カテゴリ:小ネタなど諸々
「桜の樹の下には屍体《したい》が埋まっている!
これは信じていいことなんだよ。何故《なぜ》って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。」 梶井基次郎 『桜の樹の下には』 東京のサクラは先週末に見頃となりました。サクラの名所はどこも人出で大賑わいです。 気温も20度を超える日が続き、NHKの天気予報でも「春ちゃん」が一枚脱いで薄着になってます。夏の天気予報で水着になるのが今から楽しみです(その時は「夏ちゃん」じゃ?) 今年はどこに花見に行こうかと地図を見ていたら、毎年訪れている上野恩賜公園の先、国立博物館に向かって左に進んだところにある谷中墓地(谷中霊園)が目に止まりました。 約10万平方メートルの園内には約150本のサクラがあります。徳川慶喜や鳩山一郎・横山大観など有名人の墓が多くあります。 園内の中央園路の左右にある桜並木が満開でみごとでした。 上野公園内と違い、こちらは中央園路から一本外れるとほとんど人がいません。混雑から逃れてまったりサクラを見たい人にはお勧めの穴場です。 サクラとともにツツジ科のシャクナゲも見頃を迎えてます。 谷中近辺はネコが多いことでも有名です。私も「墓守のネコ」と仲良くなりました。園内にはけっこうな数の自由ネコたちがいるはずです。 ネコがいると「ネコBlog」になってしまうのがここの悪いクセです(でも反省はしない!)。 さらに墓地つながりでお花見をするため、自転車を巣鴨まで走らせます。 到着したのが駅から徒歩10分のところにある染井霊園。 面積は約6万8千平方メートル。都立霊園では最も規模が小さく広い道路も通ってないため、谷中墓地よりさらに静寂に包まれてます。 園内には約100本のサクラが植えられていて、ソメイヨシノの起源がこの場所(旧染井村)であるとも言われてます。 園内ではイヌの散歩をする人も多く、近所の人たちの憩いの場にもなってます。 霊園で満開のサクラを見ていたら、冒頭の『桜の樹の下には』が思い浮かびました。静まった墓所に咲くサクラは「人の生死」について考えさせられます。 花見といえば宴会で騒ぐイメージがありますが、こんな普段と違ったお花見というのもたまにはいいもんです。 ちなみに今回のタイトルは、実在する福山雅治さんの曲とは一切関係ありませんので念のため。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/04/08 11:24:25 PM
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