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カテゴリ:キリシタン
【秋葉街道沿いにある薬師堂】 去年の9月23日、秋葉街道の分杭峠以南が気になり続けていたので、出掛けてきました。これは、秋葉街道沿いの分杭峠以南の道路脇にあった薬師堂ですが、方位276度方向を向いています。この写真は9月23日の14時45分頃に撮っていますが、南向きに建てられないところではありません。ただ、このお堂は近年になって、川の上流にある村から移設されているようです。しかし、境内に不思議な石仏があったので、このお堂の向きが非常に気になっています。 伊那谷には、薬師堂が建てられているところが多いです。旧高遠藩領内の秋葉街道沿いの村にも、薬師堂が建てられているところがありますが、そうした薬師堂の境内に、庚申の年に建てられた「庚申」碑や甲子の年に建てられた「甲子」碑が建てられているところがあります。おそらく、村の中にあったものが、薬師堂の境内に集められたのであろうと思われるところもありますが、初めからそうした石碑が薬師堂の境内に建てられたと思えるところもあります。 ただ、薬師堂が建てれている村の家々の檀那寺が曹洞宗のお寺の檀家になっているところがあったりするので、薬師堂そのものが不思議に思えて仕方がありません。こうしたことは、会津や伊那谷で見られるだけではありません。関東平野のとある大きな市でも、曹洞宗のお寺の境内に観音堂が建てられているところがあります。「同じ仏教だから‥‥‥」と思われる方が多いかと思いますが、禅宗のお寺に観音堂や薬師堂が建てられていたら、それは極めて不思議なことです。 会津のキリシタンの研究を始めて、そうしたケースに出会い続けて来ましたが、会津のとある村にある曹洞宗のお寺の本堂に、「子安観音」像や聖徳太子像が祀られていたのを見たことがあります。無住のお寺だったので、中を見ることは諦めていたのですが、村の方がお寺の中に入れて下さいました。それで、村の墓地に不思議な五輪塔が建てられている理由が見えてきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.20 16:32:44
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