|
テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:カテゴリ未分類
最近、紅茶や緑茶に浮気しがちですが、本命はやはりこの路線。
しかし、たいそうなタイトルをつけてしまいました(^^;) でも、美味しい!のです。 今日のお茶は、福寿山の冬片。 年始に台北の上園茶荘で買ってきたものです。 中国茶や台湾茶は、それほど星の数ほどありますが、その中でも何といっても大好きなのが台湾の高山茶。それも、発酵の軽い阿里山系ではなく、ほどよく発酵させた梨山系のお茶。 このお茶は、まさにその王道。 私的には、ストライクゾーンど真ん中のお茶なのです♪ 福寿山というのは、昨年の突撃レポの通り、山の名前ではなく、台湾中部の梨山地区にある農場の名前です。ここの茶畑の標高は2200m~2600mぐらいにあります。 ご存じのように、台湾茶はお茶の採れた標高が高くなるほど、お値段が高くなります。 現地では、「標高(m)に3倍をかけた金額(台湾元)が、そのお茶の1斤(600g)の値段」ということがまことしやかに語られます。 #実際、クオリティーシーズンのお茶の相場はそのぐらいです。現地でお茶を買う時に、お茶の値段が高すぎない(あるいは安すぎない)かどうかの1つの目安になりますね。 さらに、福寿山の後ろについている、冬片(とうへん)。 台湾高山茶のクオリティーシーズンは年2回あります。春茶と冬茶です。 が、そこで冬茶の収穫が終わった後に、少しだけ伸びてきたお茶を摘んで作るお茶、それが冬片です。 冬片は、採れるかどうかは天候次第なので、希少価値のある(=結構高い)お茶です。 特に、福寿山などは亜熱帯~熱帯に属する台湾とはいえ、冬には雪が降るような高地。 冬茶の茶摘みは大体10月頃で終わりです。その後は、本格的な寒さがやってきます。 #9月初めに行ったら、朝夕は18度ぐらいでした。寒かったです。 ですので、あまり冬片は取れないそうなのですが、昨年は暖冬だったこともあり手に入ったのだそうです。 さて、冬片が美味しいといわれる理由。 寒いと茶葉の生育のスピードが遅いのと、茶樹が寒さに対抗するため?なのか、茶葉が厚みを増します。 茶葉が厚みを増すときは、硬さの原因になる繊維質ではなく、茶葉の中の液胞(これが美味しさのポイント)が育つので、柔らかで滋味のあふれた甘いお茶になる、といわれています。 #まあお茶の世界、いろんな説があります。 ・・・と、色々書きましたが、なんだか美味しそうです。 でも、このお茶が美味くなければ意味がありません(^^;) さてさて、茶葉ですが ちょっと荒いですが、きれいな緑♪ 脱酸素剤、よくやった(笑) このお茶を飲む時のスタイルは、やっぱりこれ! 聞香杯セット このお茶は、何よりも聞香杯に残る香りが素晴らしいのです! 最初の青い香りが過ぎて、あまーい香りに変わっていきます。その濃厚な香りがずっと持続する! クラクラします しかし、聞香杯の香りを聞きながらニヤニヤしていると、端から見てたら、きっとあぶない人です((((((^^; #でも、きっと多くの人はそうなるハズ。 これだけでも、かなり満足度が高いのですが、飲んでからがまた美味い! 普通のお茶なのに、トロトロのとろみがあるような茶水。 香りも良いのですが、旨みがギッシリ。なので口に含むと・・・ 甘い のです♪ そして、煎を重ねて、飲めば飲むほど、喉に落ちていったはずの茶水の香りが戻ってきます。 香りのうれしい挟み撃ち これは美味しい(T_T) 至福の時とは、まさにこのこと! 少し焙煎がかかっているのも良いですが、こういう清らかな香りを生かした高山茶も、やはり香りと味の変化がダイナミックで美味しいですね(^^) 一煎や二煎だけじゃなくて、心を落ち着けて続けて飲むと、さらにハマる高山茶の魅力。 台湾の高山茶、まさに現代の緑のダイヤです♪ これは危険な世界ですが(笑)、まだの方、是非一度は体感してみて下さい(^o^) #え、もうご存じ?じゃあ、今日のお茶は決まりですね♪ 至福の時間! ご参考までに。 上園茶荘・林さんの監修した本。 日本語で書かれた台湾茶ネタ本としては秀逸! 高いけど、美味しいお茶 梨山大禹嶺高冷茶 楽天じゃないですけど、ここはお勧め。 新茶入手済みなので、そのうちレポあげます。 上園の林さんのところの杉林渓。 比較的リーズナブルで美味しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|