起業創業して、
1年以内に挫折廃業する人が多いと聞いた。
ソレは業種を問わないようだが、
本人にとっても、周囲の人にとっても歓迎すべからざる事態だ。
性格や生来的性質や先天的気質など、
その人の個人的属性が原因である場合も少なくない。
しかし、
やはり、起業創業するにあたって、
環境や時代の変化を見誤っているのが主因ではないか。
環境や時代の変化=前提条件の変化である。
前提条件が変化しているのに、
それに気づかないままで進むならば、
事態は本人の願望や期待とはまったく別の方向に行ってしまう。
起業や創業にあたってのモチベーションが高いほど、
時日が経過すればするほどに、
その、いわば、落差は大きくなるばかりではないか。
ベクトルが違った方向に向いてしまっている分、
物心両面のロスは増大するばかりだ。
こういうことは、過去の歴史が教示してくれている。
例えは適切ではないが、
明智光秀が織田信長を本能寺に討った(とされる)のも、
明らかに、時代の変化=前提条件の変化を見誤った事例だ。
期待した与力衆が味方につかなかったし、
すでに時代は光秀の感覚とは違っていたのだ。
旧体制の復古を企図した光秀は、孤軍奮闘する中で、
「こんなハズじゃなかった・」という思いがあったろうが、
信長を討つ大義名分の前提条件を見誤ったのだと思うのだ・・・。