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アラビア書道とその周辺

アラビア書道とその周辺

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2007.06.10
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カテゴリ:催し物
「もじもじカフェ」にゲストスピーカーとして呼ばれ、アラビア書道の講演と実技を行ってきました。場所は、JR阿佐ヶ谷駅近くの「バルト」というベルギービールを置いている洋風居酒屋でした。天候が余り良くないにも係わらず、ほぼ30名が集まり、場内はぎっしり満員になりました。

催しは15:00から始まり、20分ぐらいアラビア書道とJACAについての話をした後、書道の実演を行いました。

アラビア書道の実演では、ぐるっと周りを取り囲まれたなか、「もじもじカフェ」をナスヒー書体でゆっくりと書いて行くと、一文字一文字に視線が集まり、久々に緊張しました。初めて見る方にとってアラビア書道を書くスピードの遅さがかなり意外だったようです。

書道のパフォーマンスの後、質問コーナーになりました。米国の大学で講義をしているように(実際はしたことはないですが(^^;))、矢継ぎ早にいろいろな質問がありました。質問の中にはかなり文字やフォントについての専門的なものも混じっており、回答に窮するものもいくつかありました。

質問は結局2時間ぐらい続き、答えているうちに18:00ごろから食事になり、残った方々と歓談ということになりました。自家菜園で採った野菜などを中心としたヘルシーでなかなか美味しい料理を頂きながら、引き続き、質問に答えたり、こちらから色々聞いたりとお話は10時頃まで続きました。

今回はなるべくいつもと違う層の人が集まるようにと思い、敢えてお稽古では今回の催しについてはお話をしていませんでしたので、HPで見つけて来たというアラブイスラーム学院のお二人以外の参加者は、アラビア書道に就いて見たり聴いたりするのは初めてという方が中心になっていました。参加者のなかには、ラテンカリグラフィーをされている方も何名かおられ、アラビア書道との違いや共通点なども話題になりました。

30人の参加者のなかで、アラビア書道という名前を知っていた方は7割くらいいたようですが、結構皆さん事前にHPなどで予習の上、こられていました。

拓殖大学名誉教授の飯森嘉助氏も参加されていました。飯森さんは、以前本田先生に書いてもらったという作品をわざわざ持って来られて、皆さんに披露されたり、東京芸術大学の故吉田左源二先生の書かれたアラビア書道という分厚い限定本やマグレブ書体で書かれたコーランなど貴重な資料も見せて頂きました。話のなかで面白かったのは、ラテン文字で書かれたコーランがあり、これを今探しているということでした。

今回白水社の方にも声を掛けておいたところ、本田先生の直接の担当者はお休みのため、代わりの方が来られていました。本田先生の書かれた「アラビア文字を書いてみよう、読んでみよう」は持ってこられた分20冊以上が売れ、更に高額な「アラビア書道の宇宙」も1冊売れるという盛況でほくほくして帰られたと思います(多分)。

事務局の方もいろいろ気を配って頂き、質問のアンケート用紙を事前に配っておられ、そのなかからも、いくつかの質問が出されました。また、主宰者直々中東で購入されたアラビア書道の本も数種類展示されたり、BGMにアラブの音楽を流すなどいろいろ細かな配慮をして頂きました。

何人かの方からは是非アラビア書道をやってみたいという声があり、またアラビア書道の生徒さんが増えるかも知れません((^o^))。

この催しは、昨年開催された「本田孝一とその弟子たちの作品展」に来場された、このカフェの主宰者の方がアラビア書道に興味をもたれていたため、是非お話をして欲しいということで今日の運びとなったものです。

このもじもじカフェは文字を中心とした催しで、既に過去に6回開催されています。文字に関する専門家を呼び、お話をしてもらった後、参加者と交流することが中心となっています。

会場もなんとなく長居したくなるような洋風居酒屋で、参加者との距離も近く、ライブ感のある催しになりました。大変充実した時間を過ごすことができました。(もじもじカフェのHPは、http://www.moji.gr.jp/cafe/)

もじもじカフェ(ナスヒー書体)





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最終更新日  2007.06.12 01:28:55
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