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カテゴリ:新聞記事
新年度を迎えました。この3カ月はそれなりに更新したと
思っています。今後もより頻度をあげていくつもりですが、 明日より10日間ほどヨーロッパに旅行に参ります。当分は 更新が途絶えますが、ご容赦下さい。 東芝が松下にブラウン管合弁の持ち株を譲渡という報道。 東芝は西田社長就任以来、半導体に積極投資し、重電でも フランス大手企業を買収するなど、攻めの経営する一方、 キヤノンとのSED合弁からの撤退に続き、ブラウン管でも 松下との合弁から撤退することを決めた格好。同社は一時 テレビのビジネスに意欲を見せていましたが、相次ぐ撤退 で、経営の軸足からは外れてきています。これは今回株式 を譲受する松下とは好対照。松下は中計でもプラズマ中心 に攻めの姿勢を見せています。松下と東芝の大きな違いは 財務体質。松下が好財務を武器に価格攻勢で競合を駆逐し 薄型テレビ市場で一定の地位を築いたのに対し、東芝は 出遅れた格好。半導体もビスタ不振で市況が悪化しつつ あり、重電も共同出資するハズの丸紅がダイエー出資拡大 で手を引き住商を探し出すまでに思わぬ時間を要した事が 今回の決断に至ったのではないかと考えます。SEDは特許 問題が出てきたため、リターンを捨てる代わりにリスクも 減らしたのだと理解しています。 このままいくと液晶も持ち株を松下に譲渡しかねない状況 ですが、これは日立を加えた3社連合だけに交渉には時間 がかかるとみています。もともと日立はIPS技術に自信を 持っているだけに、かなり難航しそうですが。もっとも、 その日立もIBMから買収したHDD事業で大幅赤字を計上。 日本サーボを日本電産に売却し電産の永守会長を驚かせた こともあり、可能性はあるかと考えます。そうなると次は プラズマ。富士通の持ち株を買った同子会社も苦戦続きで 松下とは一部業務提携を行っている関係もあり、売却候補 になるのではないかと考えます。 こうなるとプラズマで一番苦しいのはパイオニア。現在、 大幅な在庫調整を強いられている模様です。筆者の観測の ため鵜呑みにしないで頂きたいのですが、この1~3月の プラズマの稼働率は1割程度と推計しています。部材供給 している企業の業況からの推計ゆえ、的外れかもしれず ご注意下さい。NECから事業買収後すぐOEM供給先のソニー が手を引いたため苦戦続きですが、今も高画質高価格路線 が機能していない状態とみています。 まとめると メリハリある東芝 薄型テレビで攻める松下にバトンタッチ 日立の動向が見もの パイオニアは打つ手なし といったところでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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