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2012.09.10
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カテゴリ:長男、Y

 

朝日&不登校新聞の「不登校・いじめと精神医療」

 

「朝日新聞&不登校新聞社がつくる

『不登校セミナー』~不登校生・高校中退のための学校相談会」

(9月23日・秋葉原UDX)

で登場する講師陣をWEB特集では紹介しています。

 

今回からはパネルディスカッション「不登校・いじめと精神医療」

に登場する精神科医・高岡健さんのインタビューを掲載。

セミナーの詳細はこちら

申込みは朝日新聞デジタル「e-post」へ

 

--高岡さんは、英米で発達障害が成立する過程に社会階層の問題があると指摘されてますね?


 カナーによる自閉症と、アスペルガーによる自閉的精神病質が初めて論文発表されたのは、1943年、1944年のことです。ここには、知的障害から「良い潜在的能力を持っている」人たちを分けようとする〈まなざし〉がありました。しかし、これらの考え方が精神医学のなかで広く受けいれられたのは70年代以降のことで、80年代になると、自閉症スペクトラムの概念が一気に拡大されて、さまざまな論争が起きました。


 その背景には、80年代イギリス、アメリカの新自由主義の流れがあります。「小さな政府」と「自己責任」をキーワードに社会が動かされていくなかで、白人のアッパーミドルクラスの親たちによって、高機能自閉症やアスペルガー症候群のわが子に居場所を確保しようという動きが起きました。


 ADHDの概念が広まったのは、やはり70~80年代のアメリカです。また、70年代からリタリンの使用が爆発的に増加しはじめました。このADHDについての流れと、自閉症スペクトラムの流れとのちがいは、対象がアッパーミドルクラスかワーキングクラスかのちがいと言えます。


 危機的な状況の学校で、ワーキングクラスの子どもたちが管理の対象として扱われることになったのがADHDだと言えます。しかし、双方とも、新自由主義と密接なつながりがある。いまで言うADHDの診断率は、85年当時、アメリカで2%、イギリスで0・05%で、40倍ほどの開きがありました。ところが90年代以降、この差が縮まっています。現在、アメリカでは7・5%、イギリスでは0・53%です。どちらも増えていて、差も縮まっている。
 これは、ほんとうに実数が増えているのか、それともラベリングされる数が増えているだけなのか、証明のしようがないのでわかりませんが、これだけ数字に差がある障害・病気は、いわゆる風土病以外にはないですから、社会変化的な理由があることだけは、たしかだと言えるでしょう。

--日本では、どうでしょう?


 日本では90年代後半から急速に、高機能自閉症やアスペルガー症候群が使用されはじめました。その背景にあるのは、一口に言えば少年事件です。神戸の酒鬼薔薇事件などがきっかけになっている。ADHDについても、90年代後半に、いわゆる学級崩壊が騒がれるようになってから、ひんぱんに使われるようになりました。
 ただ、日本の場合、発達障害と階層問題は、ダイレクトには結びついてこなかった。イギリスの階級社会や貧富の差の激しいアメリカと比べ、日本は一億総中流を築いてきたわけで、これは先進的だったんだと思います。ところが、10~20年遅れで新自由主義を導入し、しかも世界同時不況だけはいっせいに来た。この格差が階級にまで分化していくのか、今後はまだ未知数でしょうね。

新しい思想が 立ち上がる時代

--今後はどうなっていくと思われますか?


 まず、大きな見取り図として、戦後の時代区分を考えると、「高度成長期」「バブル期」「新自由主義期」の3つに分けられると思います。いまは第4の時期で、新自由主義が事実上敗北したが、新しい思想は立ち上がっていない、という段階です。こういう時期には、過去のそれぞれの時期の考え方が、そろいぶみするようなかたちで残る。当面は、そういう状況が続くだろうと思います。それぞれを発達障害に即して考えてみると、次のように整理できると思います。

・高度成長期モデル


 高度成長期は、同じ作業をくりかえしてやっていくことが必要とされた時代ですね。もちろん、いまでもそういう職場はあります。発達障害者(とくに自閉症スペクトラム)の場合、同じ作業のくりかえしに強いですから、一長一短はあるにせよ、こういう職種が、きちんとした生活保障とセットになっていれば、本人の人生に役立つこともありえます。しかし、たんなる福祉部門であれば、不採算部門として、まっさきに切り捨てられてしまうでしょう。

・バブル期モデル
 バブル期は、表面上は人々が幸せを感じられた時期ですね。土地や株など投機的なものによって幸せが買えるはずだという考えです。しかし、もうひとつの側面がある。それは、消費によって社会参加するということが、はじめて可能になったということです。それまでは生産のみが社会参加だったわけですから、これは時代の進歩と言えます。生産以外に、生きている価値が客観的に認められた。しかし、投機でしか価値がないとなると、生き方としては限定されてしまう。発達障害者の場合でも、価値があるのは数学上の計算ができる人のみになってしまう。実際、そういう人もたしかにいるでしょうが、ごく少数でしょう。

・新自由主義モデル
 新自由主義期はどうかと言えば、ちょっといいところが見出せない。自己責任で、すべて自分で切り抜けろという時代、生きるのに困難な時代。発達障害者も、それ以前なら生きていけたのに、駆け引きを自分で行なうことが要求されるから非常に厳しい。マイナス面ばかりですが、前の時代に戻すことも不可能です。ですから、この時代が敗北したあと、どういう社会が立ち上がっていくのか、また、立ち上げていくのかが重要なわけです。

--学校の場合はどうでしょう?
 過去の思想がそろいぶみで残っているのは同じですが、残り方の割合がちがいます。学校では、なんといっても、高度成長期の幻想が大きい。集団主義で、子どもを大量生産にふさわしい大人にしていく。社会状況は大量生産型ではなくなっているのに、学校では、これを延々とやっている。親も、この考え方にとらわれていますね。つまり、無効になった遺産にしがみついている。(つづく)※2009年4月1日-15日 Fonte263-264号掲載

 

 

 9月23日(日)、秋葉原UDXにて「朝日新聞&不登校新聞社がつくる『不登校セミナー』

~不登校生・高校中退のための学校相談会」を朝日新聞社と不登校新聞社が共同で開催いたします。

イベントには、いじめ、不登校、進学、就労、精神医療など多彩なテーマのセミナーが組まれます。

講師は、精神科医・高岡健さん、「ひきこもりは雇います」と言うIT企業社長の渡邉幸義さん

、朝日新聞連載「いじめられている君へ」の担当記者、本紙理事の奥地圭子などが登場。

お申し込みやくわしい日程はe-post(http://adv.asahi.com/modules/e_post/

を参照に。9月のWEB特集では、講師陣へのインタビュー記事を掲載します。

 

 

朝日新聞&不登校新聞社がつくる『不登校セミナー』

 

 

精神医学から症状、生い立ちと見ていくと、

いじめの体系がなんとなく見えてくるような気がします。

 

続編も出るようなので、チェックしていこうと思います。

 

 

昨日は、裕大、午後から母校で練習に合流。

 

若い集団に元気を貰い、

今週もお仕事、始まります。手書きハート

 

 

 

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Last updated  2012.09.10 21:10:35
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