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減胃庵覚書

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2007.05.16
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カテゴリ:カテゴリ未分類
グーグルでがん関連記事を検索していたら、朝日新聞ネット版に、現職警察官僚のがん闘病ブログが、まもなく出版されるという記事が出ていた。

書いていたのは、まだ30台半ばの現職の警察官僚。
2002年のワールドカップでは、警備担当として組織委員会に出向している。
2005年秋にがんがわかり、2006年5月に亡くなった。

がんは、あまり例のない、小腸がん。
手術はもちろん検査もなかなか難しく、発見されたときにはすでに腹膜播種があり、慶應病院で何度か手術をしたが、結局がんが命を奪ってしまった。

なくなったあと、奥さんが回想を含めてブログを続け、去年の7月にブログは終わったが、このたび本にして刊行することになったそうだ。

ブログは今もオープンになっていて、たくさんの人が閲覧しているという。

小腸がんは発見が難しく、発見されたときには腹膜に広がっていることが多いらしい。
この方の場合も、最初に見つかった時点でかなり進行しており、手術でも全部取りきれなかったようだ。

その後は抗がん剤の組み合わせで、小康状態が続くが、がんが再び勢いを盛り返すと腸閉塞が何度も起こり、抗がん剤も使えなくなる状態が続いたとある。

どうしてこんな若い人が進行がんにかかるのか、答えはなさそうで、遺伝子のコピーミスが何度か重なって、偶然にもがんが症状として出てきたとしか言いようがない。

最近の研究を紹介した本を読むと、コピーミスは長く生きれば生きるほどその確率が高くなり、よほど運がよくなければがんになるのは不可避のように思える。

そうなるとがんはもう病気ではなく、白内障や糖尿や高血圧のように老化現象の一つだというしかなさそうだ。

昔、生物の授業で、「個体発生は系統発生を繰り返す」とならったが、個体が死に向かうときには「個体死亡は系統死亡を繰り返す」ともいえるのではないかと考える。

つまり生物は一番最初に登場した単細胞から、細胞の数60兆個のヒトにまで進化したのだから、死ぬときは逆に単細胞へと返っていくのではないか。

だから高水準に分化し強固に接着しあった細胞が、分化をやめ、お互いに単細胞を目指して離れていくのではないか。その始まりががん。

がん細胞がはがれて血液を循環し、ほかに転移するのも、そのひとつの過程だから、がん細胞同士が離れないように、接着剤みたいな薬があれば、がんの転移もなくなるのではないか。

このブログのように、まだ30台の前途洋洋たる青年が、がんにかかるのを見ると、ドンと力が抜けるような絶望感にとらわれる。


警察官僚がん闘病ブログのアドレスはhttp://blogs.yahoo.co.jp/morizanesatoru/



減胃庵では、がんに関する情報を集めたホームページ「cancerwatch」を開設しました。ご関心のある方は一度ご覧ください。

がん・ガン・癌スーパーリンク」では、あらゆる臓器のがん情報を提供しています。





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Last updated  2007.05.16 22:56:06
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