怒髪天
休みの日。午前中、パールジュエリーコンテスト用のモノを製作していた時の事。スパチュラ片手に熱心に銀粘土いぢりをしていると、「ボリボリ」と向こう側から餌を齧る音が聞こえてきた。『をっ、ぱせり朝飯かな』と思い、目線をチョット上にやる。「?、あれっ!ぱせりの尻尾が間近に見える。なんで?」ぱせりの姿を確認し、餌入れのところを見ると・・・白い猫が餌を齧っている。思わず「あんた、誰?」と呟くと、そいつは首の後ろをポリポリして去っていく。『!!』泥棒猫。「でてけー」と喚き散らし、ぱせりに近寄ると・・・「ふぎゃぁぁぁっぁああああ」わしの右手から鮮血が散る。「なんで他の猫がここにやって来て、あたいの御飯食べていくわけ?」とぱせりの声が聞こえてきた。他所猫の侵入に気づかなかったわしは、ぱせりに平謝り。齧られた餌を処分して、器をきれいに洗う。そして新しく餌を入れなおし、ご機嫌をうかがった。「にゃっ」どうやら落ち着いた模様。今回はホント迂闊でした。ぱせり様、以後気をつけますんで。