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テーマ:政治について(19910)
カテゴリ:格差社会
今の日本の政治状況についての最大の問題は経済的弱者の声を代表する政党がないということではないか。
格差拡大、福祉切捨て…という流れの中で、増加しつづける貧困層こそが、今後日本の最大の政治課題ではないかと思う。 それなのに貧困の問題は、「格差の問題」といいかえられ、そしてその「格差」という言葉も最近では都市と地方との税収格差に使われているように、どんどん問題の矮小化やすり替えが行われているように思う。 普通の住宅地でも、ホームレスを見かけることは珍しくなくなったし、結婚どころか自分の口を養うこともできない若者も街にあふれている。 それなのに政府は相変わらず財界よりの政策を続け、野党第一党の政党も弱者の側にたつどころか与党と権力をわけあうことを考える始末…。 そして経済的弱者の声を代表する政党としてもっとがんばってほしいところは、どうもいまいちやる気がない。 だいたいこのHPのつまらなさ、センスのなさはなんなのだろうか。 http://www.jcp.or.jp/ これじゃあネットカフェのお兄ちゃんが自分からすすんで読もうという気にはならないではないか。 荒らされてもよいから掲示板くらいつくればよいのに。 今の世の中、貧困は決して特定の人たちだけの問題ではない。 多くの人々がすぐ隣にある問題として考えているのではないのだろうか。 このままいくと日本は本当に少数の富者と大多数の貧困者の途上国型社会になってしまうが、そうなってはならないと思う。 ※ 最近このような貧困問題にかかわる議論で気になるところがある。 困窮者が問題になれば、それに対する対策としては、こうした人の経済状態を改善する方策を探るのが常道であろう。 ところが昨今では、それとは全く逆の困窮者の側に合わせれば問題が解決するかのようなおかしな議論が幅をきかせている。 皆が貧しくなれば貧しさも気にならないとでもいうのだろうか。 生活保護基準を「それ以下の層」にあわせるなんていう議論もそうだが、非正規雇用の問題を正規雇用が「恵まれすぎて既得権化している」なんていう議論もそうだろう。 そして結論は非正規雇用の処遇改善よりも、正規雇用者の「痛み」だとか「労働市場のさらなる規制緩和」だとかにながれていく。 まさに労働市場の規制緩和こそが今の深刻な貧困を生み出したことを忘れているのだろうか。 こうした議論は貧困問題を解決するどころか、正規雇用者の下層部分を非正規雇用者に近づけ、貧困者を増やすだけの愚策としか思えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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