カテゴリ:迷信のこと
いわゆる「部落差別」をいうときに、
「同和地域」と、ひとくくりにすることが多いが、 もともと、そういう地域が地理的に存在したわけではない。 支配階級である「武士」が、領地・領民である「農民」を所持するのが、 封建制度の基本。 大名のGDPは「石高」で表される。 「士農工商」の身分序列は、単に、「支配者・被支配者・それに属さぬ者」の順。 (「町奉行」である、「遠山の金さん」には、士も農も裁く権利がない。 ただし、「士」でも、「浪人」は所属するボスがいないので、金さんにも手が出せる) 「えた」は、「穢れ多い」というもので、牛馬の処理をする集団。 「殺生」はいかんが「肉」は食べたい、という矛盾した考えが 「自分が手を汚さなければ問題でない」と考えるから、「手を汚す」プロが活躍する。 江戸時代には、畜肉食がマイナーだったため、牧場で肉牛を飼うことがなく、 農耕家畜などの老畜を引き取り、と畜、解体、加工は、目立ってないが、 「稼ぎ」としたら、「五公五民」で年貢を取られる「農」や、借金に負われる「士」より 潤っていた人々も多かった。 「身分が下」イコール「被差別で暗い人々」ではない。 住むところは、「農耕に適さない場所」だが、便利なところ。なおかつ、臭いの苦情が来ないところ。 結果的に、川の近くで、水田にならない所(石の多い中流域など) 明治以後、「食肉文化」が広がり、肉だけでなく、革靴や鞄も売れるようになると、富を築くものも現れる。 儲けそこなった者が「3K仕事」に取り残される。 「ひにん」は「人に非ず」で、犯罪者が元の身分から落とされたもので、 最初から、「まとも」な仕事がなかった。 「差別された」というのは、 「おくりびと」で、友達や妻にまで「辞めてくれ」といわれるような、「死=けがれ」仕事。 畜産加工会社や皮革製品会社の創業オーナーが「差別された」と言ってるわけではない。 (たとえ先祖の身分が「えた」は同じでも) 「日本ハムファイターズ」のファンが、 「食肉加工みたいな、えた産業の末裔球団」だと嘲笑されることはないだろうし、 嘲笑する奴がいたら、そっちがアホ扱いされる。 (昔、藤井寺球場で、近鉄ファンが南海ファンに向かって 「南海電車~ボロ電車~ 近鉄特急2階だて~♪」などと囃し立てたことがあったが) 『同和』とは、「そういうレベル」の問題なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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