2195922 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

第7官界彷徨

第7官界彷徨

詩・晩秋

 孤猿
自分が不必要な人間だと言われた時の
喪失の念は深い
しかしそれが
悪意に満ちた密告者のワナに
双方ともが落ちたと思えば
誰も彼もが美しくない孤猿の姿
進むべき道は未来にはもうなくて
自らが墜ちる1つ1つの孤独な穴を掘る
 
遠くに響く高笑いは
誰の耳にも もう聞こえない     2007/6/30


© Rakuten Group, Inc.