洪水のようなインプットMECE、SWOT分析のような使ったことはあるが事業にどう活かせばいいのかよくわからないもの、3Cなどなんとなくく知っているもの、Five Forces、3WHYなど新しいものを含めて、ビジネスの思考のフレームワークについて、インタラクティブに確認し、自分の傾向を知ることできた。今回得たフレームワークのいくつかは、私の愛用している勝間さんプロデュースの手帳に書いてあるものなので、そこに書き込みし、今後すぐ参照できるようにした。また山中氏の営業のはなしが、まさに私がしりたいことどんぴしゃりだった。これもフレームワークではあるが、営業活動は本で学ぼうとしても難しさを感じていた。山中氏が研修参加者に問いかけながら講義を進めて下さったおかげで、すごくよく、わかった。これはAMEX社内でも行われている研修だそうだ。　「知っている」、「わかっている」、と思っても「できる」とは別だ。今後「できる」といえるようになるまでトライ＆エラーを続けていきたい。　あと、少し話しがそれるが、1日目の懇親会で米倉先生に「おまえはのりしろが小さい」と言われたことが、大きかった。既に自分の中に出来上がっているフレームワークに当てはめて考えてしまい、相手のフレームワークを理解していない、それでは、研修の意味がないし、そこから新しいものが生まれないんだ、それじゃのりしろ（伸びる量）が小さくなるんだ、と言われた。初めて会ったその日にそんなことを言われてびっくりしたし、よく意味がわからなかったが、これでとにかく相手のフレームワークで考えることをちょっと意識するようになった。　プレゼンも懇親会も終わり、研修の最後の最後に「おまえ、のりしろあったな」と言ってもらえた。ちなみに、同じグループだったイッチーも、私が1日目と変わっていくところを見ていて「おもしろかった」そうだ（笑）。イッチーは中央政府の官僚である。官僚らしからぬ単刀直入かつ的確な発言だけでなく、その観察眼に舌を巻いた。感動３　チームワークが結果につながった「強い個人がいなくて、どうやってチームで結果を出せるのですか？」米倉先生の講義の中で紹介のあった、カルロス・ゴーン氏の一言だ。日本人はチームワークと強い個人は対立軸にあるものと考えがちだが、実はそうではない。私は今回身をもってそれを感じた。チームワークとは誰かが出来ない分をかばうということではない。それぞれの持っている力を全力で出し合ったシナジーが、チームワークなのだと。今回の研修のアウトプットとして、特定あるいは非特定の企業に、NPOとして提案書をプレゼンするという課題が与えられたが、講義が豪華だったため、今回のプレゼンの作成準備枠がプログラム内で実質二時間程しかなかった。そのため前日夜中の三時まで５人で話し合いプレゼンを作った。メンバーのひょうひょうは、これが企業にとってどういうメリットになるのか、また提案相手となる企業の情報をテキパキと集めてくれた。のりちゃんは、洗練された美意識で上品でセンスの良いプレゼン資料としてくれた。イッチーは１番大事なパートのロジックをわかりやすく作ってくれた。三時に解散後も、サブリーダーのボーグが寝ないでパワーポイントを綺麗にしてくれたおかげで、用意したコンテンツがかなりいい感じにしあがった。私はといえば、唐突に思いついたアイディアを出し、人文字でYY5を作ろうといってみたり、キャッチフレーズを考えたり、ふらふらとみんなの作業を見守って（授業中教室内をくまなく歩き回る米倉先生のようだと言われた）、解散後は少し調べ物をしてすぐ寝てしまった。本当に時間が限られていたため、私のリーダーとしての役割は、ゴールを設定し（今日はここまではやろう！）、個々の特性を見て仕事を割り振り（同時進行で作業を進めないと間に合わない！）、その割り振った仕事がうまく組み合わさるよう段取りすることだったと思う。幸いそれがある程度うまくいった。企画の内容でも高い評価を受けた。これは５人で話し合ったからこそ出てきたものである。ゲームを使った社会貢献はずっと私の中にはアイディアとしてあったが、具体的に計画を作ったり考えたりまではやったことがなかった。それが、バックグラウンドの全く違う５人が集って、アイディアが組み合わさり、昇華して、今回の企画が生まれた。ちなみに評価してくれたのは、前述のエディ氏、高橋氏に加え、NECのCSR推進本部社会貢献室長の東富彦氏、日本経済新聞社の原田氏であった。東さんには「このアイディアいいね！もらってもいい！？」という最高のほめ言葉を言っていただき、原田さんには「どこに行ってもいるねぇ（行く先々で会うねぇ、という意）」と言われた。実は表彰式のとき、勘違いしてビリだったと途中まで思っていたので「こんなにみんなをがんばらせたのにビリなんてどうしよう」と顔がひきつっていたが、みなの顔を見てあれ？と気付き最後に呼ばれたところが最優秀だということに気付いた。そんな勘違いをしてしまったのも、昨年参加したプレゼンコンペで勝てず、ちょっとトラウマになっていたからだろう。思わず嬉し泣きしてしまい、米倉先生もつられて涙していた。帰ってから、果たして今回研修でやったようなリーダーシップを、私はACEで発揮しているだろうか、と自分で疑問に思ってしまった。外でがんばって評価を受けても、自分の団体で出来ていなければそれは本物じゃない、単なる瞬発力だ。が、リーダーシップを瞬発力から持久力に変えるのは、そんなに容易いことではないような気もする。これだけいい研修を受けさせていただき、感謝の言葉が尽きないが、それを身に付け社会を変えることに活かすことが、この研修の実現を支えて下さったみなさまに何より喜んでいただけるのではないかと思う。明日からではなく、今日から、トライ＆エラーを積み重ねよう。私が今日ここに書いた決意を実行していなかったら、注意してくださいね、みなさん。

2009.03.14

NPOの自主財源を強化する７つの方法

8月2日に、標記のファンドレイズについて語るセミナーで講師を務めるため神戸へ出張してきた。いままで数々の講演はしてきたけれど、ファンドレイズのみについて語るのはこれが初めて。それもあって、今回は発表のためのパワーポイントを作るのも一苦労。どんな話をすれば、来てくださるみなさんの役に立てるのか。。。うんうん悩んで結局データを主催者に送ったのが前日の夜11時半になってしまった。そもそも今回のNPOの自主財源を強化するというテーマで、特に寄付、会費をいかに強化するかという点について、ACEはあまり参考にできるような団体ではない。2004年に静かに会員制度をはじめ、現在会員200名、2006年にこれまたひっそりマンスリーサポーター制度をはじめ、現在29名の現状は、必ずしも多くないし、毎年少しづつ伸びているものの、団体としてはもっと多くの支援者を得たい、と悩んでいるというのが現状だ。ちょっと話がそれるが、最近私がG8サミット関連で表に出ることもあって、NGO界隈では、ACEはよく知られるようになった。しかし！！NGOに知られていても、一般の人にはほとんど知られていない。最近ＡＣＥのスタッフ数が増えたこともあって、「ＡＣＥがんばってるなぁ」と声をかけていただくことも多いが、私としては相当の覚悟を持って事業を充実させるために人を雇うという先行投資をしているわけで、そうは見えないかもしれないけれど、財政的には歯をくいしばってがんばっている。Ｇ８サミットへ向けて私が費やした膨大な時間を、もしＡＣＥのファンドレイズにまわしていたら、もっと支援者が増えたかもしれないが、実態としては私の人件費分をＡＣＥが持ち出しでこのＧ８サミットへ向けた活動に従事していたのが現状である。（しかし、個人的にも、団体としても、多くの人たちとの関係構築ができたということについては、本当に得難い良い経験をさせていただいた。上記はあくまでも、財政的に見て団体として本当は余裕がない中がんばらせていただいたんですよ、というのをちょっと、どこかで、言っておきたかった。。）さて、それはさておき、それでとにかく神戸で講演をした。今回この企画（タイトル含め）をコーディネートくださった、（特活）市民活動センター神戸理事・事務局長の実吉さんのアドバイスもあって、岩附は実体験を元に、苦労話も含めてＡＣＥの財政の変遷を語り、スポーツを通じたファンドレイズについても語る、ということになった。実際にそのような形で語ってみたところ、反応がすごくあって、びっくりした。今回の参加者はみなＮＰＯにかかわる人たちであり、はじめにそれぞれの団体のことを聞いたら財政規模五百万円以下　１４団体～一千万　　　　５団体～二千万　　　　８団体～三千万　　　　５団体～四千万５団体～五千万　　　　３団体一億以上　　　　２団体有給フルタイムスタッフ数０人　　　　　１０団体１～4人　　　　１７団体5人以上　　　　１２団体　　一番多い収入源寄付・会費　　　１０団体事業収入　　　　　９団体補助金・特定寄付　10団体受託事業　　　　　９団体（一番多いと聞いただけなので、団体によってはたとえば　少しの差で寄付会費があるけど事業収入もある、　というところもあるかもしれない）だった。そこで、私は話し始める前に宣言した。今日の私の話は、この中でも5百万円以下14団体と、有給スタッフが0の10団体のみなさんに向けて、特に話しますと。なぜなら、ＡＣＥがまさにこの予算規模五百万円以下有給スタッフ0人から、予算規模三千万の有給フルタイム4人（＋1人ＮＧＯ専門調査員）になったから。実際に私たちがどうやってこうなってきたのかを話すことが、一番参考になるとおもったからだ。その結果、アンケートを見る限りでは26人が「大変参考になった」8人が「まぁ参考になった」ということで、個人的には最も伝えたかった人たちの数はクリアしたため、どんなプレゼンにするかうんうん悩んだ甲斐があった。プレゼンの中に「フルコストリカバリー」という概念があるという紹介をしたら、それへの質問が集中したので、つい、このブログで詳しいことを書きますから、見てください、といってしまった。こうやって、ほかの人の役に立てばと思うがあまり、ただでさえキャパオーバーの中自分の仕事を増やしてしまうのだ。（こんなお人よしな代表がやっているＮＧＯを、支援してくださる方々、大募集中ですので、どうぞよろしくお願いします。）というわけで、このセミナーに参加したみなさん、しばしお待ちを。

2008.08.04

フルコストリカバリー

昨年10月英国の国際会議に招かれた。ACEVOという団体からの招きだったのだが、ここの団体で購入した書籍をいまようやく手にとっている。そのひとつが、Full Cost Recovery: A guid and toolkit on cost allocationである。これまで常々疑問だった「管理費を各事業でどのような割合で負担すべきか」という予算作成・財務上の課題に真正面から取り組むこの冊子には、ステップバイステップで手取り足取り教えてくれて、その通りに計算してみると、各プロジェクト（活動）が管理費のどの部分をどれぐらい負担すべきかということが見えてくるのだ。各事業でどの程度の全体コストをカバーすればいいのかが見極められれば、各事業の財務目標が確定する。その財務目標が各事業でカバーできない場合は、その補填をどこからもってくるのかを考えればいい。そこを全体の資金調達でカバーするような資金調達計画を立てればよいわけだ。コンセプトの理解がそこそこできたので、とにかくやってみようと、エクセルで計算してみた。なるほどーーー。各事業で現在の2倍以上の収入がないと成り立たない。もちろん、事業によっては収入が得にくいものもあるので、その分は会費などから補うことも考えられるわけだが。。。実際のコストがわかったところで、そのコストをどう解釈し、そのコスト分をどのような戦略で埋めていくのかが今後の課題だ。今後このツールを使って、今後3ヵ年の財務の方向性を定めた「資金的自立計画書」と照らし合せながら、ACEの財務計画を練っていきたいと思う。

2008.04.01

資金調達は恋愛関係に似ている

3月15日に大西たまきさんが講師を勤められたファンドレイズ（資金調達）セミナーに行って参りました。そこで印象的だった大西さんの「いつか言おうと思っていた」という資金調達のたとえが「資金調達は恋愛に似てる」。要は、好きな人に振り向いてもらいたい（寄付をしてもらいたい）わけですが、おっかけすぎるとストーカー（何度もしつこく寄付をお願いしすぎる）だしどうやったら振り向いてもらえるかを考えたり（どんな風に、いつ、どのような方法で寄付をお願いしたら、その人が寄付しやすいかを考える）して、思いをめぐらすわけですよね。以前、「資金調達は関係構築」ということを学んでそうかーっって目からウロコだったのですが、この「資金調達は恋愛に似てる」説も、うなずけるなー。しかし、結局はその人が魅力的な人かどうかと、相手の好みがどうか、ということで決まるわけで、NPOに置き換えれば、NPOの目的、活動、事業が魅力的か、そしてそれが相手が支援したいと思うような種類のことかどうか（環境、子ども等）というところで決まるのかな。今年はACEも10周年ということで、たくさんの人と恋愛関係が築けるよう（！？）イベント開催（恋愛関係でいう合コン？？？）も企画中！お楽しみに～

2007.03.16

NPOの不都合な真実　３

税務セミナー3日目も、不都合な真実シリーズで書こうと思っていて、はや一週間がたってしまいました。3日目の怒りはそれほどでもなかったのですが、細かいところで、利子にまで所得税はかかる（しかし他の公益法人にはかからない）ということでした。利子といってもすずめの涙ほどしかないので、実際にはあまり関係ないのですが、そこまでとるのかーという感じです。やっぱりときが経ってから書くと、ライブ感が失われますね。ちょっとがんばって日記更新をしようと（藤井さんに「あのあと書いてないじゃないですか！」と突っ込みを入れられたので）思ったのですが、なかなか難しいなぁ。というわけで今日はまとめていくつか書かせていただきます。金曜の夜22時にまだ事務所にいるいわつきでした。

2007.03.16

NPOの不都合な真実　２

昨日に続き、NPOの税務セミナーに参加してきました。今日は2日目で、明日3日目になります。今日もまた、わけのわからない制度に憤りを感じながら帰途に着きました。NPO法人への寄付が所得税控除にならないのがおかしい！！！このいわゆる寄付控除で、これははどういう制度かというと、例　100万円の所得がある人が　　　とある公益法人に10万円寄付をした場合社団法人などに寄付した場合　税金対象額は100万円―（10万円―5千円）＝91万5千円。この91万5千円を「所得」として、所得税が決まってきます。NPO法人に寄付した場合　　税金対象額は100万円―０＝100万円。100万円を「所得」として、所得税が決まってきます。この寄付してくれた人が国に払う税金は、社団法人に寄付した場合と、NPO法人に寄付した場合では、差が出てしまいます。これはこの程度の寄付額で個人の場合、上記の例では両方とも所得税がかかりませんが、これが現在のボーダーラインである103万円を超すか下回るかだった場合は、扶養家族に入れるか入れないかということも加わってくるため、1世帯の税額として上記の差よりもより多い額が変動する可能性があります。企業などの法人からの寄付も、控除になるのは公益法人の中でもNPO法人以外で、NPO法人への寄付は控除にはなりません。また、経費（損金）として計上できる金額にも上限があり、なんとだいたい1億円資本の会社で12万円程度！かなり限られた金額ですよね。つまり、NPO法人に寄付して受ける税控除のメリットは、０に等しいのです。そんな中、寄付をしてくださっているたくさんの市民、企業の皆様、ありがとうございますm(__)m本当に本当に感謝です。しかし！ここで私は言いたい。昨日書いたように、NPOが自己収入を稼ぐための収益事業で収益を得ると課税対象になり、所得税を払わなくてはならない。その一方で、寄付を集めようとすると、この控除のメリットがない。昨日書いたようにNPOの主な収入は自己収入、寄付や会費、委託、助成金です。委託や助成金は外部性が高い（もらえるかもらえないかわからない）お金のため、NPOが安定した財政を保つためには、自己収入と寄付会費を集めるひつようがあります。言い換えれば、この二つはNPOが創意工夫しがんばっただけ、また活動の意義が認められれば認められるほど、NPOへの収入が増えるはずのところです。そのようなNPOの自立にとって不可欠な収入分野に対して、その寄付・会費を集めやすいようにしようという配慮がなく、収益事業は課税されるのは、八方塞です。法人格だけ与えられても、寄付控除も、所得税免除もない、ということは、政府はNPOに助成金や委託に頼るべきだと言っているようなものです。そのような不確定な財源に頼って、どうやって毎月確実に出るお金（家賃、電話代、お給料など）を払っていけばいいのでしょうか。公的な目的で事業を行う公益法人であるということを「特定非営利活動法人」という法人格を与えて認めておきながら、他の公益法人と同程度の税優遇がないのは、とってもちぐはぐしています。一体どういうつもりで、このような税制にしているのでしょうか？？？？ますます疑問が深まり、眉間にしわがよってしまういわつきでした。

2007.03.07

NPOの不都合な真実

本日東京ボランティアセンター主催のNPO税務セミナーに参加してまいりました。NPO法人の会計・税関連はすべて事務局長＋会計担当ボランティアさんにおまかせしていたのですが、今後のACEの事業の方向性や認定NPO取得をにらみ、今回は私がセミナーに参加して、学んでこようと思ったのです。そこで今日知った、あまりにもNPOに不都合な真実に驚愕。結論から言うと、いわゆるNPO法人（特定非営利活動法人）は、公益団体としてその法人格の性格は認められているにも関わらず、そのNPOの目的である公益に資する事業がもし「収益事業」と税務署に判断された場合、そこから得た所得が中小企業と同率で課税対象になるのです。つまり特定非営利活動法人の収益事業は、それが本来業務（NPOのそもそもの目的）を達成するものであっても、中小企業と同率で課税されるということ！！！これがどういう影響があるかというと。NPOの収入は大きく分けて１．寄付や会費　２．助成金　３．委託　４．自己収入の４つがあります。２や３は申請してもとれるかとれないかわからない、不安定な収入源なので、１や４をしっかり増やしていくことがNPOの自立的な運営には不可欠です。でもここでこの４の自己収入が「収益事業」と判断された場合、課税対象になります。もし1000万円所得があったら、352万円も税金取られるのですよ。これは結果的に中小企業の税率と同じです。「収益事業」が「本来事業」（NPO本来の目的を達するために行う事業）だったとしても、です。他の公益法人と90万～225万円の税金の差があります！これは何を意味するか。特定非営利活動法人が自己収入を増やして自立を高めようとする阻害要因として働きます。また、採算がとれている事業（収益事業）から、採算が取れない事業（たとえば国際協力事業とか）にお金をあてがおうとすると、公益法人の中で特定非営利活動法人だけ高い税金を支払わないといけないということです。もし全く同じような活動をしていても、法人格が違うだけでこんな税額が違うのはどうして？特定非営利活動法人は、収益事業をした場合、それが本来業務（NPOのそもそもの目的）を達成するものであっても、中小企業と同率で課税されるという、なんと不都合な真実！！！！！さてなんで今更こんなことに驚いているのか、代表のくせに、とお思いかもしれません。確かに（反省）。NPO法と法人税法両方に「収益事業」という言葉が出てくるのですが、これはそれぞれ違う定義がある、ということをいままで知らなかったのです。（私だけじゃないはず！！）NPO法上の「本来事業」「収益事業」という2区分の中での収益事業は本来の目的に関係のないもの。例えばACEが駐車場を貸していたりする場合は収益事業になるわけです。本来事業に入るものは、すべて非課税なのだと思っていました。ところが。法人税上の「収益事業」の定義は、１）33業種にあてはまり　２）継続的で　３）事業所がある（インターネット上などもそうみなされる）１）～３）すべてに当てはまる場合。その場合の所得（収入から支出を引いたもの）は課税対象なんだそうです！それはどういうことかというと。。。それぞれの本来目的の事業を行う中で、収益事業があった場合は、所得（収入―経費）は課税対象になるということ！！！！１）の33業種には、物品販売、物品貸し出し、興行業、請負業、などなど、あそこのNGOもこっちのNGOもやっていそうなものがすべて含まれるんです！もし、ACEの目的が、障がい者の自立支援で、そのために駐車場を格安で障がい者に貸すということを行っていた場合、それが本来の目的に資するものであっても、収益事業とみなされてしまうのだそうです！えええええーーーーー！！！！！！！これってつまり、NPOは自分で事業をして稼いで自立するということを、全く奨励していないってことだよ！ボランティアという会計上でてこない善意に支えられてなんとかトントンでやっているところが多いのに、会計上の駐車場賃貸収入―経費をひいた、残りの所得は課税されるのだそうです。会費・寄付金と、（もらえるかもらえないかわからない）助成金や委託（あ、これも課税対象）だけでやっていけってこと？どうしてこんな税制になってるの？おかしいよーーーー例えば何か事業をやって、その収益をインドのNGOに送ろう、って場合にも、イベントの収益が課税対象になる可能性が。。。それっておかしくない？？？？？？今まで税優遇がないという話は何度も聞いていたのだけど、実感を伴っていなかったのです。それが今日、数字を示されて、もし1000万収益があったら、352万も税金を払わないといけないということがわかって。。。そもそも公共の目的で設立されているNPOが、その本来業務の中で得た所得に対し、税金を支払わないといけないという矛盾は、いかがなものでしょうか？愕然というのは、こういうことをいうのか！愕然というか顎ゼン！顎（あご）が落ちるかと思った！いやーほんとびっくりした。なんでこんな法律なのか誰か教えてください。

2007.03.06

●資金調達はくじ引きで。。。高級カーペットが当たります！

毎年ラグマーク財団が行っている資金調達イベントのひとつがこのくじ引きである。英語でRaffleというが、くじの券（チケット）を売ることで団体は資金調達が行え、くじを買う人は高価な商品を当てられる可能性を楽しむ。ラグマーク財団のくじ引きの商品はもちろんカーペットである。（カーペットの実物がhttp://www.rugmark.org/events/dwell2006.htmで見ることができる）チケットは1枚25ドルで、５チケット分が100ドル、10チケット分が200ドル、50チケット分が1000ドルでインターネットで購入することができる。より当たる可能性を高めたい人は高い金額をまとまって貢献する、というわけだ。あたる可能性がどれぐらい高いかについてはわからないが、もともと寄付をしようと思っていた人にとっては良い機会となるし、気軽に寄付をしやすいので、新しい寄付者獲得にも効果的だ。団体の特徴を生かした宣伝にもなる。　このラグマーク財団は子どもが児童労働者としてカーペットを縫っていることが報道され、問題になった後に、児童労働が使われていないじゅうたんを推進するために作られた団体。カーペットに「ラグマーク」というラベルをつけて、識別できるようにしている。そのために、モニタリングや子どものための学校運営などを行っています。

2006.08.22

目からウロコ！資金調達セミナー

NGOのための資金調達ワークショップに行ってきました！この2日間、目からウロコがパラパラと落ちていった感じ。ウロコの特に大きかったものを３つ紹介します。１．資金調達＝関係構築　である。　　資金調達はお金をもらえばいいという問題ではない！　　関係を築いていくということなのだ！　　今まで資金調達というと「うう。。やらなければ。。（頭を抱える）」　　というどちらかというとネガティブな思考で考えていたのですが、　　もし自分がやっていることが社会を良くしていると信じているのなら、　　堂々と寄付のお願いをするべきなのだ、ということを、理屈だけでなく　　感情でも理解できたような気がします。２．お願いする前に判断してはいけない　　　　お金持ちの人に寄付をお願いしたほうが寄付を得やすいと考えがち　　ですが、実際に寄付をしている人の割合は、収入の高い家計よりも、　　平均あるいはそれ以下の収入の家計のほうが高い！！！　　きっとあの人はいまお金がないだろうから。。とかいって、勝手に　　判断してお願いする人リストからはずしてはならない！！！という　　のがこのアメリカの統計から教えられたことでした。３．アメリカは税金が控除されるから寄付をする人が多いというのは神話だ！　　　　寄付をした人の20％しか控除をしていないという統計！！！　　日本は控除対象にならないから。。という言い訳はできない！！　資金調達の概念がめちゃポジティブなものに変換されました。　　さて、これをどう実践に移していくか。。。計画をしたためたいと思います！

2006.06.24

折り返し地点

ＡＣＥの年度は1月～12月。とうことで前半戦が終わり、今年度の折り返し地点が今日。前半を振り返ると。。。総会、フットサル大会、児童労働反対世界デーなどなど、イベントがけっこう続いた日々でした。でも、ＷＥＢの更新や事務局運営など、アルバイトスタッフや常駐スタッフを4月から置いたおかげで、かなり事務所らしくなってきたと思います。7月からの後半は、ＮＰＯ法人化、法人記念のシンポジウムやパーティーなどを予定していますが、それに加えて、来年度の準備をはじめます。助成金などの締切も夏～秋にかけてあります。来年1年間の体制がこの半年の間に決まるといっても過言ではありません。ＡＣＥの将来を見据え、よ～く考えて、戦略を練って、来年度の準備に望みたいと思うのでした。

2005.06.30

マーケティング脳

マーケティングの考え方は企業だけのものではありません。NGO/NPOも、組織運営の面から考えて、またＡＣＥだったら「児童労働の現状を誰にどう伝えるか」ということを考えるとき、マーケティングの考え方というのは参考になります。今回キャンペーンの展開を考えるにあたって、マーケティングの本をにらめっこ。ビジネスの「顧客」「商品」をキャンペーンの「ターゲット」、「その人にしてもらいたいこと」、に置き換えて考えると。。。なんてことを花の金曜日の夜にやっていて、気づいたら朝で6時！NGOとしての活動目的とその達成がもちろん第一優先なのですが、それを実施するためにはある程度戦略的にものごとを進めていかないと、理解はえられません。そういう「顧客の視点」4P→4Ｃへの考え方が、今日は目からウロコでした。キャンペーンは「共感」をしてもらわないといけないので、この視点はすごーく重要。これはＡＣＥの活動で言えば、児童労働をしている現地の働く子どもたちの声を聞く、視点を大事にする、ということとまったく同じ原理だと思います。当事者の目線で物事を見ること。ひとりよがりにならないこと。誤解を恐れずにいえば、そういう意味では、ビジネスもＮＧＯも、同じ原理の上で活動しているのかなぁ。

2005.05.20

ＡＣＥ　ウェブサイト　改定計画

このたび、ウェブサイト改定をお願いする株式会社トレンダーズhttp://trenders.co.jpのスタッフの方々と打ち合わせ。ブログ形式のウェブサイトを作っていこうという方針を確認。あとはＡＣＥの戦略の中でのウェブの位置付けを私たちが整理し、次回ＭＴＧ前に提示し、デザイン案を出してもらうことに。打ち合わせをしながら、ウェブサイトの話から日記の話になり、トレンダーズの経沢さんが毎日日記を更新していることに話が及ぶ。そしてそれがいかにトレンダーズのウェブサイトへの誘致へとつながっているか・・・それにひきかえ、私のこの日記更新率のやる気のなさ。。。というわけで、いつまで続くかわかりませんが、なんとかがんばって書いてみようと。3日分まとめて書いたりしている時点でもう日々更新になってませんが、ま、「ええかげん」（関西弁）、臨機応変、に、書いていければいいかな、と。

2005.05.13

ちょっと運命の日？かもしれない

ACEは今某助成金に申請しております。情報筋によると、その助成先を最終的に決める会議が今日あったはずなのです。その結果によって、来年のACEの活動もけっこう左右されるかもしれないのですが、ダメだった時の覚悟も一応できているつもり。ポジティブ！！シンキングです。このホームページからリンクを貼っているアマゾンのアソシエイトプログラムの集計を今日見てみました。金額としてはまだかなり少ないけれど、児童労働の本を紹介するだけでお金が入るなんて！ステキ！！いつかACEでも児童労働の本を出せたらなぁ。。今からコツコツ書き溜めれば、１-２年後には。。。なんて今日もいろいろアイディアをめぐらすいわつきなのでした。NPOが事業として定期的に収入を得られる活動について、誰かいいアイディアがあったら教えてください！！！

2004.10.27