カテゴリ:25条。生存権
小林多喜二の『蟹工船』がブームになってるらしいが、
戦前の警察に虐殺された小林多喜二に対し、 国会議員として治安維持法の改悪に反対した山本宣治は、右翼団体の個人テロによって暗殺された。 当時の共産党は、『天皇制廃止』を口にするだけで憲法違反になる非合法団体だったが、 京都で山宣を擁立した『労農党』は労働者や農民の生活擁護を掲げるだけで、一応『合法』 ただし、活動はかなり厳しく制限され、 演説会でちょっと喋れば『弁士中止!』と止められる。 (しかし、『蟹工船』が伏せ字だらけでも街の本屋に並ぶとか、『弁士中止』になる主張してても選挙に出られる、とかいうのは、案外、今より法的基準がマトモだった? ~『法的基準』に照らしたんでは裁判で処分できないから、こっそり実働部隊が闇に葬る) これだけ、ワーキングプアやら農業破壊が続く時代、 いろいろ主張は違っていても、とにかく末端の生産者の権利を守るぞ、 という、『労農党』みたいなのがあってもいいと思う。 (『新党大地』とか『新党日本』とかに比べたら政策的にははっきりしてる) 残念ながら、弱者どうしで足を引っ張り合いさせるのが、昔から横行していて、 今でも、「年金受給者」と「若年ワーキングプア」とか、 「農業自営者」と「派遣労働者」とかが、同じ舞台に立てるか?というと、 難しい状況はある。 しかし、「山宣」の時代に比べたら、無理なことじゃないはず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[25条。生存権] カテゴリの最新記事
|
|