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地球人として生きる

地球人として生きる

Mozambique その2




Maputo, Republic of Mozambique その2





Mozambique




今日はホテルのコンフェランスルームを借りてお客さんを招待し、プレゼンを行ないます。 ホテルの入口にバナーをたててそれらしい雰囲気を演出します。 一通りこちらからの話しが終わるとスナックをつまみながらビールを飲みながら立食パーティー形式さながらでの質疑応答が始まります。 実はこういう場でナマの情報が得られることが多いので、参加者の中で一番「喋りたそうな人」をまず探します。 その人をまず中心に話を盛り上げて他の人たちの発言を誘います。 お酒が入るので皆さん(私も含めて)徐々に饒舌になります。

しかし週末にこの席を設定したのは間違いでした。 日程上どうしようもなかったのですが、週末となるとみなさん早めに家に帰るので当初出席予定となっていたお客様が何人か見当たりません。 こうなったら明日土曜日に不参加のお客様の事務所をこちらから訪問しちゃいます。 タイミングさえ合えば週末でも事務所で捕まえることができるはずです。 本当はクルーザーを出してもらって釣りを楽しむつもりでしたが仕方ありません。 しかしそうとなったら今夜はゆっくり食事です。 存分にシーフードを楽しみましょう。


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南ア人のビジネスパートナーはMaputoの美味しいお店をいろいろと知っています。 その中でも海沿いのシーフードレストランが最高だそうで彼の言うままついていきます。 ワインを頼んでSea food platterをオーダー。 待ちきれません。 で出てきたのが写真の料理。 アフリカの人はイカも好物で私たちの好みと良く合います。仕上げはモザンビークで最高級とされているPolana Hotelのバーで葉巻を楽しみます。 




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さて次の朝は精力的にお客さん廻りです。 お昼までに2社訪問し、ランチは海沿いのレストランでまたシーフードです。 自動車を駐車すると子供たちが小銭を求めて寄ってきます。 そのうちの一人に洗車を頼みレストランへ。 しばらくすると荷台に大勢人を乗せたトラックがやってきました。 どうやら地元の人たちが海水浴を楽しみに来たようです。 一気に数十人の黒人がドヤドヤとトラックから降りてくる姿はちょっと異様な光景でしたがみんな楽しみにしていたのかやたら興奮しています。

昼からも2社訪問しました。 町中をドライブしましたが、舗装はいたるところ穴が開いており路面もデコボコでバンピー。 街中は人で溢れています。 オープンカフェも賑わっており、お客の中にはたまに白人も見かけます。 歩いている人たちの表情を見てもあまり危険な感じがしません。 ヨハネスブルクほど危なくは無いようです。 大変貧しい国ですが、前向きに生きている人が多いのかもしれません。


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さてモザンビークから南アフリカへ戻ります。 同行している南ア人のビジネスパートナーは単独でドライブして帰りますので私たちはヨハネスブルグへ飛行機で帰ることになります。 空港まで送ってもらったところ駐車場ですぐに警備員から声をかけられ荷物を運んでもらいました。 彼らはこういったことでチップをもらおうとしているのです。 まあ良しとして任せます。 親切に出国手続きを行なう手順とカウンターを教えてくれます。 最後に高額なチップを要求されましたが仕方ありません。 実際彼らがいなければ手続きに戸惑っていたでしょう。 なにせこの国の人はポルトガル語を話し、英語が通じないため彼らの助けがなければ苦労していたことでしょう。

搭乗前のセキュリティーチェックで事件が発生しました。 空港職員が「何か申告するものはないか?」と聞いてきます。 セキュリティーチェックで普通こんな質問はしません。 職員「現地通貨は持っているのか?」 
「ええ、多少」と私。
職員「おいて行け」
私「いやだ、どうしてだ?」
職員「とにかくおいて行け」
私「Fuck no! モザンビークのお金は珍しいからお土産にするんだ」
職員「じゃ、米ドルを置いていけ。 米ドルなんて珍しくもないだろ」
私「いい加減にしろ。 せっかくこの国の人たちと楽しく過ごして良いイメージを持ったのにお前らのせいで台無しだ。 どうしてすぐに外国人から金を取ろうとばかりするんだ。 お前ら空港職員だろ、収入も他の人たちよりは良いはずなのに自分の国を汚すようなことをして恥ずかしくないのか!!!」
職員「・・・じゃ行け。 もういい」

とまあ珍しく熱くなってしまいました。 しかしこれも私たちの想像を絶する歴史と貧困がバックグラウンドにあるからのことでしょう。 最後に空港職員の心が動いたのがせめてもの救いでしたが私の気持ちは晴れません。 アフリカだけでなくこういった国はたくさんあるはずです。


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