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テーマ:最近観た映画。(39143)
カテゴリ:映画・俳優
この2~3日で酷暑が少しだけ緩んできたような気配ですが まだまだ暑さは続きそうです。 体力保持して、もう少し耐えねば。。ですよね。 さて こちらでは、現在、夕方の中国ドラマ枠で 「陳情令」を放送中。 その前は「山河令」でした。 私が視聴できる時間帯ではないのですが どちらも、わりと最近の中国ドラマで しかも 大人気ブロマンスとして有名 まさか地上波放送されるとは思ってなかったので ちょっとビックリ。 私は配信で何度も視聴していたので TVの中韓ドラマにはまっている母も楽しめるかも? と思っていたのですが 母は世界観やストーリーを理解できず 全く面白くないとのこと。^^; ただ「綺麗な男の人が出ている」という印象のみ(笑) 確かにね 登場人物は男ばかりだし 「武侠」や「仙侠」ものに加えて 中国独特のファンタジー表現は受け入れ難いかも。 やはり 高齢母には華やかで美しい、でもドロドロな 宮廷ドラマの方がうけそうですね。 さて 超久々に少し映画のおしゃべりをしたいと思います。 マイナー寄りですし、 最初の2作品はネタバレしておりますが よろしければお付き合いくださいませ。 ◇ 「Bones and All」 少し前に配信で鑑賞しました。 監督は「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノで シャラメくんとは再タッグ。 また シャラメ君の初プロデュース作品です。 なので、 駄作ではないよねと期待感はあったのですが、 グロっぽいよね~と 劇場鑑賞を迷っているうちに見逃してしまった映画でした。 これね 本能的に友人の指を嚙みちぎってしまい その日のうちに父娘は町から逃亡する。 逃亡先では 父親から「出生証明書」とカセットテープを渡され 「もうこれ以上無理だ、助けることはできない」 と置き去りにされてしまう。 出生証明書によると マレンはミネソタで生まれたらしい。 そこへ行けば まだ見ぬ母に会えるかもしれない、 「お前は人喰いだ」と テープに残された父親の告白を聞きながら マレンはミネソタを目指し旅を始める。 ◇ 「お嬢ちゃん」 「同族だね、匂いでわかったよ」 ミネソタへの道中、 コロンバスで声をかけてきたのは サリーと名乗る老人だった。 サリーは 死期の近い人間の「匂い」も嗅ぎ分けられるらしい。 その夜は誘われるままに ある老婦人の屋敷で過ごすが マレンは生理的嫌悪感から 翌朝のバスに飛び乗りサリーから逃れる。 ◇ 次に降り立ったのはインディアナ州 ここで、マレンはリーと出会う。 彼も、また同族だった。 「わたしを助けて、迷惑はかけないから」 ここから二人は リーの車でミネソタまで行くことに。 途中、ケンタッキーでリーの妹に会い 森の中では怪しげな同族とも遭遇し アイオワでは事件を起こし混乱しつつも ミネソタに到着 母親には、ようやく会えたが その面会はマレンにショックを与えただけだった。 その後、 仲たがいからリーと別れたマレンの前に、 突如サリーが現れる。 「ずっと、つけてきたの?」 「サリーといると楽しいよ、一緒に行こう」 もはや、ストーカー化したサリーだが マレンに断られると、ブチ切れて去って行く。 その後 マレンは改めてリーに会いに行き 二人の傷ついた魂は優しく寄り添合う。 心に大きな傷を負い癒されないままだったリーは、 苦悩や孤独感、制御できない葛藤を告白し マレンと痛みを共有することで 彼女によって苦しみから解放されていく。 そして 彼らなりの新しい生き方を模索し始めるのだが。。 そこに、再びサリーが現れた。 ◇ なんと クライマックスはラスト!! でしたね。 ここで伏線も回収されます。 で、あれが賛否両論なのでしょうか? 映画作品としては十分ありなのだと思いましたが。。 自分が何者かわからないまま この世で生きることが許されない存在。 どうやって 与えられた生を全うすればいいの? とマレンは苦悩しますが 生き抜くためには 「自分らしさ」を抹殺しなければならず そうやって 日々は過ごせても決して幸福にはなれない。 彼らは「人喰い」人種ですが、 「存在を全否定されたマイノリティ」と置き換えてみると 現実的で解りやすいですね。 で 私はずっと漫画「ポーの一族」(萩尾望都氏)と 似ているな~と感じながら観ていたのです。 主人公エドガーの苦悩、無力感や葛藤がダブるんです。 (「ポーの一族」をご存じない方はスルーしてね。) 「ポーの一族」も怪しげな同族が存在するし 普通の人間に成りすまして 気の遠くなるような時を ひとりで生き続けねばならない。 心許す相手や理解者も失い 己のアイディンティティと孤独に苦しむ。。 ・ ・ ・ でも、ご安心を。 この映画の要は 純愛ラブストーリー それも ある意味、耽美的で究極の純愛です。 フル・ボーンズ 骨まで愛してという類でした。 一種の同化ですね。 想像を極めると エロティックなものも内包しているのかも。 そして それは、マレンの目覚めとも言えそうです。 ◇ そうそう 気になっていたグロですが わりと配慮されていましたし、画が良いためか さほど気になりませんでした。 フィクションゆえに許される表現でもあるし それなしでは成立しない作品なので ぜひ、グロ嫌悪のフィルターを外して 観ていただけたらいいなと。 ◇ 「Red White & Royal Blue」 アマゾンオリジナル映画と言えば 期待値は低いのですが お気楽なのでつい、観てしまいました。 日本語予告編はないようなので ご参考まで メキシコ移民の夫を持つ白人女性アメリカ大統領、 黒人女性のイギリス首相、 黒人アメリカ副大統領の孫娘、 LGBT うん、うん、言いたいことはわかる。 薄っぺらだけど。^^; しかし そんなとってつけたペラペラ背景なんてどーでもいいの というか ほとんどの視聴者は アレックスとヘンリーしか観ていなかったような気がする。 イギリス王室のヘンリー王子と アメリカ大統領の息子、アレックスとの ロマンスなんですが 「ヘンリー王子はイギリス国民のものだ」と ヘンリーは自分らしく生きられない立場に ウジウジと悩むのですが 結局、この二人のカミングアウトは 絶大に支持されるんですね。 これほど強力に世界的な影響力を及ぼすカップルは 他にないでしょー。 お気楽なコメディ映画です。 貴重な時間を割いてまで観るものではありませんが 脳ミソが疲れ気味の時には この手のものって私にはお役立ちでした。 そうそう アメリカ大統領役にユマ・サーマン 思わず「キル・ビル」を思い出してしまいました。^^; ◇ 以下の2本は 今年の初めに観ていた映画でして 印象的な映画にもかかわらず レビューを書き損ねてしまっていたので ピックしました。 時間がある時に、 もう一度観てみようかなと思っているところです。 「ソウルメイト」 私がよけいなことを言うと ネタバレしそうなので、沈黙しておきますね。 「少年の君」 「山河令」のグーシャン役だった周也(ジョウ・イエ) が 美少女のいじめっ子に扮してますね。 その後の「山河令」出演で知名度が上がったと思うと 良かったね~と思えるのでした^^ ◇ クローネンバーグ監督の「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」、 鑑賞を迷っています。 カンヌ映画祭で退席者続出だと言われていましたが、 真実でしょうか。 あの監督も昔から病んでるよね~と 思っているのですが 大物俳優さんたちがご出演なんですよね。 作品を選べる彼らがなぜに?と そこが気になっているところです。 では、また 良い週末をお過ごしくださいね。
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