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2013年10月27日
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「毒と命〜カネミ油症〜母と子の記録 NHK ETV」を観た。


カネミ油症も差別と偏見によって、
認定を受けることをはばかる人がたくさんいたんだ。

カネミ油症は子や孫にも影響が出ることがある。
口唇口蓋裂、肺炎、気管支炎、骨の変形、皮膚の面疱
それによる差別、偏見。

しかし、生まれた時に黒い色でなかった場合、
口蓋裂があっても
PCBの血中濃度が規定に達していなければ認定されない。
黒い赤ちゃんが続々誕生して
医師は驚愕した。


生まれた黒い赤ちゃんの継続調査をすることになったのだが、
差別を恐れた家族はそれを拒んだ。
そこで、認定へのデータが途切れてしまった。
油症の症状への差別撤廃や補償がきちんとなされることなくして、
ただ科学としてデータだけを集めることはできないでしょうと。

原爆も水俣も同じ。

最近になって、へその緒の分析の結果、
カネミ油症の母と子をつないだへその緒から
ダイオキシンがみつかった。
胎児性油症の存在の証拠。
胎児の時は、体が出来上がりつつあるときなので、
被害は大人とは違う形で、より大きく出る可能性が高い。

これは、他の化学物質の影響にも共通する。

後に台湾でも油症被害が起きた。
日本の報告を参考にして、
台湾油症の患者の子供は申請すれば全員認定されるようになった。

子から孫へと繋がれる命のバトン
同時に体の中の猛毒化学物質ダイオキシンも繋がれていくのでしょうか。
と、お母さんはいう。

でも、お母さんの強さもまた、子へとつながっています。
カネミ油を買ってきた自分の親を責めて泣かせて後悔して、
病苦で死のうと思った土壇場にその親の顔が浮かび、
死んだらどんなに親が苦しむかと思って、
死んだつもりで生き直したお母さん。

その強さと真摯な姿勢が
娘さんにしっかり受け継がれています。

家族の食卓に忍び込んだ猛毒。その毒によって、親と子は深く傷ついた。

放射能も水俣も同じだと思った。
国は同じ過ちを繰り返さずに、きちんと早期に謝罪と補償と治療を。








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最終更新日  2013年10月27日 00時51分05秒
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