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A to Z of SCI

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2007.03.01
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光と風と緑。自然は身も心も癒してくれます。自宅では居間にベッドを置いています。居間から見える庭には一年中何かがあります。彼女のおかげです。冬のフランボワーズは枯れ木のようですが、春のある日、その先端に黄緑の芽を出します。その姿は肉体の目覚めの暗示です。

頸髄を損傷してからストレスの発散が難しくなりました。
大声を出すとか、物にあたるとか、自分の肉体をいじめるとか。できないことはありませんが、他人に迷惑をかけずにとか、自分で後始末をとか考えるととてもできません。だから日頃から心を乱さないようにします。
日常の些細な不満はすぐに忘れることができるようになりました。
(もちろん、不備なものは改善するという向上心は失わずに)

それでも、年に3回心が乱れます。

受傷した7月。
あの日あそこに行くことさえなければと思います。あの頃あんないやなことがなければとか、そもそもこの土地にいなければとか、無駄なことを考えてしまいます。無駄なことを何度も何度も考えてしまいます。

誕生日の11月。
何もしなくても、期待通りの回復が見られなくても、歳だけは確実にとります。自分が死に近づくことは怖いことでもいやなことでもありません。年老いた両親に十分な親孝行もすることなく、大きな心配をかけたままで年を重ねる自分がいやになります。

3月は新生活が始まる季節です。
不安と期待を感じながら人は新天地に向かいます。近くにいた人が遠くに行ってしまいます。遠方の友の噂を耳にすることもあります。私だけが取り残されます。中には私より長くとどまっている人もいます。しかし彼らにはいつの日にか変わるという希望があります。私がとどまっている理由は私に希望を待つことを許しません。

前だけを、少し上向きの前だけを見るようにしています。





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Last updated  2007.03.01 09:12:03


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