着るだけで女性になれる女体の生皮が販売されています。
究極の着ぐるみというより、既に特殊メイクの領域なのかな。まずはサイトをご覧下さい。FEMSKINという如何にもな名前です。男なのにどうしても女性の体になりたいといういわゆる性同一性障害の方から、一時的に女装したいという方向けの商品です。なにしろ、両腕と首から上以外を完全にワンピースのシリコンの皮で覆ってしまい、表面上女体にしてしまおうというものです。ウエットスーツで言えばロングジョンに相当します。 この手の女装&フェティッシュアイテムはいままでいろいろと試行錯誤されてきました。いままで商品として販売されたものとしてはKerry氏のFemale Bodysuit(ラテックス製)や、Natori氏のChest(シリコン製:Notesから見られます)などがありましたが、遂にここまで来たか!という感じです。Femskinの工房の様子などはこちらのサイトで見ることが出来ます。価格を比べてみると、Natori氏のChestは39,000円(Maskは98,000円)、Kerry氏のFemale Bodysuitは$950(114,000円)(Maskは$125)ですが、このFemskinは現在特売中の旧型で$1,800(216,000円)、新型は$2,250(270,000円)、コンプリート版は$3,600(432,000円)と非常に高価です。ですが、ハリウッドのアーティストに全身ボディーメイクをしてもらうことを考えれば格安なのかもしれません。とまぁ、こんな「リアルな女性になりたい」人向けの、かなり特殊な「生皮とツラの皮」でしたが、これらは私が目指す「着ぐるみ」とはかなり趣を異にしています。着ぐるみはあくまでも「着る縫いぐるみ」であり、「動くお人形さん」「動くオモチャ」という位置づけです。(これは私の個人的な見解であり、一般的な定義ではありません)そのため、明らかに生身の人間とは違う外見ですし、自然さよりもキャラクター性を強調しています。しかしながら、着ぐるみも素材や造形、ギミックなどを追求していくと、どんどん特殊メイクの領域に接近していきますのでこういう着ぐるみもアリかも?と考えることは出来そうです。