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伊豆沼風景

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2007年02月15日
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オナガガモの渡りルートを解明するために,東大と米国の共同研究が始まり,13日に衛星発信器付のオナガガモ27羽(オス16羽,メス11羽)が伊豆沼で放鳥されました.これからの追跡がとても楽しみです.
 伊豆沼では無双網という方法でオナガガモを捕獲しました.まず,給餌でオナガガモを寄せておきます.頃合いを見計らってひもを引くと,網を結びつけてある支柱がてこの原理で反対側に倒れ,カモの上に網が被さるというものです.無双網自体の構造はきわめて単純です.ただ,バランスが重要なため,網の位置,支柱の位置の吟味が必要な上,引き方にもコツが必要です.
 捕獲が無事に成功し,調査が終わった後にアメリカ人がスウェーデン製の網を用いて捕獲のデモンストレーションをしてくれました.原理としてはゴムの力で網を飛ばして鳥に被せるというものですが,こちらは網の構造自体がかなり複雑で,設置に時間がかかっていました.一方で,スイッチを入れればゴムが飛ぶだけなので,設置してしまえば誰でも使えます.
 日本製は構造単純・経験必要,外国製は構造複雑・経験不要,というところでしょうか.両者の発想の違いが見えた,興味深い出来事でした.





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最終更新日  2007年02月15日 18時41分44秒
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