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裏庭のおしゃべり

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2022.12.21
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カテゴリ:映画・俳優


お寒いですね。雪


こちらは、先週からずーーっとお天気も悪いので
あまり動きたくない気分でございます。


先週同様、今週末も雪が降るようですが

来週は晴れ予報なので
やっと年末仕事を片付けられそうです。



さて


明日は冬至ですね。

陰が極まると言われていますが
その後はだんだんと陽の気が増していきますよね。


翌23日は山羊座で新月を迎え、

逆行していた木星もお羊座に戻りましたし
太陽もまもなく山羊座入りですね。



大きなエネルギーの切替え

とか


来年に向けての助走が始まった

とか


そんな風に感じてしまう昨今です。





さて


今日は映画レビューを書くつもりですが
鑑賞から既に3週間ほど経ってしまいましたので
かなり記憶が曖昧なのです。


でも

来てくださる方々の寛大さに甘えつつ

正確さには欠けますが
いつものように主観でしゃべり続けると思います。


長めですが
よかったらお付き合いくださいませ。m(__)m







原作が有名なので
物語を既にご存じの方も多いかと思いますが


こちらも少々ネタバレしています。

どうぞご注意くださいね。



​​ <​​​ story >

​​

映画では

主人公が警察に追われ逮捕されるシーンから始まりますが、
物語は回想によって語られていきます。










背景は1950年以降のアメリカ、ノース・カロライナ州。


まだ多くの偏見や酷い差別が蔓延る時代、

主人公カイアは
湿地帯にある小屋のような家に住む極貧白人家庭の末っ子。


町の人々から
「ホワイト・トラッシュ」と蔑まれ、

異端者、よそ者だとも言われ
子供たちには教育を受ける機会もない。


そんなある日、

DVを繰り返す父に耐え続けた母親が
ついに家を出ていき

その後、次々と姉や兄たちも去って行き
カイアが6歳の時には父親と二人っきりになってしまいます。


母親に希望を持っていたカイアでしたが、
母親との連絡も父親によって断たれ、

そんな父親もカイアを置いて、いつしか出奔、
彼女は10歳にして独りぼっちに。







そのシーンはこちら。下向き矢印








​​
どうやって食べていく?



そんな少女に手を差し伸べてくれたのは​
雑貨屋を営む黒人夫婦のみ。


カイアは湿地で貝を収穫し
それを売って食いつないでいました。




やがて時が過ぎ



カイアは鳥の羽の目印をきっかけに
幼馴染のテイトと再会します。


テイトは彼女に気づかれないよう
そっと食料品などを置いてくれていたのでした。







ずっと人間と関わってこなかったカイアは

彼を警戒しますが
純粋な好奇心も芽生えていきます。


また、
湿地で育った彼は優しくて、共通する話題も多い。







テイトの指導で文字を覚えたカイアは

読書をすることによって
世界を広げていくことを楽しみ貪欲に学び始めます。







そんな二人は、いつしか恋人同士となり
ひと時の幸せを満喫しますが

テイトは大学進学のため湿地を出て行くことに。








「独立記念日には帰郷する」
そう誓ったテイトの約束は果たされず

カイアは絶望しますが


彼女の長年の観察と知識で得た
湿地の動植物に関するイラストや資料は

書籍化され売れ行きも順調、







彼女の生活も安定し
チェイスという新しい恋人もできたのですが







彼は地元有力者の息子で
カイアに対して支配的な男でした。



ある日

大学を卒業したテイトが帰郷し
カイアに何かと不誠実なチェイスと反目、


また


カイアと結婚の約束を交わしていたチェイスに
既に婚約者がいたことも発覚します。



傷ついたカイアはチェイスと別れようとしますが

彼女を取り戻そうと
ストーカー化していくチェイス



そんなある朝


沼地でチェイスの遺体が発見されます。



カイアの留守中に起こった惨事でしたが、

事件か事故か不明のままに
警察は躊躇なく彼女を逮捕しました。



​果たして真相は?






詳しくはこちらで。


下矢印


HP





​◇◇◇​




うーーん


なんといっても湿地の風景が美しかったです。


ほろっとするほど。。







沼は泥が堆積し水が淀み停滞しているが
湿地は沼に比べて生態系が豊かで水の流れもあり

海へと繋がっている。


冒頭では

ポエムとともに、
このように湿地と沼地は違うのだと説明されます。


実際には

湿地の一種として
湖沼や池沼と呼ぶこともあるらしく

明確な区別はないようですが、
この物語では明確に区別して語られていますね。



冒頭のナレーションは

視聴者を「ザリガニの鳴くところ」へと誘導してくれる
一つのイメージにつながっています。


実際にザリガニが鳴いているわけではないと思いますが、
(オリジナルでは「sing」と表現している)



そこはサンクチュアリである

と同時に
独特な生態系を成す野生のキングダムでもある。


そして


カイア自身が素のまま安心できる

そんな象徴的な場所なのかなと
(映画の中でも抽象的表現しかない)


私なりに理解しました。




劇中で

​「自然の中では善悪はないの。

だってみんな生きるのに必死なんですもの」




というようなセリフがありますが

これはキーワードですね。






たった一人、自然の摂理の中でのみ生き抜き
育ってきた人間に対して



陪審員が無意識下に持ちがちな
差別や偏見と特権階級が作った「法」=社会の摂理

などにより




彼女を公平に裁くことができるのか



街の人々には彼女に対する「罪」がないのか


出自により人間や社会に拒否され続けた人間は
耐え忍び不条理を受け入れ、沈黙するしかないのか。。



いろんなことが脳裏をよぎりました。






さて


彼女の湿地は大海原へと繋がっています。


この地理的要素は
カイアの未来を表現しているようにも思えます。


彼女は湿地を愛し、あの狭い世界から
一生出ていきませんでしたが、


湿地には

彼女が愛し、または望む全てのものが内包されていて
それを活かすことで多くを手に入れ

彼女の世界は循環し流れを促し


豊かさを生み



やがては


孤独であるが故の自由ではなく
充足感のある自由を得ていくわけですから。



また

​崇高なヒロインの人生に
自分を正しく「愛する」という学びもあるような気もしましたわ。スマイル




ラスト



これは私たちにも是非を問いかけているのでしょうか。



湿地のサバイバルでは当然の結果でも


チェイスの立場から考えると
​いささか複雑なものを感じてしまいますね。









一度きりの鑑賞では見落としがたくさんあると思いますので
原作本が気になっています。

アメリカで大ヒット、ということは

そのニーズの意味にも
考えさせられる要素がありますよね。



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以下は蛇足です。


既に長文ですし、少々お堅いので苦手な方はスルーしてね。

ちょっとしたつぶやきなので。





2022年現在も
世の中はかなり変化しているように見えるけれど


宗教や思想に縛られ不自由を強いられている現実は
世界中のあちこちで見られるし

性差や排他的思考などへの差別は
人々の精神性と社会が成熟してきたとはいえ、
その外見を微妙に変えながらも存在していますよね。


それは
無意識下で半ば常識化されたかのような感覚に似て

人々には問題としての認識がないし
または、そんな場合が多い。

自身に無関係なことには関心を持てないし

無意識下での差別意識は
厚顔無恥の形相で依然存在していると思います。


これに関しては自分でも自信がないですね。


ただ、最近になって

社会的生存のため自らの「声」を封印し
声を潜めがちだった人々も


変わりつつあるような気はしています。






この映画をつらつらと思い起こしているとですね、

そんなことが意識に上がってくるのです。


多くの要素が盛り込まれているので
レビューを書くのも面倒だったのですが



脳がですね


脳ミソが鈍くてもよいから書けと指令を出してきます。



そして


気づけ~ と。。​

(あくまでも個人的な感覚ですよ)


​「いや、しんどいわ


と、聞かなかったふりをするのですが​


脳内もなかなか五月蝿くて
日常的にスルーし続けていることが表面化するんですね~。




臭いものには蓋をしろ的な。。


また


封印していたけれど
大切だったものを解放しろということも。


色々な要素が織り交ぜられているので
どこに響くかは人それぞれだと思いますが



私にとっては

逆境からの自己実現というスピ的な印象が強く



「自分を生きる」


そんな​カイアの強さが魅力的でした。スマイル







ここまでお読みいただいた方、
お付き合いいただきありがとうございます。



わかりにくいレビューだったと思いますが

拙筆をご容赦くださいませ。^^;



m(__)m



赤ハート










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Last updated  2022.12.22 20:17:46
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