話はかなり以前に遡りますが、ウチの妻がフィリピンの国内免許を
日本の免許証に切り替えるのに必要な試験を受けるために
9月15日に鮫洲運転免許試験場へ行きました。
外国人が日本に短期滞在する際、もし車の運転をしたいと思ったら
通常は本国で国際免許を取得してから来日するでしょう。
しかし、国際免許の有効期間は1年間しかありません。
日本人の配偶者になって、日本に長期間滞在するような場合ですと
1年に1回は本国に帰国して、国際免許を書き換えなければなりません。
ただ、2002年6月1日に道路交通法が改正され
日本で住民登録もしくは外国人登録を受けている人が
日本から出国して国際免許を書き換え、3ヶ月未満で再入国した場合は
その再入国日を運転可能期間の起算日とはしないことになったそうです。
すなわち、日本を出国して国際免許を書き換えても、本国に3ヶ月以上滞在してから
また日本へ入国しないと、国際免許が有っても運転出来ないのです。
この"3ヶ月"という期間がどういう考えで弾き出されたのか、よく分かりませんが
とにかく「長期滞在する外国人には日本の免許証を取って!」という政策のようです。
でも日本人と同じように、最初から教習所へ行って
日本語の学科と技能教習を受講してから
仮免許→本試験という流れを押し付けるのではなく
本国で運転免許証を所持している人は、簡単な学科試験(10問出題)と
技能試験を受けて合格すると日本の免許証に切り替えてくれるそうです。
前置きが長くなってしまいましたが、その試験を受けに試験場へ行ったところ
フィリピンの免許証だからという理由なのかは知りませんが
「この免許証を照会するから、今日は受験することは出来ません。
確認が出来たら、こちらから連絡しますから。」と言われ
妻はションボリして帰ってきました。
まあ、確かにフィリピンでは偽造が横行している国ですから
この対応は分からないでもないですが
「ちょっと失礼じゃない!」と、妻は怒り心頭。
しかし、こうなってしまった以上、取り敢えず連絡を待つしかありません。
ところが1ヶ月過ぎ、まもなく2ヶ月が過ぎようとしているのに
一向に連絡が来る気配はありません。
妻がフィリピン人でナメラレタのかもしれないと思い
私が鮫洲運転免許試験場へ直接電話をしてみました。
すると、9月15日にそういう話になっている記録は向こうに残っていたらしく
「確かに、その日に奥様にそうお話して
こちらでもフィリピン大使館へ運転免許を照会してくれるよう依頼をしてあります。
ただ、フィリピン大使館から返答がまだないので
こちらとしても対応出来ないでいるんですよ。」という弁明でした。
「じゃあ、このままいつ来るか分からない返事をジッと待ってなきゃいけないんですか?」
と食って掛かると
「そう言われましてもねぇ、こちらでも奥様と同じように待っていただいている人が
10人以上も居て、毎週のように電話やファックスでフィリピン大使館の方へ
何度も催促しているのですけど、それ以上のことがこちらも出来ないものでして。」
う~む、なんともお役所仕事的な対応でしたが
フィリピン側ならありえそうな話でもあるし
でも日本側も面倒くさいからやっていないような節もあるし
なにが本当なのかサッパリ分かりません。
義母が日本に居る間に、フィリピンの義父も日本に呼んで
私の両親に会わせようと計画した際も、フィリピンにある日本大使館で
ちゃんとNSOから取得した「出生証明書」を提出したにも関わらず
「出生証明書をNSOに照会するから。」と言う理由で
1ヶ月も待たされたことがありました。
ちゃんとした本物の書類を手間もお金も賭けて取得して提出したのに
それを発行機関に問い合わせるって
一体この本物の証明書に何の意味があるのでしょう?
義父も、何度も日本大使館へ行ったけど
その度に「まだ照会が済んでいないから、また来週来てくれ。」みたいな事を言われ
ついにブチ切れて「もういい!」と申請を取り下げてしまいました。
ちなみに義父は、以前外国船の船乗りをやっていて、かなりの国に入国経験があり
また日本大使館に書類を出した3ヶ月前に
娘を訪ねてアメリカへ1ヶ月ほど行っていました。
「こんなにうるさく言われた国はなかったよ!」と怒りよりも呆れていたようです。
公職に就く人々の汚職度がフィリピンは世界の中でも最悪に近いらしいけど
日本の対応も、もう少し何とかならないものかなぁ。
テロリストなどの悪質な外国人の入国を防ぐとか、不法滞在者の摘発に力を入るとかは
まあ理解出来るけど、善意の外国人に対してまで
一種嫌がらせのような対応をするのは、いかがなものなのかなぁ?
もちろん、私は日本が好きだし、日本には優れた部分が沢山あると思っていますが
こういった事例の他に、昨今のニュースなどを見たり聞いたりしていると
日本は危うい方向に向って歩んでいるのではないかと
漠然としたものではありますが、危機感を覚えます。
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