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A to Z of SCI

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2007.02.24
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米国以外ではtetraplegiaと言うそうです。

ケーソンで手足が動かないとなぜつらいのか?
やりたいことがあっても他人の力を借りないとできないからです。他人の力が足りなければ諦めざるを得ないからです。
人間は万能ではありませんからできないことがあるのは承知しています。昔できていたことが今できないことがつらいのです。

イギリスのあるケーソンが書いています;
「手の機能は貧弱だけどいくつもの技を会得した。私は右側の麻痺が大きくてこちら側ではたいしたことができないが、杖を使えば短い距離ならば歩くこともできる。人々には誤解があって、人が歩けるのを見たらその人は残りの機能も健全であると思いこんでしまう。正常な手や腕と引き換えてくれるのならば私の少しばかりの歩行能力なんかいつでも差し出す用意はある。人はないものねだりをするものだ。私の少しばかりの能力をうらやむ人も多いだろう。そういう方々に対しては気が引けるが」

上肢の機能を重視する彼の考えは理解できます。
でも私は歩けるようになりたい。もちろんそのために残された手の機能を捧げるつもりもありません。車いすもシャワーチェアもリフターも要らない身軽な生活に戻りたい。同じケーソンでも中心性損傷の方々は歩けます。

四肢麻痺といいながら、ケーソンの場合は体幹麻痺もセットです。五体不満足な方が体幹を使って歩いています。ケーソンは歩くことも、腹筋を使って起き上がることも、腰をひねって寝返りを打つこともできません。
身体の使い方について勉強しています。
「胸郭の中と骨盤の中に重心を感じ、体幹で中心軸を捉えて、体幹から動き出す」みたいなことが言われています。スポーツでも古武道でも。
その体幹が動きません。

人は「ないものねだり」をするものです。
完全麻痺のセキソンはせめて不全麻痺であればと思います。
四肢麻痺のケーソンはせめて対麻痺や片麻痺や中心性損傷であればと思います。
そして、不全麻痺や対麻痺や片麻痺や中心性損傷の者は昔の健全な身体に戻りたいと願います。

「自分の身体と折り合いをつける」と聞かされたことがあります。
四肢麻痺の肉体と折り合いをつけるつもりはありません。できるだけのことを試した後でなければ。





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Last updated  2007.02.24 14:52:36


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