カテゴリ:カテゴリ未分類
はがき通信にはこうあります;
"日本パラプレジア医学会の調査によれば、1990年から1992年までの3年間に、日本国内で発生した外傷性脊髄損傷は9,752件、うち75%は頸髄損傷である。 わずか3年の間に外傷性脊髄損傷が9,752件にものぼり、その75%が頸髄損傷だという現実を考えれば、頸髄損傷は、健常者とは無縁の特殊な災害ではなく、スピード社会で生活している人全てが同じリスクを負っている問題だと言えます。" 誰もが同じリスクを負っているとは、私には思えません。毎年の人口動態を見れば出生数が110万人、死亡数が100万人。これを考えてもそれほど高い確率とは思いません。それに、バイクに乗らない、激しいスポーツをしない、酒を飲まない、こういう普通の生活を送るだけで脊髄損傷のリスクは激減します。 私はこんな普通の生活を送れませんでした。それだけです。 脊髄損傷について知ってもらいたい、頸髄損傷で生きることのつらさをわかって欲しい、という当事者の意見を時折目にします。理解が深まれば、再生医療の推進、医療福祉の充実に関してシンパになってもらえると考えてのことです。 自分が脊髄を損傷していても、胎児由来の幹細胞の利用に反対の人もいます。 頸髄損傷の身内を抱えていても、動物の頸髄を破壊する実験には慎重な立場の人もいます。 私と同じ立場の人間でも私と同じ気持ちになるとは限らない、ということを私は知っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.12 10:05:35
|