男女7歳にして共に学ばん
いわゆる祝日ではないが"Election Day"のため学校が休みである。子供が休校であっても病欠でもない限り、親はなかなか職場を休めないものだ。日本であればもしかしたら”お留守番”もありかもしれない。が、ここは子供の保護に厳しい国。そんな事情で、お友達のUくんを一日預かることになった。彼は、うちの娘よりも半年あとに生まれた同級生である。早朝、アメリカ人のパパに連れられてやって来た。いつもなら寝起きの機嫌がわるい娘だが、鼻歌まじりにスキップまでしている。「ねえ、朝ごはんたべたの?」と聞くともう6時に食べていると言う。とりあえず、娘の朝食が終わるのを待ってもらうことにした。「まず遊びはじめる前に、日本語の勉強をしようねえ~。」と言うと、2人揃ってのブーイング。でもすぐに仲良く、テーブルの端に向かい合って座りはじめた。小さなうちからある学習指導を受けている彼はさんすうがとても得意。彼の年齢の2学年先を楽々とこなしている。方や年相応にやってきたわが娘は、くりあがり、くりさがりもヤットカット。しばらく後、ちょっと前にやった単元の”くじらぐも”を交互に読んでもらうと、娘は声の調子を変えながらイキイキと読んでいる、丁度お話の雲の上に乗ったような気持ちになって。方やUくんの方はというと、一字一句正確に読んでいるが”しんこきゅう”のところで「何だかわからない」という顔だった。「じゃあ、皆で一緒に”しんこきゅう”をしようか?」ソレソレという感じで”ラジオ体操”になってしまった。これも娘の得意科目?だ。「日本補習授業校」の生徒としての証しがこれなのである。それにしても、ほんの2、3年前までは2人とも片言の日本語(あるいは英語)でたわいなく遊んでいた。もっと前は足りなくなった”オムツ”の貸し借りまでしていたというのに・・・母をやっていて良かったとしみじみ思う。お天気が良いのでお外で遊ぼう!ということになり、近所の公園に出かけた。こんな陽気なのに他には誰もいなくて、私たちの貸しきり状態であった。2人勢いよく走り、ジャングルジムを登り、うんていを何度も往復する。今どきこんな手にマメをつくる位うんていに夢中になる子って!?そのうちさっき読んでいた”くじらぐも”の世界に入って「まって、まって」とか「いっしょに遊ぼうよお」なんてやりはじめている。日本からはるかに遠いこの街で、優秀★健康★心優しい子供(注)たちがスクスクと育っている。注:「ゆみこままりんの子育てサポートルーム」より引用