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裏庭のおしゃべり

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2019.03.14
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カテゴリ:映画・俳優



今週はなんだか冬に逆戻りのような気温が続いてますね。

花粉の飛散量も多いので
体調がスッキリしないと感じる方も多そうです。

外はまだ寒いし、桜の開花もまだまだだし。。


ということで
なんとなく映画館が心地よいこの頃です。



アカデミー賞作品賞、脚本賞、助演男優賞獲得の

「グリーン・ブック」、

評判がいいですね。


私も先週、観てまいりました。




作品情報はこちらで



HP

ビデオ



Story


1962年、アメリカ、ニューヨーク


ナイトクラブの用心棒として働く
イタリア系移民のトニー・バレロンガは2人の子を持つ愛妻家。


店が改修工事で一時閉店する間
運転手の職を得るため面接を受けることとなり


やってきたのは
カーネギーホールの上階に住んでいるという

ドクターこと
天才ピアニストのドン・シャーリーの部屋。



彼は玉座に座り
トニーに職務内容と条件を提示するが







トニーはシャーリーの条件を固辞。



しかし

シャーリーがツアーを成功させるためには

どうしても
トニーのような屈強な男が必要だった。

後日、シャリーはトニーの妻、ドロリスへ電話をかけ説得

結局、トニーは
好条件で運転手(兼用心棒兼マネジャー)として
アメリカ南部ツアーへ同行することとなる。



ニューヨークに戻るのはクリスマス・イヴの予定。




当時、ツアーに携帯必須だったのが
「グリーン・ブック」



それは
人種差別が合法化されていた時代の
黒人専用の宿泊施設などを記載したガイドブックだった。



ここから


この凸凹コンビの珍道中が始まるのだが


なぜ、シャーリーは
ツアー先に差別のより激しい南部を選んだのか



音楽の英才教育を受け
白人社会で受け入れられている天才音楽家でさえ

行く先々で理不尽な差別を受ける。。



トニーはシャーリーの人となりを知るほどに
尊敬と友情を感じるようになり


シャーリーもまた
正直で親しみやすいトニーに

孤独な魂が癒されるがごとく心を開いていく。





シャーリーはトニーが綴る酷い文脈の
妻への手紙を手伝ったり





トニーは
紳士的で融通の利かない完璧主義者のシャーリーを守ったり





出自も文化も性格もまったく違う二人


時にぶつかり理解を深めながらも
行く先々で起こる様々なトラブル。。


さて


二人は無事にツアーを終え
イヴまでにニューヨークへ戻ることができるのでしょうか。




実話に基づく物語です。








こちらが
シャーリー、ご本人ですね。


若い頃は繊細で可愛らしい感じ。









「それでも、私にしか弾けないショパンがある」


「勇気が人の心を変える」



「君にしかできないことがある」




「黒人社会でも疎外感しか感じず、白人でもない、

私はいったい何者なんだ」




印象に残る台詞です。





一応、人種差別がテーマだと思いますが

この映画は
重くて辛く暗い歴史を深刻に描いているのではなく

ユーモアを交え希望を与えつつ
現在も世界中が抱えている全ての様々な差別に対しても


​どうよ​


どう思う?        どう感じる?


私たちは、どうしたらハッピーになれる??



そんなに難しいことかな



問われているような気もするし


単に

こんな「ホットな友情があったんだよ」


だから

共有して、みんなハッピーな気分になろうよ


なんてことかもしれない。



ただ


簡単な言葉の中に



心理を見つけたような気にもなるし

説明をしなくても
ちゃんと伝わってくる演出はうまいなと思う。



深く考えてみるのも悪くはないけれど


静かにすんなりと
心に寄り添い響くような後味の良さは
観る方も癒されます。



2人の友情が育っていくプロセスは

丁寧に描かれていたと思います。


地味ではありますが心に優しい映画ですね。



そうそう


青いキャデラックと


南部でくすねたらしき、お守りの「石」、

なんだか象徴的で印象に残りました。



ビデオ



​ヴィゴ・モーテンセンさーん​


私の中のイメージでは


映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン





いやいや、もとは


昔観た、映画「G.I ジェーン」での鬼曹長かな




もちろん

多くの映画作品に出演してきた役者さんですし
色んな役をこなされてますが


今回は武骨で無学で粗野

おなかもでっぷりしたイタリア移民のおじさん。



ビックリした^^;


​化けましたよね~​


でも、新鮮でもございました。さすがですね。


20キロ増量したらしいヴィゴさん
この方だけではありませんが
役作りで体重増減をコントロールされる役者さんたち、


若い世代はともかく
中高年は、「その後」が大変だろうな。。と。



こちら


インタビュー動画があったので貼っておきます





ビデオ




この映画を観て、ちょっと気になってしまったのが

イタリアン・マフィア

ゴッド・ファザー(ナポリ系)シリーズをはじめ


香港ノワール系など
若い頃から、あちら系の映画が好きでして。。


「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は
長~い映画にも関わらず何度も観たわ。。^^;
(午前10時の映画祭のプログラムにもありました)


イタリアンマフィアが台頭してきたのは
この時代より少し遡りますが


先にアメリカへ移民したイギリス、ドイツ系より
100年遅れてやってきたイタリア系移民は
当時のアメリカ社会の底辺だったと言われてますから


生活環境や雇用状態は
60年代初頭でも差別的要素は多かったでしょう。

なので

手っ取り早い彼らの「商売」といえば
裏社会とつながってしまうものも多かったのでは。


劇中のトニーは高級クラブの用心棒でしたし
そんな「つながり」もありましたが


お調子者だけれど
根は善良な愛妻家のおとうさん。


緊張や争いをうまく「口八丁」で交わしながら
自分らしい信念を貫いていくあたりは

ガサツな男だけれど
人間としての品性を感じる一面でもあり
親しみを感じるキャラだなと。


映画でも描かれているように
恵まれなかったからこそ


同郷出身者たちはお互いに協力関係を持って
逞しく生きていたし
シャーリーの痛みも理解できたのでは。。


その「同胞の血」の相互つながりが
イタリアンマフィアを巨大化させた要因でもありますが

それはここでは関係のない話ですね^^;


蛇足でした。







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Last updated  2019.03.15 13:15:09
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