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うたたねの詩

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2020/01/12
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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
雨が滴り、微かな音があちこちから集まり始める。静かな夜が様子を変える。
この雨とともに歩みを進める者たちがいる。
「さぁ、行こう。余計な音はたてるなよ」
水を含んだ土が跳び、足元がドロドロになる。だが、それを気にする者はいない。
一行は闇夜に吸い込まれていく。



三人のところにはそれぞれにつながりのある人物が次々と顔を見に来ている。
それが終わると、それぞれが思い出を語る。
「やっぱり手柄でいえばお前が一番だな。俺も結果出していかねぇと」
トワールは息巻いたが、今後の状況は内政重視である。
クイントの見立てはもっともだが、トワールには引っかかっていることがある。
バフタールのフューリッドに対する態度はまさに「普通」だった。
さらに、一般兵や民に対しては気を遣っているという噂さえあった。
もしもそれが事実なら、心から取り込もうとしていたことになる。
その上で返還してきたとなれば、その先を見据える必要があるはず。
「改めて招き入れる、という算段か」
確かに現状での生活水準で見れば、バフタールより劣っているとみて間違いない。
そういう事態が起こりうるならば、対策を打っていかなければならないが、
今にも動き出そうとするトワールをクイントはなだめる。
「もうすでに上は動いてる」と指差した先にはさっきまでいたレイトたちの姿が消えている。
「やっぱりお前は体力勝負だな」とクイントは目の前にある皿に手を伸ばす。
「そう思ってんなら、配置転換願い出たほうがいいぞ?お前」
トワールは何をするかも考えている。それは、計画の阻止。
どこから逃げるかもわからないのに、どうやって阻止するのか?
だが、ただ単に民が逃亡するわけではなく、必ず先導を務める者がいる。
そいつを見つけ出せばいい。しかし、そう簡単なことではない。
むしろ、そのあとどうするべきかを考えないといけない、とクイントは言う。
「それは今、考えてんだろ?上が」今度はトワールが向こうを指差す。
トワールは真顔に戻ると、「俺が調べに行く。誰かが行く必要はあるだろ?」
「そこまでわかってるなら、任せる。ちょっと前なら、一緒に行ってたけど」
話が途切れて、ヨーディが「俺も行きたい」と言い出す。
「あれ?お前の身分て、今なんだっけ?」
「一般兵・・・じゃないか?戦いにも参加したし。でも、明日の配置転換で変わるかもな」





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Last updated  2020/01/12 12:00:18 AM
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