犬の乳腺腫瘍は10万匹の雌犬のうち198.8匹が罹病している。つまり、
乳腺腫瘍の発生率は0.2%だ。1,000匹中2匹だ。
そのうち、悪性の乳腺腫瘍になる犬は約50%だ。2,000匹に1匹だ。その悪性の腫瘍腫瘍になった犬も早期に治療すれば完治するとのこと。
そのめったに罹病しない乳腺腫瘍の予防のために、すべての雌犬は避妊手術をしたほうが良いという悪質な詐欺商法が世界中に広がっている。その日本の一例をネット上から拾って転載する。
犬の乳腺腫瘍の場合、アメリカでの研究報告によれば、初発情前に避妊手術を受けたメス犬が乳腺腫瘍になる確率は、避妊手術を受けていないメス犬の約0.5%。
また、初発情と二回目の発情のあいだに避妊手術を受けた場合は約8%。
発情二回目と三回目のあいだに避妊手術を受けた場合は約26%となっている。
そのため、早ければ初発情前、遅くとも生後一、二年のあいだに避妊手術を受けることが、病気予防に役立つといえる。
同様の内容の詐欺文書がネット上に氾濫している。
結論から先に書く。
その詐欺文書の元となったアメリカの
研究報告は信用できないということだ。砂糖に蟻が群がるように、そのアメリカのいかがわしい研究報告書に世界中の獣医が喜んで群がって、世界中の愛犬に避妊手術を勧めて、獣医が儲けている。
そのアメリカのねつ造論文は40年以上も前のものだ。
Factors Influencing Canine Mammary Cancer Development and Postsurgical Survival
JNat Cancer Inst 43: 1249-1261, 1969.
開業獣医は皆白衣を着た詐欺師だ。ネット上に
日本獣医がん学会腫瘍科認定医と称して、乳腺腫瘍の防止のために避妊手術を勧めて儲けている獣医もいる。他人が書いた
偽装論文に悪乗りして、金儲けに狂奔している恥知らずだ。
日本の獣医界は、獣医大学も含め、知能が低い上に心の腐った三流人間が愛玩動物を食い物にして儲けている業界だ。
飼い主はカネをだまし取られるだけで済むが、
愛犬たちは生涯取り返しのつかない病苦に悩まされたり、短命になる。犬の天敵の悪魔の所業だ。
英単語で「避妊手術 乳腺腫瘍」をキーワードにしてネットを検索したら、次の貴重な学術論文が出た。
避妊手術をすると乳腺腫瘍になるリスクが減るという説には科学的な根拠は希薄だと糾弾している。
長文の詳細な学術論文なので、一般愛犬家にも理解しやすいように、その主要部だけを翻訳してご紹介する。英文の学術論文の読解力のある方は原文を熟読することをお勧めする。
Early Spay-Neuter Considerations for the Canine Athlete: Extensively revised and updated - 2013
M. Christine Zink 獣医師DVM, 博士PhD
分子および比較病理生物学の主任教授
Department of Molecular and Comparative Pathobiology
犬の若年期の避妊去勢手術問題 2013年に広範囲に訂正して更新
体型上の問題
去勢手術をした犬は、してない犬に比べて、1.5倍の
股関節障害hip dysplasia になる。また、
膝蓋骨の脱臼patellar luxationは3.1倍の発生率を示した。
癌の問題
避妊手術をした雌犬は、してない犬に比べて、
心臓の血管肉腫cardiac hemangiosarcomaになるリスクが1.6倍と高くなった。
去勢手術をした雄犬は、してない犬に比べて、
心臓の血管肉腫cardiac hemangiosarcomaになるリスクが5倍以上も高くなった。
避妊手術をした雌犬は、してない犬に比べて、
脾臓の血管肉腫splenic hemangiosarcomaになるリスクが2.2倍であった。
避妊去勢手術をした雄および雌は、してない犬に比べて、
骨の癌bone canceになるリスクが、それぞれ3.8倍と3.1倍であった。
去勢手術をした雄は、してない雄に比べて、
前立腺腫瘍prostate tumorになるリスクが2.8倍であった。
前立腺癌prostate carcinomaになるリスクは4.3倍であった。
膀胱の遷移性の上皮癌transitional cell carcinomaになるリスクは3.6倍であった。また、
膀胱腫瘍bladder tumorになるリスクは3倍であった。
避妊去勢手術をした犬は、
肥満細胞癌mast cell cancer
血管肉腫hemangiosarcoma,
リンパ腫lymphomaとその他のすべての癌になるリスクが極めて高い。
たった一つの研究報告だけが、一回目のヒート後に避妊手術をすると乳腺腫瘍になるリスクが8%増加し、二回目のヒート後に避妊手術をすると、26%増加すると発表していた。
しかしながら、
最近、公表された系統的な調査研究結果によると、逆に、避妊手術をすると乳腺腫瘍になるリスクが低減することが明らかになった。
それで、本研究は次のように結論を下した。
避妊手術をすると乳腺腫瘍になるリスクが低下するという証拠(エビデンス)は希薄であり、愛犬家にきっぱりと避妊手術を勧める確かな根拠にはならない。
その上に、避妊手術・乳腺腫瘍リスク低減に関する研究が行われた1960年代後半におけるすべての
悪性腫瘍の発生率は、雌犬10万匹につき453.4匹であることが明らかになっていた。乳腺腫瘍は、その半分を占めている。つまり、
198.8/100、000である。
このように全体的に判断すると、
雌犬が乳腺腫瘍になる実際のリスクはほんの0.2%に過ぎない。
いずれにしろ、若いうちに避妊手術をしないと乳腺腫瘍になるリスクが増えるという説は、
避妊手術をした場合、他のいろんな癌になるリスクが200~400%も増加することと比較して考えなければならない。
卵巣や睾丸の生殖腺は単に生殖に重要なだけでなく、発育、成長、および、生涯にわたる長期の健康にとって極めて重要な役割を果たしていることは明白である。
( 翻訳者 : ブログ「愛犬問題」の開設者 Paroowner )
避妊手術をすると乳腺腫瘍になるリスクが減るという説は、物事を大局的にとらえてない。局部的な事柄を捕まえて、それがいかにも全体に当てはまるかのように論じているということだ。
できるだけ多くの犬に避妊手術をして儲けるために、
局部的な事例を針小棒大に取り上げて、愛犬家の国民を脅している。如何にも避妊手術をすることが犬の健康や命を守る正義のように宣伝広告して愛犬家をだましている。
換言すると、避妊・乳腺腫瘍低減説は「
重箱の隅を楊枝でほじくる」ような大局観のないでっち上げのイカサマだ。
自然の摂理で授かった卵巣や子宮を切除して、愛犬が健康で長生きできるわけがない。健康な犬の腹を切り裂いて貴重な臓器を切り取るのは悪魔の蛮行だ。愛犬の健康と命を守るには白衣を着た悪魔の獣医にだまされないことが肝要だ。
上記の英字原文と同様に、
避妊手術・乳腺腫瘍リスク低減説を否定する学術論文がイギリスでも公表されている。その詳細は次の随想にある。
避妊手術・乳腺腫瘍リスク低減説は捏造だ! 英国小動物獣医師会誌に糾明論文が!
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