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うたたねの詩

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2020/04/19
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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
ヨーディは先に出てきたバフタール王に、「お前が、あれか」と横目で見られる。
ずいぶんゆるくなったもんだ、と言いながらどこかへ消えていく。
時間を置いてからレイトが出てくる。思っていた以上に何事もなく終わったように感じる。
話し合いの内容を聞いたヨーディは、ただただ安心する。
それに対してレイトは、「話はこれからだ」と語気を強める。
「これからお前は俺と一緒に帰ったあと、ゼリクトアに行って交渉してこい」
突然何を言われたかわからないヨーディは、レイトを凝視している。
「これは時間との戦いになる。イグリスに干渉される前に交渉を結ぶ必要がある」
ヨーディは相変わらず口が半開きになっているが、レイトは話をつづけ、
「ま、覚える時間はまだある。心配すんな。正式な文書は書いておいた」
そして渡されたのはきれいに封された紙だ。さっきの会談のあと書き綴ってきたという。
それからゼリクトアへの地図も渡される。
「こういう話になるとは予想外だった。うれしい誤算ってやつか」
ヨーディは不安を抑えて、「俺が行くのか!?」と聞くが、
「一番早いのがお前だろ?国境越えたら、馬飛ばして行けばいい」
レイトはさらっと言い放つ。ヨーディはそう言われるとまた何も言えなくなる。
ここを出発するのは明日。明日からはゆっくり寝られそうにない。

翌朝、帰国の途につき、国境まで戻ってくる。
「レイト様!よくご無事で」
「誤解されるような言い回しはするな。ここまで送っていただき感謝いたします」
バフタールの護衛を見送り、一息つくと、馬の準備を指示する。
「お前は先に行ってくれ。頼んだぞ」とヨーディを送り出す。
それからレイトは新たな指示を出す。
「ここからはひとりで戻る。日常を見て回る機会はそうないからな」
そう言われると誰も何も言えず、レイトの姿は見えなくなる。

ヨーディは城の少し前で夜を迎えている。
「城には入るなよ。お前がいるべき場所とは違うんだからな!」
レイトに言われた通り、極力人目を避けている。
「エインテルとして行けば、話は早くなるはずだ。
 いずれはただの肩書きだっていうのがわかるだろうけど」





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Last updated  2020/04/19 12:00:05 AM
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