我が家はパピヨンが大好きで何代も同じ犬種を飼い続けている。
後述のようにパピヨンは宮廷犬として500年以上の歴史のある洋犬だ。
頭が良くて、賢明だ。
聞き分けが良い。飼い主に実に
忠実だ。
その上に、
人なつこくい性格だ。見知らぬ子供や他の動物とも仲良く遊ぶ。
我が家の庭に時折、大きなガマガエルが住み着くことがある。
そのガマとも遊ぼうと追いかける。危害を加える気は全くない。
その上に、
トリミング無しで容姿端麗だ。金のかからない犬種だ。
🐕 わが家のパピヨンのパロとは、躾けの時だけでなく、すべての会話は普通の言葉だ。
命令的な言葉を強いてあげれば、
ダメ、ヨシ、マテの三つだ。
パロは、その言葉を理解していて、その言葉を飼い主が一回か、二回発すると、それに従う。
パロの写真を撮るときは、台の上などに乗せて撮ることが多いが、飼い主が撮影を終わって「ヨシ」というまで同じ姿勢で台の上で待っている。
その他に沢山の言葉を理解している。
例えば、飼い主が外出の時には「お留守番」というと、残念そうな様子で「お座り」して動かない。
その前に、飼い主が外出用の服に着替えた時点で留守番だとあきらめているようだ。
🥰 パピヨンには欧州の
宮廷や貴族階級の愛玩犬としての500年以上の歴史がある。
使役犬や狩猟犬、番犬などの歴史はない。
愛玩犬としての長い歴史があるだけだ。
だから、パピヨンは
気位の高い犬種だ。
宮廷育ちの遺伝子を受け継いでいる
プライドの高い犬種だ。
しつけをしっかりしないと
飼い主さえも召使のように見なしかねない。
パピヨンが持って生まれた遺伝子のDNAに組み込まれた習性だ。
パピヨンの幼犬時のしつけを間違えると、つまり、甘やかしてしつけると、飼い主さえ自分よりも位の低い存在だと見下す
権勢症候群(
アルファー・シンドローム)に陥りやすい犬だ。
ここでいうアルファーとはオオカミの群れの中で序列1位の筆頭のオオカミのことだ。群れの中で権勢を振るっている。
そのオオカミの血を継ぐ犬は皆アルファーになる気構えがあるが、特に、パピヨンはその傾向が強い。
例えば、家庭で一番強い主人が椅子を離れると、すぐにその椅子にパピヨン自身が座り込む。
パロもそうだ。のきなさいと言われるまで占領している。
つまり、パピヨンは
家庭の中でも自分が一番偉いと誤解しやすい犬だ。
優しいおばあちゃんがパピヨンの幼犬を育てると、
わがまま丸出しの犬になりかねない。
パピヨンの幼犬は、優しくしつけるのも大切だが、
もっと大切なことはしつけはしっかりと厳しく躾けることが不可欠だ。
つまり、飼い主の家庭内では、飼い主だけでなく、家族は皆、犬よりも序列が上位にあることを犬にしっかりと理解させることが不可欠だ。
宮廷犬のしつけは他の使役犬や猟犬、番犬などとは違い、厳しく躾けたほうが、その後に問題を起こさない。
再度いう。
パピヨンは幼犬時の厳しい躾けが最も大切だ。
🐶 パピヨンはフランスの宮廷で寵愛されていたことは広く知られている。
フランス革命のギロチンの露と消えた
王妃マリ-・アントワネットに寵愛された犬種なのだ。そのギロチンにも愛犬を抱いて向かったとのこと。
その王妃は、飢餓に苦しむ民衆に「パンがなければ、ケ-キを食べたらいい」と言って民衆の反感を買い、パピヨンも殺された。
フランス革命で、パピヨンはフランスからは殆どが抹殺されたと伝えられている。
でも、パピヨンは頭がよく、賢明であり、飼い主に忠実、聞き分けが良く、活発なうえに、容姿がかわいらしいなどの特徴があるので、フランス以外の欧州の他の国の宮廷犬が世界中に愛玩犬として広まった。
🐕🦺 パピヨンの由来は、フランス語のPapillon〔
蝶(ちょう)〕だ。
その犬の耳が羽をひろっげた蝶の形をしていて、体の割に耳が大きく、活発に動くと、蝶が舞っているようなイメージがある。実際にパピヨンは活発な犬だ。
パピヨンという犬種名はその犬にぴったりの名称だ。
その名付け親は王妃マリ-・アントワネットだという逸話も散見する。
パピヨンは金のかからない犬種だ。
長毛なのに、
トリミングをしなくても容姿が端麗だ。
柴犬のように冬毛が夏毛に代わる
換毛期はない。いつも同じ容姿だ。
言い換えると、抜け毛で室内をひどく汚すことはない。
日々の抜け毛は少なく、手入れが簡単だ。
ただし、飼い主が鋭意注意すべきことがある。
換毛がなく、真夏でも豊かな毛をまとっている犬は
熱中症に弱い。
熱中症は癌よりも怖い。
分単位で死に向かうからだ。
パピヨンにはブラッシングが不可欠だ。
2,3週間の怠ると、耳の後ろ側などに大きな
毛玉ができる。
その毛玉にパロの前足の爪がひっかり、歩行できなくなって飼い主に助けを求めることがある。
つまり、
パピヨンの欠点を強いてあげれば、
熱中症と毛玉ができやすいことだ。
毛が長い犬種なので、当然といえばそれまでだ。
なお、2022年8月現在、パロは4歳半だが、今まで
一度も風呂に入れたことがない。お尻や足を汚したときは、その部分だけを洗っている。
飼い主の無精(ぶしょう)のせいとパロ自身が嫌がるからだ。
風呂に入れなくても、パロは
毛並みが良く、色艶はきらきら輝いているほどだし、全く臭いがないのは確かだ。
犬は元来、肉食動物だ。
肉類を主食にすると臭いがなくなることが分かった。
野生の肉食動物に臭いがあると、狩を始める前に、その捕食動物に逃げられてしまうからだろう。
🎯【
「愛犬問題」 犬の身になって考えてみよう🐶】