グレーの泥染にピンク刺繍の新シリーズ
今のところ素材の状態で形にならないので公表したくはなかったのだけど、2012の新しいシリーズとしてグレーや単色に草木染した生地を使用して、新しい色の組み合わせの刺繍を展開させている。刺繍の色の組み合わせが決定したとしても、染めた生地の色のトーンによっては全く別ものになるの上に、刺繍の模様はその時々で果てしない。だから色合い&模様が良いとなると、一期一会、二度とは繰り返すことはできない。バッグのデザインどころではなく、その部分でとにかく希少価値が高い。「グレーにピンクと白の刺繍」は昨年試作した結果とても人気があったので、同じようなパターンで色々試していた。グレーのトーンでも、ピンクの濃さでも、全体の表情ががらりと変わる。単色ピンク系やグレーは私が染めているのだけど、思ったように自由にコントロールできない。グレーに染まること自体がなかなか難しく、またムラになったり、汚い色になったり、難しい。この色の組み合わせに関する私の新たな挑戦は、シピボ族の工芸を変えてしまう勢いはなく、細々とこっそりやってます。もうしばらくはマネされないことを祈りつつ・・・・写真の通り、数枚づつしかないので、どう使おうかとアレコレ考えてると、深く悩み過ぎて、なかなか作業が進みません。2月中には形にしたものをご紹介したいところです。生地は刺繍を刺しやすいように、幾何学模様を描く泥染用の布よりもずっとやわらかい薄い布を使用しています。