カテゴリ:アレルギーっ子の行事関連
少し早いですが、
2月3日の節分といえば、「鬼は外!福は内!」と豆まきをした幼少の頃の想い出が懐かしいです。この豆まきのあと、畳の上に転がった炒り大豆を拾って、歳の数だけ食べると縁起が良いというので、数えて食べていました。歳の数だけ、もしくは歳の数+1(数え歳)を食べると、「無病息災のいわれ」があるようです。 関西出身の私は、豆まきは「大豆」と思っていたのですが、ピーナッツの産地である千葉県やその周辺、もしくは東北や北海道など関東より北の地域では、落花生(ピーナッツ)を殻付で巻いているところが多いそうです。最近では、地区に関係なく、都市部などで落花生まきをするところが増えてきているようです。これは衛生上、殻をむけば、中身を食べることができるからだそうです。 ここで、困ったのは先日の日記で書いたナッツアレルギーの方です。先日も書いたように、ナッツは直接口にしなくても、殻の微粉が飛んでいるだけでも発症します。ナッツは抗原性が強いため、「湿疹が出たわ」という程度ではなく、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、ひどい場合は呼吸困難を招くアナフィラキシーと強い症状を起こす可能性が高いのです。例えば、数時間前に、ナッツバターを食べた男の子とキスにより、女の子がアナフィラキシーを起こした可能性が高いことも報告されており(参考)、そのくらい怖いアレルゲンです。 特に、国民的な代表行事であるため、保育園・幼稚園・小学校などで行うことも多く、さらには乳幼児のサークルや親子教室でもナッツまきが行われているようです。そのため、入園・入学中のお子さんをもつ方、サークルや親子教室に通っているお子さんをもつ方は、あらかじめ先生に節分行事の予定と豆が大豆なのか落花生なのかを尋ねてみることをおすすめします。 特に、親子教室などでは予告なしにやる場合もあるそうです。対策はその行事をお休みするか、別室待機ということになりますが、殻の微粉は掃除後も数日浮遊しているという例も多いので、特にナッツで過敏症もしくはアナフィラキシー体質のある方の場合は、数日教室内に入れないことになりかねないので、先生と相談の上、大豆に変更してもらうなどの必要性があると思います。 参考までに、この節分行事での落花生による発症例は、こちらです。また、上記の詳細はこちらにあるので、ぜひ一読下さい。食物アレルギーではあるけれども、ナッツアレルギーは関係ないからと思わないで下さい。先日も書いたように、感作性が高いものです。今まで検査項目になかった場合は、もしかしたら、アレルゲンである可能性も否定できません。また、今までに食べていたことがあるからといっても、体調が悪かったり、アレルゲン許容量を越した時に、一気にアナフィラキシーとして発症する危険性がないともいえません。 もちろん、自分には関係のないことかもしれませんが、こういう思いをしているお子さんや親御さんが身の回りにいるかもしれないということを、同じ食物アレルギーをもつ親が注意を喚起していかないと、園側・学校側およびアレルギーに関係のない他の方はなかなか理解をしてくれないと思います。 上記ではナッツのことを書きましたが、大豆なら大豆アレルギーの方、米を代用するなら米アレルギーの方は嫌だろうし、なかなか食物アレルギーのある各個人に対応するのは難しいことではありますが… やはり、園や学校・親子教室・サークルなどでは、お面作りや豆まきの絵を書く程度がもっとも理想的なのでしょうね。 おうちでは豆まきのかわりに、「恵方をむいて、アレルゲンが入っていない太巻きをかじって…」というのが良さそうです。ちなみに、太巻きはキュウリを青鬼、ニンジンや生姜を赤鬼に見立てて、「節分に鬼をやっつけてしまう」ということだそうです。恵方はその年の歳徳神(吉神)が鎮座する方向らしいです。今年(2005年)は西南西(庚:申酉の間)だそうです。 この他に、ナッツアレルギーが注意すべき場所 ☆ナッツ類は飛行機でもよく出るおつまみです。 最近はナッツフリーのフライト便も多くなっているようです。上記でも書いたように、微粉末の浮遊があると困るので、重度のナッツアレルギーがある方の予約便の場合は、その便だけではなく、その飛行機を使う前便からナッツフリーとして、掃除なども念入りにしているところもあるそうです。本当は専用機があった方が良いのかもしれませんね。現状はわかりませんが… ☆落花生売り場など公共の場所いろいろ 例を考え出したら、きりがありませんでした… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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