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秋葉の街のオタクマスター

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2009年03月27日
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カテゴリ:感ガエル会
ハナスカさん主催(ですよね?)の感ガエル会の第一回。

お題は「海の上のピアニスト」

名作系統の映画です。

以下、ネタバレありです。

20世紀初頭を舞台に、一生を豪華客船の上で過ごした天才ピアニスト、ナインティーン・ハンドレッドの物語。

「魔法少女リリカルなのは」祭り開催中(笑)の、最近の我がブログとは、だいぶ毛色が違う作品です。

美しく幻想的なシーンに感動的なストーリーの、芸術映画。

と、言いたいところですが、この映画、大衆娯楽の要素もふんだんに詰め込まれているんですよ。

魅力的なキャラクター、謎が謎を呼ぶ展開、手に汗握るバトル。

そういうものが、たっぷりと。

まず、魅力的なキャラクター。

これは映画を観なくても、そのあらすじを読むだけで、見つかります。

一生を海の上で過ごしたピアニスト。

これだけで、観客の心を惹くに十分。

どうやって生まれ、育ち、生き、そして、なぜ一度も陸にあがらなかったのか?

物語を楽しむ素養のある方なら・・・つまり、一度でも映画を面白いと思った経験のある方なら、多かれ少なかれ興味を持つはずです。

次に謎が謎を呼ぶ展開。

マックスの、冒頭の独り言から古楽器屋でのシーンで、めいっぱい謎が詰め込んであります。

彼が言う親友とは誰なのか?

なぜ「神々の音楽」が聞こえなくなったのか?

古楽器屋にあったレコードの原盤は、なぜ数人しか聴いていないはずなのか?

それらの謎は、もったいぶるように少しづつ明かされていき、だからヒマになることなく、映画に入り込んでしまう。

最後にバトル。

ナインティーンハンドレッドと、ジャズの発明者ことジェリーとのピアノ対決!

最初、まったく勝負に乗り気じゃないナインティーンハンドレッド。

ああ、このまま負けてしまうのか?

もうだめだ!!

というところで、ナインティーンハンドレッドが本領発揮して、一発逆転。

どこぞのスポーツ漫画か?ってな具合のあざやかで劇的な勝利です。

この勝負の後、ナインティーンハンドレッドは「ジャズなんてくたばれ」てなことを言うのですが・・・

彼の演奏する音楽は、その場の即興で、だから、ジャズそのものに思えます。

ジャズって、即興性が特徴だか・・・いや、ジャズについては、私は量子力学の不確定性原理より理解が浅いので、断言はできませんが。

幻想的で神秘の香りさえする映画ですが、このように大衆娯楽映画の要素がめいっぱいです。

だからこそ、名作、芸術系にありがちな、途中で飽きそうになることがなく、この物語の美しさをぞんぶんに楽しめるのでしょう。

名作系の映画・・・というより名作ぶった映画に時にみられる、美しいけど観客おいてけぼりな退屈さとは無縁。

たぶん、製作スタッフは、名作をつくっていることに変な上流意識(おれのつくる芸術映画をよさが分からない観客はレベルが低い、とか)を持っていないのでしょう。

以上のように「海の上のピアニスト」は、私にとって、芸術性の高い大衆娯楽映画に見えました。

だから、あちこちの批評で評判の悪い、ラストの客船の爆破シーンが興ざめとは思いませんでしたね。

娯楽作だもの、派手なEND、いいじゃない。

感動が減ったりしないよ!と。

これは、家庭用のちっこい画面で見たからで、劇場だったら映像がチャチに見えてずっこけたかも?とも思いますが。

さて「都会」を拒絶し、最後まで船を降りなかったナインティーンハンドレッド。

もし彼が「田舎」を見ていたなら、彼は船を降りたでしょうか?

私は、やっぱり降りなかったんじゃないかと思います。

毎日変わる天気、農業をやるか牧畜か林業か、職業の数は多く、山に住むか河か海か。

都会の人がイメージするほど、のん気じゃないはず。

彼がとまどった「多すぎる選択肢」は「田舎」でも同じでしょうから。

でもねぇ、私がマックスだったら、ナインティーンハンドレッドをうまいこと騙してでも、船からひきずり出したでしょうね。

爆破される船に残る友人を、たとえ彼の望みとはいえ置いてきたら、後悔しそうです。

いや、そんな自分の思いより何より、「都会」がほんとーに彼にとって生きにくいのか?

人生を降りるのは、それを自分で確かめてからでも遅くないと思うんです。

彼が眠っている間に船の外へ引きずり出してでも、陸につれてくるでしょう。

もっとも、そんなことしたら、ちっとも感動的な物語にならないですが、ね。

現実ってのは、そうそう美しく感動的な展開にはならないもんです。

だからこそ、映画などで描かれる「美しく感動的」な物語に、惹かれるのでしょう。


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最終更新日  2009年03月28日 22時29分28秒
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