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テーマ:つぶやき(11661)
カテゴリ:つぶやき
先日の日本アカデミー賞発表に続き 本日は米アカデミー賞の発表もありましたね。 宮崎駿監督の長編アニメ映画 「君たちはどう生きるか」の受賞は予想通り。 既に超ロングラン上映ですが、 これによって、さらに上映期間が伸びそうですね。 米アカデミー賞では 作品賞最有力と言われた「オッペンハイマー」が 最多受賞となったようですが、 「哀れなるものたち」のエマ・ストーンも 二度目の最優秀女優賞、おめでとうございます。 ご参考まで 第96回アカデミー賞 結果 ◇ 本日は、少し前に行った「永遠の都ローマ展」のおしゃべりです。 「古代のローマ」と言っても 文化的時系列も漠然としていまして お勉強するにも膨大すぎてついていけないのですが、 ローマは東京と福岡の姉妹都市とのこと。 しかも 福岡会場のみ公開という この「洗礼者聖ヨハネ」(※画家カラヴァッジョ)を 鑑賞するチャンスでもありましたので わからないなりに 少しだけ、イタリアの文化に触れてまいりました。 ※ 16~17世紀、バロック様式を代表する画家 ◇ 本展はカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に 建国神話から古代ローマ、ルネサンス時代からバロック、 そして近代までの 「永遠の都」と称されローマで生み出された、 その芸術の歴史を辿る展覧会でした。 一部を除いて撮影OKでしたが、 一番そそられたゾーンが撮影禁止で残念(泣) で 写真はわずかですが、 ごく簡単にご紹介すると以下の通りでした。 1. ローマ建国神話の創造 最初のゾーンは伝承や神話の世界でした。 「カピトリー二の牝狼」 軍神マルスと巫女リア・シルウィアの 双子の子供たち、 ロムルスとレムスを育てる狼のブロンズ像。 こちらは イノシシと豹の群像 2. 歴代ローマ皇帝の石像とローマ帝国ゆかりの女性の肖像など カラカラ帝 広大なカラカラ浴場を建設したことで有名な方。 漫画「テルマエ・ロマエ」を思い出しますね。 イシス そして 巨大な作品群の中では 有名なコンスタンティヌス帝のものを。 コンスタンティヌス帝の巨像の左足 その奥に見えるのは コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(1.8m) 原寸大の複製だそうです。 3 . 美術館の誕生とミケランジェロによる広場構想 古代におけるローマの歴史や文化の中心は 最高神を祀る神殿に置かれましたが 中世にはカピトリーノの丘を中心に築かれ その丘に建つ カピトリーノ美術館は世界最古の美術館のひとつ だと言われているそうです。 同館は ルネサンス時代の教皇シクストゥス4世が 古代彫刻を寄贈したことに始まり、 古代遺物やヴァチカン、ローマの名家などから もたらされた多岐にわたるコレクションを 有していったとのこと。 この美術館の至宝で 2000年の歴史と美術が語られるとか。 カピトリーノ美術館 カンピドリオ広場 これはミケランジェロが構想、デザインした 現存する楕円形の広場の図(16c) 4. 16世紀~18世紀の絵画コレクション カピトリーノ美術館 美しい女性がいました。 あまり写真は撮らなかったので 良かったらリンク先下部の第4章から 絵画コレクション 印象的だったのは 油絵なのに カラー写真のように表面が滑らかで艶やかだったこと。 何層にも色を重ねながらも 印刷かと思えるほど絵具の凸凹がないんですね。 思わずガン見してしまいました^^; 少し日本画の手法に似ていない? とも思いましたが 日本画の表面はザラザラ(岩絵の具なので)。。 でも、精巧で緻密な描写は少し似ているのかも? 5 古代ローマの名品のご紹介 トラヤヌス帝記念柱 パイエーケス人の踊り (古代ギリシャ「オデュッセイア」に登場する民) アモルとプシュケ これはマイセンでした。 美しかったです。 作品はまだまだ、たくさんありました。 6. 特別展示、カピトリーノと日本 撮影禁止でしたが この特別展示ゾーンは興味深かったです。 150年前、 明治政府が派遣した「岩倉使節団」が カピトリーノ美術館を訪ねたことによって その後の博物館政策や美術教育に 大きな影響を与えたらしく その頃から 既にイタリア各地で所有していた 古代彫刻に基づく石膏像が 教材として日本に持ち込まれたのだとか。 学生時代、美術室にずらーと陳列していた 様々な石膏像・・・。 最初はイタリアからだったのですね。 その他にも デュオ二ュソスの肖像などが何点かあったのですが、 前述した通り撮影禁止でして・・・残念。 例えば (下部、特集展示の章から入ってください。) ディオニュソス リンク先の写真の右です。 左の女性像は ディオニュソス像がベースになっているらしい。 もとはヴァチカン所蔵だったけれど 異文化的ということで カピトリーノへ移されたとか。 異色の神バッカスであったからなのか、 宗教的に背徳的な美青年像ということなのか その理由はわかりませんが。。 さて 展示会は昨日(3/10)で終了しましたが、 こちらではまだ詳細を確認できると思います。 永遠の都ローマ展 あまり興味がなかったのですが、 展示会場へ行くとやはり前のめりに見てしまいます。 その割には記憶が乏しいのですが、 「本物」が放つ波動のようなものは魅力的ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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