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カテゴリ:本。
話の構成的には「セカチュー」に似ていると思う。 でも私はこっちの方が好き。 愛していた彼女に死なれた男の人の話。 苦々しい過去とかがくるくると回って、彼女と出会ってから失うまでが回想されていくんだけど、 その過程がとても苦くて愛しいと思う。 淡い世界のゆらゆらと揺れるような話の流れが好き。 どろりとしたところもあるんだけれど、そこがさらりとしているように感じるのは作者さんの文章の流れによるものなんでしょうか。 パイロットフィッシュ(この本の前作)でも思ったけど、この作者さんの熱帯魚に関する表現の仕方がとても好きで、薄暗い中の水槽の光をただただぼうっと眺めていたくなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.14 23:12:43
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