「不思議の国アリス」から
こんばんは。
日曜の夜、いかがお過ごしでしょうか。
私は衣替えをしつつ、色々とお片付けなるものをしていました。
すると
むかーし、むかーしの
雑誌「ペーパームーン」がまた一冊、出てきました。ラッキー!!
以前もブログでしゃべりましたが
これ、知る人ぞ知る・・・という代物。
手元に3冊程度残っていたのですが、これで1冊増えました
で
ちょっと違うおしゃべりをしようかなと・・・。
これがどういう雑誌かというと・・・説明しづらいのですが
新書館発行の寺山修司氏が大きく関わっていた雑誌でした。
コアな読者は小学生から高校生までの少女たちだったと思います。
内容はどちらかというとマイナー路線で
しかし、
意外に文学的で知的、ちょっとダークでもあり、
ヨーロッパの文学や文化、洋楽の香りがプンプンする・・・
そんな感じでした。
寺山氏の影響で詩作やアングラ劇のお話も。
で、本日出てきたこの雑誌の一部に
「日曜小辞典」という特集がありました。
前置きはこうです。
「これは、不眠症の猫が作った小辞典です。
昨日の夜、日曜日ばかりのカレンダーをみつけました。」
いかにも、少女っぽいでしょ?
少しご紹介すると・・・
ア
アクビ(欠伸)
退屈な日曜日のためのゲームのひとつ。
使用するもの、自分の体。
正座して、とても真面目な顔で礼儀正しく欠伸ができるようになったら
あなたはもう立派な日曜日の専門家である。
「正しいアクビの仕方について」という論文を書くことをおすすめする。
イ
イキガイ(生甲斐)
生きている貝のこと。馬鹿貝、忘れ貝、やっかいなどの総称である。
この貝が死ぬとホラ貝として使用される。
人によっては、この貝を体内に飼っている者もいて
「あなたの生甲斐はなんですか?」と聞かれると「ロック・ミュージシャン」
などと答える。
実に多様な姿に変化する正体不明の人体寄生虫である。
ウ
ウシロスガタ(後姿)
日曜日の美学である。
1日を一緒に過ごしたさよならの後、来週の日曜日に
また会いたいという気を起こさせることができるよう、
女の子は自分の後姿に気を配らなければならない。
エ
エイガカン(映画館)
日曜日を無駄に過ごさせるため、悪魔が発明した建物。
恋人と二人で行くことはやめた方がいい。
中は真っ暗で恋人の顔は見えないし、話をすると怒られるし
ロクなことはない。おまけにメロドラマを観た後などは
ヒロインの女優と比較されたりする。
オ
オンガクカイ(音楽会)
前記同様の理由で、日曜日には避けた方が無難。
映画館ほど暗くないので、恋人の顔を見ることはできるが
人によっては睡眠薬と同じ効果が訪れるので注意すること。
こんな感じで最後のワまで、記述が続いています。
当時、友人たちは
「なかよし」や「マーガレット」という少女漫画を愛読していたので
共感できる友人はいませんでしたが
こういう世界が楽しいお年頃でした。
ある意味、
健全な少女マンガを楽しんでいる子たちよりも
夢見がちだったのかもしれませんね。
今は古さを感じますが、これがなかなか捨てられません。
古書の価値としてみても、
まだゴミではないようです。^^
ということで、
まだお買いものマラソンを覗いてもいませんので
今からちょっと見てまいりますね~ ^^
おしゃべりにお付き合いいただき、ありがとうございます。
今週もまたよろしくお願いします。
おやすみなさい