知人がパピヨンの幼犬を飼いはじめた。オスのせいもあってか、かなりのやんちゃのようだ。犬も人と同じようにオスはしつけにくい。犬も人もオスには支配欲の遺伝子が多いとみている。オオカミの世界でいえば、オスには生まれながらにしてリ-ダ-、すなわち、
アルファ-になろうとする遺伝子が組み込まれている。メスにはアルファ-になろうとする遺伝子は少ないだろう。メスはアルファ-に従順に従うことに、さほど抵抗がない。
パピヨンは
気位の高い犬種だ。欧州の宮廷で500年以上、愛玩犬として大切に飼われた歴史がある。猟犬や使役犬として飼われた歴史はない。その歴史がプライドの高い犬種にしたものと見ている。
パピヨンのオスはアルファ-になろうとする遺伝子と宮廷育ちのプライドの高い遺伝子の二つをもって生まれてきている。そのことを飼い主はあらかじめ理解しておくほうがよい。
パピヨンはその遺伝子のせいで、しつけが甘いと
アルファ-・シンドロ-ム(権勢症候群)になりやすい。自分がこの世の中で一番偉いと思い込む。社会性のない犬になりやすい。他人に対して吠えるだけでなく、なでようと手を出すと、その手を噛む犬さえいる。
しつけが良いと名犬にもなるし、しつけが悪いと愚犬にもなる。名犬にするのも愚犬にするのもすべて飼い主のしつけ次第だ。すべては飼い主の責任だ。名犬の飼い主は間違いなくしつけの上手な飼い主だ。犬が好きで、犬の習性をよく理解している人だ。
可愛い小犬が他人を噛むのは可愛げがない。犬嫌いな子供を増やすことになる。特にノ-リ-ドで自由に遊ばせるなら、完全に噛み癖をなくなしておく必要がある。
犬は人とじゃれる時に前足と口を使う。口で人の手をくわえたり、なめたりする。その時にくわえる力の加減を理解してない子犬は、強く噛んでしまい、飼い主に痛い思いをさせてしまうことがある。犬自身には悪気はない。遊びに夢中になっているだけだ。飼い主が「痛い」と言って怒っている。遊びが中断する。
愛犬のパナには乳歯が生えだした生後3~4ヶ月頃に痛い思いをさせられた。乳歯でも噛まれると、「痛い」と思わず声をだすほど痛い。「ダメ」と叩かんばかりに叱る。しかし、幼犬はなぜ叱られたかは知らないだろう。叱ったあとで、直ぐに「ヨシ」と言って、また、じゃれて遊ばせる。また、噛まれる。「痛い」と大声で叱る。幼犬はビックリして座り込んで飼い主を見上げている。その目を見て、さとすように話しかける。いわゆる、アイコンタクトだ。幼犬の口に手指を無理に入れて、「ダメ」と言う。「ヨシ」と言って、また、遊ぶ。
パナは3~4回くらいで、噛むのが悪いことだと理解した。その後は手や指をくわえることはよくあるが、噛むことはない。口の中に入れて、じゃれているだけだ。いわゆる、
甘噛みだ。全く痛くない。
愛犬のパナは子供も好きで、初めて会った子供たちとも仲良く遊ぶ。子供を噛んで怪我させる心配はない。子供の顔をなめる。喜ぶ子供と嫌がる子供がいる。幼児だと、顔をなめられて、泣き出すこともある。その母親にはあらかじめ注意することにしている。
犬が人をなめるのは最大の愛情表現、友情表現だ。叱ってやめさせようとは思ってない。犬の習性を生かした飼い方も大切だ。犬と人との共生だ。
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