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A to Z of SCI

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2007.03.03
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カテゴリ:カテゴリ未分類
救急病院では心の平穏を保つことが、リハビリ病院では現実的な選択を行うことが最も重要です。

妻の存在が救いでした。

「今日の1枚」
毎日、見舞いに来てくれる妻の顔を脳裏に焼き付けました。天井の幾何学模様を見飽きたとき、眠れぬ夜のベッドで何かが崩れそうなとき、その一枚が助けてくれました。MRI検査の間中その一枚を思い描いていました。

「いやなことは耳に入れないで」
頸髄損傷についてのネガティブな情報は耳に入れないでくれと妻に頼みました。彼女は私との約束を守り通しました。彼女は雑音から逃れられません。一人で耐えるしかありません。

「一心同体」
一心同体だから、私が苦しめば自分も苦しい、と妻は言いました。本人はつらいが家族はもっとつらい、とも言いました。それも正しい。

「今はね」
気丈な妻ですが、弱気なことを言うこともありました。それも無理はありません。もう一緒に寝られないのかな、とか。もう一緒に散歩できないのかな、とか。今はね、といつも答えていました。

「女神はいつもそばにいるから」
神に祈る気も仏を拝む気もありませんでした。妻の存在が救いでした。

「待たせたね」
私が運び込まれた処置室の前で妻は待ち続けました。コンタクトレンズ、結婚指輪、携帯電話、財布、そしてスタッフに切り刻まれた私の衣服が彼女の手にありました。いつもの待ち合わせのように、待たせたねと言いながら私がドアを開けて出てくるに違いない、と信じていたそうです。
何年遅れてもそれは実現してやりたい、と思います。

病院スタッフの一部にはいやな思いもさせられました。お互い様かもしれませんが。
歓待や厚遇という意味でのホスピタリティは求めていません。人情や優しさも期待していません。でも、あなたたちは資格を持ったプロでしょう。そういうことです。
私の目線で見てください。あなたが大丈夫と言い張る表側でなく私に向いている裏側が汚れているのです。あなたの胸の名札や首にかけた聴診器が私の顔に当たっています。コミュニケーション能力のある私はクレームをつけられますが、コミュニケーション能力のない患者は悔しい思いをしています。そういうことです。

脊髄損傷に対し、今のところ、医者は無力です。
本人の自然治癒能力が頼りです。
平穏な心で癒された気持ちでいると、身体の中でいいことが起こります。





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Last updated  2007.03.03 14:45:01


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