優柔不断が故に殺人犯になってまった男の判決のつづき。
3月24日(月)の公判。
この被告人の男、都内に病気の妻と子供を残し、
福島県で被害者女性Aさんと不倫交際を続けていた。
男はAさんに対しては「妻とは別れて、(Aさんと)結婚する」
というような約束していたという。
こうして、男の優柔不断な性格が故に、何の解決も、決断もできないまま、
時が過ぎていき、男は追い詰められた。
最終的に母親に説得された男は、Aさんに別れ話を告げるが、
受け入れてもらえず、殺害におよぶ。
裁判長の言葉が印象に残った。
「今回の事件はあなたの優柔不断な性格が
原因で起きてしまったようなもの。
優柔不断は時として人を傷つけるということを
認識して欲しい。
弁護人はそれをあなたの’優しさ’と言いましたが、
裁判所はそれは否定しません。
ただ、あなたのその八方美人な態度が結果的に人を傷つけ、
今回の事件を起こしてしまったということを十分認識して欲しい。
八歩美人は時として人を傷つける場合があるんです・・・」
(だいたいこんな感じ)
前いた会社にそんな上司がいたんです。
誰に対しても優しく、誰に対しても良い顔をして、
誰に対しても、No(ノー)と言えない、断れない上司。
まわりの人間には、優しい人、イイ人と言われていた。
彼はみんなにイイ顔をしようとして、
結局板ばさみにあって、何もできなくなって
最終的に全員を傷つけていた・・・
そして本人も傷ついていた。
そんな上司を、傍聴しながら思い出していた。
結論
私の被告人に対する第一印象(昨日のブログ参照)
は間違っていなかった。
やっぱNo(ノー)と言えないタイプの男だった。
広告代理店のデザイナーではなかったけど。。。
とりあえず、本当に優しい人間は、人は殺さないと思います。