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裏庭のおしゃべり

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2022.06.02
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カテゴリ:映画・俳優



少し前に映画「スワロウ」を観ました。


スワロウ?

ツバメのこと? と一瞬思いましたが、


そういえば、
「飲み込む」と言う意味もありましたよね。



他にも意味があるのでは?と調べてみると


破壊する、(嘘などを)鵜呑みにする、我慢する、口ごもる、など

いくつかの使い方があるようです。




この映画は

それらの意味とニュアンスの全てを
自身に内包してしまったかのようなハンターが


透明な檻に囲われたような日常で
支配と従属に身を置く世界から

どうやって自身を開放し、取り戻していったのか、

しっかりと見せてくれた作品だと思います。


ラストは賛否両論あるようですが、
エンドロールまで印象的な映画でした。





簡単なレビューでいいよね、と
ここで辞めようと思ったのですが、


やはり
もう少し、おしゃべりしてしまいそうです。


よかったら、おつきあいくださいませ。








​<story>​




裕福な青年に見初められ結婚したハンターは
瀟洒な邸宅で人が羨むような日々を過ごしていたが、

価値観が違い過ぎる夫や彼の家族は、
彼女に対して人間としての尊厳を示さず、


彼女は跡取りを産んでくれる
従順で美しい嫁という存在でしかなかった。


そんなある日、

妊娠をきっかけに
彼女はますます孤独とストレスに苛まれ
ふとした衝動でビー玉を飲み込んでしまう。


異物を飲み込むことで
一種の多幸感を覚えてしまった彼女は、


自己肯定感へと繋がる、その衝動を抑えられなくなり

その後も
異物を飲み込むことを繰り返し

排泄した異物を洗浄しては陳列することで
精神的な安定を得ていくが、

婦人科の検診時に異物を検知され
家族の知ることとなる。


胎児のため
カウセリングと看護師の見張りを強要され

彼女は監禁状態へと追い込まれていく。




予告編



下矢印






「異食症」という病気は
決して珍しいものではないらしいですね。


多くの場合、
金属や冷たくてツルっとしたものを好むとか。

ハンターの場合もそうでした。


画鋲や尖ったものを飲み込んでは、
消化器系の内臓をあちこち傷つけながら排泄、

または
「産み落とす」というべきでしょうか。

この自傷行為は
自身が封印していた「傷」の転移行動でもあるのかも。



その後、夫や全てに絶望し、

家族の庇護やコントロールを排除し
傷の「根源」と対峙した時、


運命は彼女を軸として動き始め、
アイディンティを取り戻していきます。




ラストの彼女の決断は


連鎖を起こさないこと、と 自分を生きるための決別


だと受け取りましたが、
ご覧になった方はいかがでしたでしょうか。


フェミニズム映画ともいえますが、
自立し尊重されるべき権利を持つ人間の
解放と再生の物語として鑑賞しました。


傷は深ければ深いほど
手繰り寄せて癒すのは困難だと思いますが、

深い傷だからこそ
再生が叶うことで、より明るい未来を引き寄せられるかも。




そうそう、

冒頭の子羊が食肉にされるシーンや

長いエンドロールですが


うーん・・・そうきたかと。。



なかなか象徴的だったので印象に残りました。




それにしても
ハンター役のヘイリー・ベネットの演技には
ひきこまれましたわ。


パートナーのジョー・ライト監督と
共同プロデュースをした作品なのだそうです。


ジョー・ライト監督と言えば
最近では映画「シラノ」が公開されましたよね。


そのヒロイン、ロクサーヌを演じたのも
ヘイリー・ベネットでした。


初期の舞台キャストを
そのまま映画でも起用したのだと聞いていますが、

個人的には楽しめた映画だったかな。
(ひいき目ありです)


映画公開後に長いレビューを書いていたのですが、
実は作業中に下描きが忽然と消えてしまいまして… (泣)

その後の煩雑事に追われているうちに
新たに綴る意欲は見事に撃沈。。。

今に至ります^^;



せめて
お気に入りのシーンを貼っておきますね。








超簡単にですが(手抜きともいう)イラストも描いて
レビューを綴る気満々だったのですが


やはり時が経つとダメですね。







とりあえず

その残骸の一部を残していきます。^^;
(これで成仏できるかと)



最近観た映画などのお話しもする予定だったのですが
また長くなりますので

次回お付き合いいただければと思います。

















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Last updated  2022.06.03 01:24:16
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