・まるで野党の代表質問じゃねえか
社説:所信表明演説 野党の代表質問のようだった毎日新聞 2008年9月30日 0時11分 まるで野党の代表質問のようだった。29日の麻生太郎首相の所信表明演説は民主党への批判や質問に重きが置かれたものだった。 近づく総選挙。首相の危機感の表れではあろう。だが、本来、所信表明演説は自分の政権が何をしたいのか、広く国民に明らかにするためのものだ。いくら選挙管理内閣であるとはいえ、野党批判の前にきちんと語るべきことがあったはずだ。政権党としてのプライドも捨ててしまったのかと疑うほどだ。 首相は法案審議が進まないのは民主党が政局優先の姿勢だからだと非難した。その一面があるのは否定しない。しかし、今の衆参のねじれは年金問題などにより、自民・公明政権が国民の信頼を失い、昨夏の参院選で自民党が惨敗したことに起因する。それを忘れてもらっては困る。 首相はまた、補正予算案の成立が「焦眉の急」だと力説し、民主党が対案を出すのも結構だとしたうえで、「ただし、財源を明示していただきます」と皮肉っぽく演説した。 民主党の政策に財源の裏付けが乏しいのは確かだ。だが、例えば首相は今年度内に定額減税を実施すると約束したが、その規模や財源は今も定かでない。(以下略) ◇どこかが書くだろうとは思いましたが、さすが毎日新聞、ズバッと斬りましたねー。(笑) 異例と言うより不思議な演説でしたもんねぇ。 今朝どこかのTVで麻生さんのこの演説を分析していました。福田さんの時は8回だった「わたくし」という単語を25回も使ったそうです。過去最多らしい。それに加えて、「ワンフレーズ」の小泉さんでも12音節だったワンセンテンスが6音節だったそうです。 つまり短い言い切り口調で「麻生」を強調したんです。だからオレオレ内閣なんですね。今やってる自民党のテレビCMもまさにソレ。自民党は本気で麻生さんの「顔」で戦おうとしてるんですね。 この自信満々の代表質問みたいな所信表明演説は、野党になったときのための「予行演習」だったのだろうか。手強い野党党首になりますね、きっと。 ←最初に国民にお詫びしたのはエラい、けど、あの所信表明はやっぱり変だと思う方は