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うたたねの詩

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2020/01/19
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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
レイトたちは小部屋に移動して話し合っている。
「レイト様、ここはひとつ妻を娶っていただき、体制の安定を図りましょう」
「できうるならば、世継ぎを授かることができれば・・・」
いつの間にか話が脱線し始めている。
そんな話をしている場合じゃない、と言いかけたレイトを遮り、
「民を安心させることも上に立つ者の務めです」
「さすれば、その妻として、どなたがふさわしいか・・・」
「ならば、ウェントソン殿の孫娘が最適でしょう」
ざわつく一同を「待て!」とレイトは抑え、「それは無理だな」と冷静に告げる。
「お前たちには知らせていなかったが、向こうに一緒にいる。
 唯一の身内だし、言ったら聞かない頑固一族だからどうにもならねぇ」
それをバレないようにするため、身代わりが用意されている。
「何なら、その者に頼んでみようか?」とレイトは笑い、
「世継ぎについても、いざとなれば養子という手もある」
それから、「今の時代、世襲にこだわるのは時代遅れだと思わないか?」
さらには、「そもそも後継者を立てる必要があるか?こんな状況で・・・」
レイトの言葉によって小部屋が紛糾し始めたところで、扉が開く。
「休憩中でも盛り上がってますね」とゲイドモールが戻ってくる。
「いや、ただの雑談だ。続けようか」レイトは休憩時間の終わりを告げる。

「ご主人様、準備が整いました」そう声を掛けられてウェントソンは振り返る。
「わしのことはもういい。フューリッドに帰ってくれぬか」と小声で言う。
また、その話?と小声で返すのはミリィだ。「向こうに居たってひとりだし・・・」
ミリィはいつ戻れるかわからないウェントソンを心配して付いて来ている。
最悪の場合、もう会えないまま・・・ということが、ミリィを動かした。
一行に紛れ込み、途中で見つかったものの、
イグリスの手の者がいるため、ウェントソンは黙っているしかなかった。
「今ならまだイグリスに気付かれてはいない。帰ることができるのは今しかない」
とは言え、帰る手立てはない。それよりもミリィはこの状況を利用しようとしている。
「私は帰らない。ここにいるからこそできることがあるわけだし」
ミリィの狙いはフューリッドとイグリスの絶対的なつなぎ役になろうというものだ。
もちろんウェントソンは反対の意思を示す。「そなたの一生を捧げる必要はない!」
それでもミリィは考えを変えない。
ウェントソンに何かがあれば、代わりの者が必要になってくる。
「この異国の地で一人で生きていく、というのか・・・」
「その覚悟はあるってこと。一緒に帰るのが目標だからね」
「そうだな。一緒に帰ろう」ウェントソンは笑みを浮かべながら部屋を出ていった。





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Last updated  2020/01/19 12:00:14 AM
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