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うたたねの詩

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2020/02/09
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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
びるくはつぶやく。「ついに今夜、か」
それに対して、うまくでしょうか?と心配を耳にするも、
「不手際さえなければ必ず成功する。計画は万全だ」
これが成功すれば、次また次と繰り出していけるし、回数が増えれば手際もよくなる。
窓の外では薄暗い雲が広がり、夜になって雨が落ち始める。
雨が降ってきたことで成功確率は上がってくる。
この雨は現地にいる者たちにとって、心躍らせる状況となっている。
「全員揃ってるな。向こうに着くまで休みなしで行くぞ。
 はぐれたとしても置いていく。準備はいいか?」
頃合いを見計らったかのように雨脚が強くなる。こうして計画は成功を収める。
その報せが届くと、すかさず次の準備に取り掛かる。
「時間との勝負だ。気を引き締めて行け」

「じゃあ、お前は先行して調査しておいてくれ」
トワールは一足先にオポアにたどり着く。
(ここなら関係してる奴らも出入りしてるはず)
街を調べるため、町長のもとを訪ねる。
「この街が賑わっているのは、アロギラさんのおかげである」と聞き、その人に会いに行く。
街一番大きな施設に入り、身分を証明した上でアロギラに会いたいと伝える。
杖を突いた老人がゆっくりと出てきて、「わしに何か用か」と目を細くする。
目の奥の眼光は鋭かったが、トワールは臆せず聞いていく。
アロギラが街を発展させたことに驚嘆の意を伝えると、
わしの力などたいしたことではなく、皆の力のたまものだと笑う。
ひと通り話の流れを聞き終わってから、トワールは本題に探りを入れる。
「それにしてもよくバフタールの支配下の中、これだけ発展できましたね」
「それはあいつらにとっても必要なことだったからであろう」
「それはそうかもしれませんが、他のところではうまくいかなかったようで・・・」
「ほう。その違いは何かしらよくないことをしていると疑っているわけですな?」
トワールは気取られたことに動揺して言葉を失う。
「確かに税の上乗せを条件に取引もしたが、生活は厳しいままだった。
 それにしても、こんなにも早く元に戻れるとは思ってもみなかった」
アロギラは感謝の言葉を口にしたうえで、こう付け加える。
「他の町の者にとっては、恨まれることなのだろうな・・・」
トワールは思い切って聞いた。「そういった者たちを導く奴がいるのでは?」
「そんな奴がこの街にいるというのか?まあ、灯台下暗しという言葉もあるくらいだからな」
アロギラは笑い飛ばす。「いつぞやのことのように紛れ込んでいるというのか?」





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Last updated  2020/02/09 12:00:19 AM
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