第1回安寿姫塚キャンドルイルミネ-ション


* 第1回 安寿姫塚夜祭キャンドルイルミネ-ション *


安寿姫塚では、毎年、安寿姫の命日、7月14日(前後の土曜日)には、安寿姫の冥福を祈り、先人達に教わり伝えてこられた「安寿姫塚夜祭(慰霊祭)」を行っています。

平成13年の夜祭には、池の辺に、100個をこえる提灯とフロ-トキャンドル(水に浮くロ-ソク)1000本を準備し、安寿姫の身代わり地蔵菩薩像で名高い、丹後由良にあります、如意寺より提灯に灯りを灯し、運んできていただき、キャンドルに点火をしていただくセレモニ-を行いました。
安寿姫塚をモチ-フにして地元歌人会の詠われた和歌を、地元詩吟クラブの方に披露していただいた献吟。中世の楽器を奏でる「アンサンブル まほろば2」の皆さんによる安寿コンサ-ト。安寿姫塚の土を少しいただき焼き上げ形にされた、ビアカップや安寿鈴の販売。安寿姫塚四季折々の絵はがき販売。
地元の老いも若きも一つになって準備にかかり行いました。たくさんの方に、お越しいただき”夏の夜の夕涼み”安寿姫の伝説に触れていただくことが出来たこと、とても嬉しく思っております。

キャンドルで彩られた自然ステ-ジの中で繰り広げられるセレモニ-の様子をご覧下さい。

宵祭りには、早くからたくさんの方にお越しいただくことが出来ました。

お参りをする人々


そのかみの 哀しき伝へ 千歳経し 安寿姫塚 供花絶ゆるなく 


セレモニ-ステ-ジ前

* 慰霊祭 *

地元、梅花講の皆さん・青年団・村の役員・老人会・婦人会・子供会・・の、老いも若きもひとつになって、準備をし、お参りをしています。

安寿は、山椒太夫の追っ手から逃れ、京へ上ろうとする途中、中山と下東の境の辺りの「かつえ坂」で、疲労と空腹に堪えきれず最期を遂げ、下東の村人の手によって、今の安寿姫塚に手厚く葬られたとされています。

毎年7月14日は、安寿の姫さんの祭りとされ、若者が主催して、営まれる宵祭りは、若き命を愛しんで、昔々の先人達より今に伝えられ守られてきています。(月日の流れにより、今は、7月14日前後の土曜日を宵祭りとし、お参りしています。)

この祠の中には、室町時代の作とも言われる「宝篋印塔」が祀られています。安寿の姫さんの難儀を思い、食べ物や、塩がお供えされます。

先人達は、俵型に握られた「おこわ」を高く積み上げお供えしておられたようです。
”夏の夜の夕涼み”
  
安寿姫塚の丘の土を少しいただき、地元 ”佐織窯”の先生に、土鈴(安寿鈴)とビアカップを焼いていただきました。

早速、模擬店前では、ビアカップにそそがれたきめ細やかな泡立ちの生ビ-ルで、喉を潤しながら、中世のバロック音楽の響きと安寿姫塚キャンドルイルミネ-ションの幻想的な夏の夜を楽しんでいただくことが出来ました。

安寿鈴


1000本のフロ-トキャンドル(水に浮くロ-ソク)に点火の手伝いをする地元の子ども会の皆さん、先人達に教わった安寿姫塚夜祭りを、次の世代の子供達の力を借りて皆で頑張りました。遠い昔から続いている「安寿姫塚夜祭り(慰霊祭)」が親から子へ、子から孫へと伝承されていく事を願っています。

点火の手伝いをする子供達


安寿坂を登ると、朱色に塗られた太鼓橋が目に入り、池の中には、 大きな鯉がスイスイと泳いでいます。池に写し出された、 提灯の灯りやフロ-トキャンドルの灯りがゆらめき、幻想的な宵祭りが繰り広げられました

ステ-ジには、地元和紙作家作品の和紙の灯りとフロ-トキャンドルに灯りを灯し彩りました。

宮津市丹後由良にあります、如意寺の身代り地蔵菩薩は、快慶の作で知られていますが、
地元の皆さんのご協力をいただき、如意寺より大きな提灯に灯りをともし運んできていただき、安寿姫塚で準備をしていたフロ-トキャンドルに点火するセレモニ-を行いました。

実行委員長挨拶


如意寺(身代わり地蔵)の灯り


身代り地蔵菩薩から届いた灯りで、フロ-トキャンドル 1000本に点火するセレモニ-を、行いました。

点火式


* 夏の夜の夕涼み *


たいへんたくさんの方達にお参りいただき、安寿姫の伝説にふれていただきました。

キャンドルイルミネ-ションを楽しむ人々


**安寿姫ゆかりの地**


* 献吟 *

安寿姫塚を生涯愛し続けられた地元歌人会の作品に、詩吟「舞鶴岳風会加佐支部」の先生に、曲をつけていただき、地元の岳風会の皆さんに披露していただきました。

歌人のご紹介

村上志かの様
生涯、安寿姫塚を愛しつづけられ平成4年享年90歳で逝去
家庭裁判所調停委員・保護司として、
又、舞鶴歌人会員として
多年に亘りご活躍

  
山峡の 湖面に映る 白壁に 安寿姫塚 深く鎮もる

全山を こぶしの花の 彩れば 安寿の化身と 里人はいふ

そのかみの 哀しき伝へ 千歳経し 安寿姫塚 供花絶ゆるなく 

献吟(舞鶴岳風会加佐支部)


中世のバロック音楽を聞かせていただきました「アンサンブル まほろば2」のみなさん

安寿姫を偲び「安寿コンサ-ト」を行いました。  フル-トの響きがここちよくながれます

安寿コンサ-ト


平成13年7月14日の安寿姫の命日には、安寿姫塚池の辺に、100個以上の提灯と、フロ-トキャンドル(水に浮かぶロ-ソク)1000本に火をともし彩り、安寿姫塚夜祭りキャンドルイルミネ-ションを企画準備をしました。老いも若きも力を合わせ村中の人々で準備をし、たいへんたくさんの方にお参りいただくことが出来ました。 初めての企画を記念し、11月には「ソメイヨシノ」桜の木を記念植樹しました。早春、里人に、春を告げる「においこぶしの花」と共に、美しく咲く「ソメイヨシノ」の桜の花が、安寿姫塚にお参りいただいた皆様をお迎えしてくれる事と思います。


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