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テーマ:最近観た映画。(39141)
カテゴリ:映画・俳優
ということで なんとなく映画館が心地よいこの頃です。
「グリーン・ブック」、 評判がいいですね。 私も先週、観てまいりました。
やってきたのは カーネギーホールの上階に住んでいるという ドクターこと 天才ピアニストのドン・シャーリーの部屋。
トニーはシャーリーの条件を固辞。 しかし シャーリーがツアーを成功させるためには どうしても トニーのような屈強な男が必要だった。 後日、シャリーはトニーの妻、ドロリスへ電話をかけ説得 結局、トニーは 好条件で運転手(兼用心棒兼マネジャー)として アメリカ南部ツアーへ同行することとなる。
音楽の英才教育を受け 白人社会で受け入れられている天才音楽家でさえ 行く先々で理不尽な差別を受ける。。 トニーはシャーリーの人となりを知るほどに 尊敬と友情を感じるようになり シャーリーもまた 正直で親しみやすいトニーに 孤独な魂が癒されるがごとく心を開いていく。
トニーは 紳士的で融通の利かない完璧主義者のシャーリーを守ったり
二人は無事にツアーを終え イヴまでにニューヨークへ戻ることができるのでしょうか。
こちらが シャーリー、ご本人ですね。 若い頃は繊細で可愛らしい感じ。
私はいったい何者なんだ」
一応、人種差別がテーマだと思いますが この映画は 重くて辛く暗い歴史を深刻に描いているのではなく ユーモアを交え希望を与えつつ 現在も世界中が抱えている全ての様々な差別に対しても どうよ どう思う? どう感じる? 私たちは、どうしたらハッピーになれる?? そんなに難しいことかな と 問われているような気もするし 単に こんな「ホットな友情があったんだよ」 だから 共有して、みんなハッピーな気分になろうよ なんてことかもしれない。
2人の友情が育っていくプロセスは 丁寧に描かれていたと思います。 地味ではありますが心に優しい映画ですね。
南部でくすねたらしき、お守りの「石」、 なんだか象徴的で印象に残りました。 ヴィゴ・モーテンセンさーん 私の中のイメージでは 映画「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン いやいや、もとは 昔観た、映画「G.I ジェーン」での鬼曹長かな もちろん 多くの映画作品に出演してきた役者さんですし 色んな役をこなされてますが 今回は武骨で無学で粗野 おなかもでっぷりしたイタリア移民のおじさん。 ビックリした^^; 化けましたよね~ でも、新鮮でもございました。さすがですね。 20キロ増量したらしいヴィゴさん この方だけではありませんが 役作りで体重増減をコントロールされる役者さんたち、 若い世代はともかく 中高年は、「その後」が大変だろうな。。と。 こちら インタビュー動画があったので貼っておきます この映画を観て、ちょっと気になってしまったのが イタリアン・マフィア ゴッド・ファザー(ナポリ系)シリーズをはじめ 香港ノワール系など 若い頃から、あちら系の映画が好きでして。。 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」は 長~い映画にも関わらず何度も観たわ。。^^; (午前10時の映画祭のプログラムにもありました) イタリアンマフィアが台頭してきたのは この時代より少し遡りますが 先にアメリカへ移民したイギリス、ドイツ系より 100年遅れてやってきたイタリア系移民は 当時のアメリカ社会の底辺だったと言われてますから 生活環境や雇用状態は 60年代初頭でも差別的要素は多かったでしょう。 なので 手っ取り早い彼らの「商売」といえば 裏社会とつながってしまうものも多かったのでは。 劇中のトニーは高級クラブの用心棒でしたし そんな「つながり」もありましたが お調子者だけれど 根は善良な愛妻家のおとうさん。 緊張や争いをうまく「口八丁」で交わしながら 自分らしい信念を貫いていくあたりは ガサツな男だけれど 人間としての品性を感じる一面でもあり 親しみを感じるキャラだなと。 映画でも描かれているように 恵まれなかったからこそ 同郷出身者たちはお互いに協力関係を持って 逞しく生きていたし シャーリーの痛みも理解できたのでは。。 その「同胞の血」の相互つながりが イタリアンマフィアを巨大化させた要因でもありますが それはここでは関係のない話ですね^^; 蛇足でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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